2020.11.12|店舗デザイン
居酒屋だけど居酒屋っぽくない!?斬新な内装デザインを3タイプ紹介
「居酒屋をオープンしたいが斬新なデザインにしたい。どうやって設計していけばいい?」
という疑問にお答えする記事です。
今回の記事では、
・”居酒屋ぽさ”の固定概念を捨てるべき理由
・求められている”新しい居酒屋”4つの例
・新しい居酒屋にするためのテクニック
を、お伝えいたします。
結論から言いますと、斬新で居酒屋っぽくない内装にしたければ、固定概念を捨てることから始めなけばなりません。
斬新、新しい居酒屋とは『今の人々のニーズに応えられる要素があるかどうか』です。
「斬新だな!」と感じる居酒屋は、それだけでインパクトがありますね。
インパクトある居酒屋は、
『ありそうでなかった空間』
『非日常感に浸れる究極の空間』
として、人々の心と記憶に根強く残ります。
・お客様の世界観溢れる居酒屋
・お客様にしか提供できない居酒屋
を目標にたった一つしかない居酒屋を作り上げていきましょう。
目次
今までの居酒屋の固定観念は捨てよう
繰り返しになりますが、今までの居酒屋をイメージされるような固定概念を捨てましょう。
なぜなら、無意識にでも固定概念に縛られている状態だと、どうしても新しいタイプの居酒屋を創り上げることができないからです。
新しいタイプの居酒屋と聞くと、少し恐縮してしまうかもしれませね。
簡潔に申し上げれば『人々のニーズに応えられる居酒屋である』ということです。
人々のニーズに合わせた居酒屋を作る=求められているものに応えて価値あるものを提供する
ということでもあります。
求められているものを提供することが今までにないものだったとき、それは新しい要素となるのです。
居酒屋の固定概念を具体的に書き出してみよう
居酒屋の固定概念をどのように捨てればいいか。
まずはリサーチです。
お客様自身で具体的に書き出してみましょう。
例として以下のように挙げてみます。
[今までの居酒屋はこんなイメージ]
・庶民的な価格
・狭い、窮屈感
・レトロな和風
・お酒とおつまみ
・ワイワイと賑やか
・落ち着き感はない
・代り映えしない内装
・夜しか利用できない
・女性が1人で入りにくい
・かわいい印象は抱かない
・座席とカウンターがある
・タバコと料理の煙が気になる
・店員の声がハキハキしている
・雰囲気や料理に”おしゃれさ”を感じない
・サラリーマン達が楽しそうに会話している
といったところでしょうか。
まだまだ出てきそうですがこの辺りで抑えておきますね。
大きく分けると女性向きというよりは男性向きなイメージが一般的ではないしょうか。
同じ様に、世の中の人々が抱く居酒屋のイメージをリサーチしていきましょう。
居酒屋の固定概念と”逆の要素を取り入れるのだ”と理解する
結論を言いますと固定概念での”印象とは逆の印象を与えられるような要素”を取り入れれば良いのです。
とは言いましても、座席やカウンターなどの設備的な部分は無理に変えず、取り入れましょう。(立呑スタイルでなければ。)
上記の例で言いますと、
・ワイワイと賑やか
・女性が1人で入りにくい
・かわいい印象は抱かない
・雰囲気や料理に”おしゃれさ”を感じない
の要素を、
・落ち着いた雰囲気
・女性1人でもウェルカム
・かわいい印象を与える装飾
・「おしゃれ!」だと感じる雰囲気や料理
にすれば良いのです。
そうすれば「え、ここって居酒屋なの?なんだか違う!」と、いい意味でギャップを与えられるようになります。
この考え方が『新しい形の居酒屋』になる土台でもあります。
新しい居酒屋の形を3タイプ紹介
新しい居酒屋と聞いても、パッとイメージしづらいでしょう。
イメージしやすいよう、今回は例として、
[新しい居酒屋スタイル 例]
・クリーンな居酒屋
・開放感を感じる居酒屋
・ユニークな世界観の居酒屋
以上の3タイプをご紹介します。
これらについて[新しい要素]を添えてお伝えしますね。
新しい居酒屋スタイル①クリーンな居酒屋
1つ目は、クリーンな居酒屋です。
[クリーンな居酒屋 例]
・ITEMAE 公式Instagram
・rattoria THE CODE 食べログ参考ページ
・全席個室 湊一や 秋葉原駅前店 公式HP
[新しい要素、特徴]
・店内全室禁煙
・清潔感を感じられる白ベースの配色
・調理中の煙が最小限に抑えられるよう工夫
・落ち着いた雰囲気も感じられるよう自然素材アリ
煙たくない・煙臭くないのが大きな特徴ですね。
『改正健康増進法』が4月1日から施行されてから、タバコが吸える居酒屋、吸えない居酒屋と、分かれるようになりました。
煙が苦手な人にとっては『禁煙でクリーンな空間でお酒が楽しめる居酒屋』として、グッと親近感が湧くことでしょう。
新しい居酒屋スタイル②開放感を感じる居酒屋
2つ目は、開放感を感じる居酒屋です。
