2018.11.05  2020.08.12|新規開業ノウハウ

バルを開業しよう!店舗づくりに大切なこと4つ

バルを開業しよう!店舗づくりに大切なこと4つ

スペインが発祥のバルは食堂とバーが一体となったような飲食店で、カフェバルや肉バルなどさまざまなスタイルがあります。気軽に立ち寄れることで、日本でも人気が高まってきています。

店舗の規模が小さくてもカウンターだけで営業でき、おしゃれで個性的な演出も可能です。バルを開業するには、準備の段階でいくつかのポイントを押さえておく必要があります。

ここでは、バルを開業するときに気をつけるべきポイントを4つ、資金の目安・資格や手続き・必要な工事・成功のコツを紹介します。

バル開業の資金目安は?

バルの開業を考える際、まず押さえておかなければならないポイントは資金です。資金が足りないまま開業準備を進めていくとどこかで無理をしなければならない可能性が高くなるため、余裕を持たせて資金を準備しておくとよいでしょう。

一般的に、バルを開業するときに必要となる資金の目安は800万~1200万円といわれています。具体的な金額は店舗の規模によって異なるのでよく確認しましょう。

物件の取得や改装にかかる費用、機材や設備の導入費用などに充てられます。また、開業する際にかかる資金のほかに、営業を続けるための運転資金も用意しておきましょう。

運転資金に含まれるのは、原材料の原価や人件費などです。運転資金を把握するためには、どんな費用が発生するか事前に確認してから計算をする必要があります。

発生する費用の内訳を把握できれば、売上の目標や経営の計画も同時に立てられるようになります。

バル開業に必要な資格や手続きは?

バルを開業するときに必要となる資格は、営業許可を取得するための資格がほとんどです。具体的には、開業届・深夜酒類提供飲食店営業の許可・食品衛生責任者の資格・防火管理者の資格の4種類になります。

調理技術に関する資格の取得義務は定められていません。営業許可申請書を保健所に提出して営業許可書の交付を受けなければ開業できません。

必ず保健所に事前相談して、申請手続きは余裕を持たせて済ましておきましょう。取得しなければならない資格のうち、開業届・食品衛生責任者の資格は必須となっています。

開業届は税務署に提出します。食品衛生責任者の資格は、食品衛生責任者養成講習会を修了すれば取得できます。

また、防火管理者の資格は、店舗または建物全体の収容人数が30人以上である場合に必要になる資格です。開業する店舗の規模と収容人数をよく把握しておきましょう。

さらに、深夜0時を過ぎてもお酒を提供する営業スタイルであれば、深夜酒類提供飲食店営業の許可が必要になります。どんな営業形態にするか明確にしておくと、資格の必要性がはっきりするでしょう。(※1)

開業に必要な工事は何?

営業可能な店舗にするには、どんな工事をしなければならないのでしょうか。開業に必要な工事は、内装工事と空調設備工事の2種類です。工事の詳細な内容は、店舗のイメージや営業スタイルと合わせて決めていきましょう。

内装工事は、店舗のデザインや雰囲気を決定づける重要な工事です。また、同時に厨房機器などの設備も設置するため、スタッフの動線や使い勝手も考える必要があります。

店舗のコンセプトに沿ってデザインを決めていくと、内装工事の細部も明確になっていくでしょう。オリーブオイルやニンニクを使用した香りの強い料理を提供する場合は、空調設備を設置することが重要です。

しっかりと換気を行わなければ、料理の香りが店舗内にこもってしまいます。たくさんの香りがまじりあった場合は、不快なにおいになってしまう可能性もあるでしょう。

においは店舗の印象を大きく左右する重要な要素のひとつです。きちんと換気と給気がされていれば、清潔で快適な印象を与えることができます。

バルの開業を成功させるには?

さまざまな飲食店のなかでも、バルは店舗ごとの個性が出やすい業種です。お酒や料理の専門性を高めるとお客さんの興味を引きやすく、人気や口コミにつながります。

たとえば、ワインやビール、カクテルの種類を豊富に揃えたり、肉料理に特化したりする工夫などです。

また、バルはスペインで発祥した業態ですが、店舗のデザインやメニューに和風テイストを取り入れると新鮮な印象を与えられます。

ほかにも、おしゃれなテラス付きバル、斬新なデザインを施したモダンバルなど、スタイルにも工夫を凝らしましょう。

メニューを展開するときは自分の好みを押し付けるのではなく、お客さんの好みに合わせるとリピーターが増えやすくなるでしょう。

味や素材の好みは店舗が建っている地域の環境にも大きく関係します。店舗に通ってくれそうなリピーターを多くつかむことが成功への近道となるのです。

常連客を増やしてバルを成功させよう

バルは店舗のイメージやメニューに個性を出しやすく、自由度の高い業種といえます。さまざまな工夫を行えば、近隣店舗との差別化も図れるでしょう。

また、あまり知られていないメニューを提供したり、創作料理に特化したりすると、遠方からも来店してくれるお客さんが増える可能性があります。

満足度が高ければ、頻繁に通う常連客になってくれるでしょう。リピーターをがっかりさせないように、換気や清掃、進化するメニューといった基本的なサービスを徹底することはとても大切です。

常連客の人数は、店舗の経営を安定させる鍵となります。バルの開業を成功させるために、リピーターを増やす工夫を行っていきましょう。

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監修者

IDEAL編集部

日本全国の美容室・カフェ・スポーツジム等の実績多数!
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