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2017.05.19|新規開業ノウハウ

店舗内装で使う壁紙の正しい知識|内装制限を理解しよう

店舗内装で使う壁紙の正しい知識|内装制限を理解しよう

インテリアを作り上げる時に大部分を占めるのは壁と天井のデザインです。
壁、天井のデザインはそのお店の印象を大きく左右します。
金額に余裕があれば、本物の木材やレンガなど様々な素材を選ぶことができますが、コストを抑えようとすると、壁紙(クロス)を使うことは多くなるのではないでしょうか?

店舗でよく使うクロスには大きく分けて「不燃認定」と「準不燃認定」があります。
これらの違いや特徴、使い分け方などを説明していきます。

内装制限とは?

内装制限とは、複層階の建物や商業施設など人が多く集まる場所で火事が起きた際、そこに居る人達が安全に屋外へ避難ができるような空間を作るための制限を指します。
店内が全て燃えやすい木材などで作られていた場合、火はすぐに燃え移り、店内の人達が避難する時間が無くなってしまいます。
そのため内装制限では、燃えにくい素材や有害物質の出にくい素材を使用することにより、被害を最小限に抑えることを目的としています。

内装制限が適用される空間は、その建物の面積や用途(映画館なのかホテルなのか)などによって異なります。
そして、その空間内の全ての箇所に適用されるのではなく、「床から1.2m以上の壁と天井」が制限の対象となります。
火は上へ上へと燃え上がるため、床や腰壁は制限対象外とされています。

これら制限の対象となる箇所へは「難燃材料」、「準不燃材料」、「不燃材料」と認定された素材の使用が必要となります。

「難燃材料」「準不燃材料」「不燃材料」の違い

これらの素材は国土交通大臣認定の物で、火事が起きた場合に一定の性能を発揮できると認められた素材です。
これらには「準不燃認定番号」や「不燃認定番号」が付けられており、下記3つの要点を満たしていることが条件となります。


1. 燃焼しないものであること
2. 防火をする上で有害となる変形や溶解など起こらないものであること
3. 有害な煙やガスが発生しないものであること


これら3つの中に3段階のレベルを付けることにより、不燃材料などに分けられます。
しかし不燃材料と呼ばれていても、絶対に燃えない訳ではありません。各材料のレベル分けの基準は下記の通りとなります。


「難燃材料」:加熱開始後5分間は燃焼しないもの
「準不燃材料」:加熱開始後10分間は燃焼しないもの
「不燃材料」:加熱開始後20分間は燃焼しないもの


では、なぜ20分燃えなければ「不燃材料」と認定されるのでしょうか?
その理由は消火活動と関連しています。
消防庁が刊行している「消防白書」によると、ほとんどの火災は「通報から15分以内」に消火活動が開始されています。
そのため20分間燃えなければ消火活動開始まで室内は燃えにくい状態を保てるということになります。

不燃材料や準不燃材料の使い分け方

各材料の特徴は分かっても、実際に選ぶとなるとどう選んでいいのか悩むこともあると思います。
まず1つの判断材料としては、ある程度図面が出来上がり、デザインなども固まってきた段階で、管轄の消防署へ相談に行くことです。
これが1番確実で間違いの少ない判断方法です。
そこで担当消防官から「ここの部分は準不燃以上の材料を使用するように」と指導を受けます。
この指導を守っていれば、工事完了後の消防検査でも大きな問題は起きないでしょう。


もう1つの判断材料は、壁紙メーカーなど建材メーカーのホームページです。
そこを見ると「どういった場合に不燃材料が必要か」など書かれています。
しかしそれらを読み、自分で判断してしまうと消防検査の時に指摘を受け、最悪の場合、壁紙の貼り直しなどになってしまいます。
時間や予算を節約するためにも事前に消防署へ相談に行くのが良いでしょう。
また、その際はしっかりと議事録を作成し、言った言わないなどとならないようにしましょう。

木材や和紙も不燃認定になる?

壁や天井に使用するされる素材の中で、よく燃えそうなイメージがあるのは「木材」や「和紙」だと思います。
しかし今では多くの店舗などで壁や天井に木材が使用されています。それら多くの店舗は内装制限を受けない空間なのでしょうか?
内装制限が適用される空間でも木材や和紙は使用できます。


国土交通大臣に認定されている特殊な薬剤を木材に染み込ませたり、和紙に塗布することにより、一見燃えやすい素材も不燃材料に早替わりします。
しかし特殊な加工を行うため、通常の素材よりもコストは掛かります。
どうしても木材や和紙を使用したい場所がある場合などは検討する価値はあるかもしれません。

まとめ

内装制限は建築基準法で定められた法令となります。
何も考えずに壁や天井の仕上げを選んでしまうと、大変なことになってしまいます。
内装制限を正しく理解し、安全且つコストパフォーマンスの高いお店を作り上げてください。

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