[開放感を感じる居酒屋 例]
・top terrace 2031 retty 参考ページ
・ニュービバーク 公式Instagram
・九州酒場 ほまれ 八丁堀店 公式HP
[新しい要素]
・テラス席がある
・個室でも広々としてる
・大きめの窓が設けられている
「窮屈さを感じられる空間が苦手…」と感じる人にとってはいい印象を与えられますね。
新しい居酒屋スタイル③ユニークな世界観の居酒屋
3つ目は、ユニークな世界観の居酒屋です。
[ユニークな世界観を感じる居酒屋 例]
・七色てまりのうた 公式HP
・鉄道居酒屋『LittleTGV』 公式HP
・監獄レストラン ザ・ロックアップ 公式HP
[新しい要素]
・独特な世界観を演出している
・「面白い」「楽しい」空間を提供している
・『食事+会話+空間』すべてが楽しめるような工夫
「OOな世界、OOな空間にいるような居酒屋」であれば、インパクトも大きいですし、テーマ性も分かりやすいですね。
”今までにない居酒屋”で差別化もされ、物好きなファン、リピーターも付きやすいでしょう。
誰でも入りやすい居酒屋の形
新しい居酒屋の醍醐味は『誰でも入りやすい』という点でもあります。
ひと目見てポジティブな印象を与えられなければ、そもそも入店されません。
具体的には、
・外観
・エントランス
をパッと見て「面白そう!」「雰囲気良さそう」と、感じさせられるかどうかです。
外観、エントランスは抵抗感を無くす工夫をしよう
居酒屋を”誰でも入りやすい”とするためには、外観の工夫が必要不可欠です。
「入りづらそう…」と、人々に思わせてしまってはいけません。
抵抗感を無くすためには、
・厳格さを無くす
・敷居を低くする
・安心感を与える印象にする
・入店までをスムーズにする
・ポピュラーなデザインにする
などの工夫を実行すれば良いのです。
具体的には、
・和風系なら、のれんや提灯を設ける
・お店の看板、ディスプレイを見やすく設置する
・緑や木、レンガや石などの自然素材を取り入れる
・テーマ性がわかるような装飾、ディスプレイを設ける
などが挙げられます。
バーのような洗練されたスタイリッシュな造りですと、どうしても「高級そう」「格式高そう」な距離感のある印象を与えてしまいます。
”誰にでも”を重要視するのであれば、上記のポイントを抑えて設計しましょう。
「居酒屋だから」というイメージは必要ないが「コンセプト」の軸はしっかりと持つ
結論、”居酒屋だから”というイメージは必要ありません。
居酒屋でも、
・おしゃれさもあって良い
・かわいい印象を与えても良い
・珍しい世界観を演出しても良い
・落ち着いた雰囲気を出しても良い
と、様々な要素を取り入れても良いのです。
注意しなければならないはコンセプトを混ぜすぎないこと。
テーマ性がハッキリしていない空間は、例え居酒屋であっても居心地の悪さに繋がってしまいます。
例えば、アットホームな空間の中にエレガントなインテリアは似合いませんよね。
居酒屋の内装デザインは、お客様のコンセプトに合わせるのが基本です。
新しい居酒屋とは時代の流れによって変わってくる
居酒屋を開業したいお客様へ、固定概念を捨てた、新しいタイプの居酒屋の内装作りのヒントについてをお伝えしてきました。
”新しい居酒屋”を作り上げるということは、現代の人々のニーズに合わせた要素を取り入れるということです。
具体的な手順としては、
①居酒屋の固定概念を捨てる
②人々の”居酒屋へのイメージ”を徹底的にリサーチする
③リサーチした結果の逆の要素を取り入れる
を意識しながら内装デザインを設計していきましょう。
「新しい居酒屋の内装デザインを決めるコツはわかった。でも内装設計が上手くできるか不安」
そのような疑問がさらに浮かぶのであれば、ぜひIdealにご相談ください。
Idealは、お客様が作り上げたいものを丁寧に形にしていきます。
与えられた空間を存分に活かすのはもちろん、お客様の希望や願いを根本から理解するのを前提に進めます。
また、お客様のタスクを最小限に抑えることが可能かもしれません。
『必要な手続き、内装デザイン設計、施工』までを代行することが可能だからです。
コンセプトを汲み取ることはもちろん、急な提案や変更にもできるだけ臨機応変に対応することがIdealの強みです。
お客様の理想とする魅力的な”新しい居酒屋”が出来上がるよう、悩みや疑問点を一つ一つ丁寧に対応、解決させていただきます。
まずは一度、ご相談してみて下さい。
監修者
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IDEAL編集部
日本全国の美容室・カフェ・スポーツジム等の実績多数!
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