2019.06.27  2020.08.13|新規開業ノウハウ

内装工事にまつわる用語集!押さえておきたい4項目

内装工事にまつわる用語集!押さえておきたい4項目

調べものをしているときに聞きなれない専門用語が出てくると、リサーチが思うようにはかどらなくて困ることがあります。それは内装工事についても同じことです。内装工事について知りたくてリサーチをしているのに、途中で意味のわからない専門用語が出てきてしまうと、調べている内容がすんなり頭に入ってこないと感じる人もいそうです。

そこで、予備知識として知っておいたほうが便利な、店舗の内装工事にまつわる専門用語について説明します。

項目1.内装工事に関する用語

平面図はいわゆる間取図のことで、床と水平の断面を図面にしたものです。

たとえば店舗の平面図を見ると店の面積、さらに、入り口や窓といった開口部やショーウィンドウなどの位置および寸法がわかります。平面図は設計にかかわる書類の中で、いちばん基本となる図面です。

パース(イメージパース)とは、遠近法を意味する英語パースペクティブの略です。

建物の外観や室内を、遠近法を用いて立体的な絵にしてあるので、図面だけでは想像しにくい全体像を知りたいときに役立ちます。パースは、物件の完成予想図に使われていたりします。

A工事・B工事・C工事の3つは、工事区分の種類をあらわす言葉です。これらの工事には、誰がどの業者に依頼するのか、工事の費用を誰が負担するのかなどの違いがあります。

A工事は個別の店舗ではなくてビル本体に関わる工事で、ビルのオーナーが費用を負担してビル指定の業者に依頼するものです。

B工事は店舗入居者が費用の負担も依頼もするのですが、ビル指定の業者が工事をおこないます。B工事では費用は入居者が負担しますが、所有権はビルのオーナーにあります。

C工事は入居者が費用を負担して工事を依頼します。業者は入居者が選べますが、オーナーの承認が必要です。所有権も入居者が持ちます。ファサードですが、これは建物を正面から見た外観を意味する単語です。

【SUUMO(スーモ)】平面図など図面で確認しよう

【Polarisハウジングサービス】平面図とは【住宅建築用語の意味】

【goo辞書】パースペクティブ

【プロタイムズ総研】パース

項目2.材料に関する用語

難燃材料・準不燃材料・不燃材料はいずれも防火材料のことです。防火材料は文字通り燃えにくい材料のことで、建築基準法によって基準が定められています。防火材料には、燃焼しない、有毒な煙やガスを発生させない、有害な損傷が生じないという3つの条件があります。

難燃材料・準不燃材料・不燃材料は、材料に加熱がはじまってからも、その3つの条件をクリアしたままでいられる時間の長さでランク分けしたものです。具体的には順番に、加熱開始後5分、10分、20分となっています。

ビニールクロスはポリ塩化ビニルを主原料にした壁紙です。吸水性や通気性は良いとはいえませんが、バリエーションが豊富で手入れもかんたんです。材料の化学物質や焼却時の有害物質が問題となり、改良への取り組みがおこなわれています。

珪藻土クロスは天然素材の珪藻土でコーティングされた壁紙です。吸放出性がいいので結露防止や防カビなどに優れています。

ジョリパットは壁の仕上げ剤で、セメントに砂を混ぜたモルタルに吹き付けます。耐久性、防カビ、防火性などに優れ、種類が豊富で汚れにも強く、内装にも外装にも使われる塗装剤です。

フロアタイルは塩ビ系の床材で、フローリングの木目や大理石をリアルに再現することが可能です。タイルのように一枚ずつ施工します。

【アイニチ株式会社】建築基準法における防火材料(不燃材料・準不燃材料・難燃材料)のまとめ

項目3.物件に関する用語

テナントは一般的に、ビルやショッピングセンターなどの一角を借りて営業をおこなう店舗を意味します。居抜きは設備や内装、インテリアなどがついたままの状態のことで、スケルトンはその逆に、内装や設備を付ける前の状態のことです。

「居抜き物件」や「スケルトンで返還」のように使います。ビルイン型店舗は、駅や商業施設などのビルの中で営業をおこなう店舗のことです。また、ロードサイド型店舗は交通量の多い幹線道路などに面した立地にある店舗を意味します。

項目4.お金に関する用語

坪単価は、1坪あたりにかかったコストのことです。内装工事で坪単価を出す場合は、工事費を店舗の床面積の合計で割った数字になります。なお、一般的に1坪は3.3平方メートル、1平方メートルは0.3025坪で計算することになっています。

日本政策金融公庫は、100%政府が出資して運営されている金融機関です。民間の金融機関よりも低い金利で資金を借りることができ、担保や保証人がなくても利用できる制度もあります。

造作譲渡費用は、居抜き物件の店舗にある内装や設備などのいわゆる造作物を、新しい借主が買い取る際の費用です。造作譲渡費用を決めるのは実際に造作物にかかった費用や使用年数ではなく、物件の立地や集客力などによって設定されます。

減価償却は建物や設備などの固定資産を耐用年数に応じて、何年かに分けて費用として計上することです。

【不動産サイトアットホーム】日本政策金融公庫

店舗開業に向けて事前知識を身につけよう!

新しく店舗をオープンする前の内装工事。事前知識として内装工事に関わる基本的な専門用語を知っておけば、設計や工事を依頼する業者との打ち合わせもスムーズに進むでしょう。

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監修者

IDEAL編集部

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