2021.04.02 2021.03.23|新規開業ノウハウ
アミューズメントとエンターテイメントの違いとは
「これから娯楽施設を作りたい。アミューズメントとエンターテイメントって違うの?どこが違うの?」というお客様への記事です。
結論から言いますと、アミューズメントとエンターテイメントは別モノです。
具体的には、
・ターゲット
・コンセプト
・施設としての目的
・提供しているサービス
に違いがあります。
ですがいずれも”娯楽施設”としてカテゴライズできます。
また、対個人になるのか、あるいは大衆向けか、という考え方にも違いがあります。
ヒントは”コンセプト”と”ターゲット”です。
当記事では、
・アミューズメントとエンターテイメントの具体的な違い
・それぞれのコンセプトと内装の考え方
をお伝えしていきますね。
目次
アミューズメントとエンターテイメントは別モノ
結論、アミューズメントとエンターテイメントの違いは以下の通りです。
[アミューズメント施設]
個人(ファン)への娯楽施設
・カラオケ
・ボウリング
・麻雀クラブ
・ゲームセンター
など。
アミューズメント施設は、個人が楽しめるような施設を指します。
[エンターテイメント施設]
大衆向けの娯楽施設
・遊園地
・水族館
・動物園
など。
エンターテイメント施設は、個人、大衆ともに楽しめるような施設を指します。
複合型アミューズメント施設の増加
個人向け、大衆向けともに楽しめるような娯楽施設として、複合型のアミューズメント施設の需要が増えています。
ですので、これから娯楽施設を作りたいのであれば、複合型アミューズメント施設を検討してみましょう。
1つの施設で、
・飲食
・買い物
・遊び、娯楽
が可能になります。
大手のショッピングモールをイメージされると分かりやすいでしょう。
ハイブリッドな機能性を持つことから、
・夫婦
・カップル
・お一人様
・友人同士
・高齢のお連れ様
・小さなお子様連れ
と、幅広くターゲッティングできます。
ターゲットを幅広く設定できる分、以下を抑えましょう。
・コンセプト
・内装デザイン
以上2点についてお伝えしていきます。
複合型アミューズメント施設のポイント①重要なのは、コンセプト!
1つ目は、コンセプトを決めることです。
先ほど「幅広いターゲッティングが可能だ」とお伝えしましたが、コンセプトが定まっていないのでは、施設作りとして適切ではありません。
なぜなら、コンセプトが定まっていないと軸がブレてしまうからです。
軸がブレてしまうと、
・テーマが分かりにくい
・施設へのイメージがコロコロ変わる
・一貫性がなく、何のための施設なのか伝わらない
といった点でマイナスになってしまいます。
例えば、
・『子ども連れに優しい』とアピールしているのに、
授乳室やキッズスペースが1箇所もない施設
・『高齢者も楽しめる、みんなに優しい娯楽施設』とアピールしているのに、
段差や階段が多い施設
など、コンセプト(アピールしている部分)と、施設の機能面がマッチしていない場合『軸がブレている、コンセプトに合ってない』と感じられます。
これらのマイナス面を放置しておくと、その施設のファンになってくれる顧客が増えません。
つまり、リピーターが増えないということです。
経営の面から見て「リピーターが増えない」というのは、絶対に回避するべき超重要事項だと捉えて下さい。
なぜなら『売上の8割は、2割のリピーターから成り立っている』という法則(パレートの法則)があるからです。
売上の多くを支えているのがリピーター(ファン)です。
リピーターを増やすには『いかにコンセプトに共感してもらうか』を意識することです。
だから、コンセプトがブレてはいけないのです。
複合型アミューズメント施設のポイント②コンセプトにあった内装デザインにする
2つ目は、コンセプトにあった内装デザインにすることです。
先程の例で見てみましょう。
『子ども連れに優しい』というコンセプトであるならば↓
・乳幼児が安心、安全に遊べるエリアがある
・おむつ用品や離乳食がすぐに買えるような環境
・授乳室、キッズ用トイレが数箇所設置されている
・ベビーカーの利用に不便がない動線になっている
・男性、女性トイレともにおむつ替えスペースがある
・子どもやママ、パパがワクワクするようなデザイン性
以上の要素が盛り込まれた内装を意識しましょう。
続いて『高齢者も楽しめる、みんなに優しい娯楽施設』というコンセプトであるならば↓
・多機能トイレを適宜設置する
・段差や階段をできるだけ無くす
・スロープや手すりを多めに取り入れる
・車椅子の移動でも問題ない動線にする
といった要素を取り入れると良いでしょう。
一方で「高齢者向けだと難しく考えてしまう、アイデアが思いつかない」と、不安にならなくても大丈夫です。
そのときは『ユニバーサルデザイン』を取り入れた内装デザインにしましょう。
ユニバーサルデザインは「全ての人に使いやすいよう考えられたデザイン」を指します。
・妊婦
・高齢者
・外国の方
・車椅子利用者
・障がいを持った方
など、本当の意味で”全ての人が利用できる”という考え方です。
ユニバーサルデザインであれば、バリアフリーな内装にするよりも、より幅広い人に向けたデザイン設計が実現できます。
アミューズメント施設を作るならコンセプトを大切にしよう
コンセプトをきちんと固め、適切にアピールすることは大切なことです。
ですが、コンセプトは形が決まっていません。
だからこそ、アミューズメント施設として
・どんなことを
・どんな顧客に
・どんなふうに
提供したいのか、が重要なのです。
『夢の国』と聞けば、きっと誰しもが、”あの場所”を一発でイメージするでしょう。
『ハリウッド映画の世界に入れる』と聞けば、”あそこしかないね”と想像するでしょう。
『どこよりも恐ろしい絶叫マシンがある遊園地』と聞けば、”それなら富士山の近くの…”となりませんか。
『ファンになってもらう』ということは、これほど人々に残るイメージが強いものなのです。
複合型でもそうでなくても、アミューズメントまたはエンターテイメント施設を作るのであれば『OOといえば△△』といった人々の印象に強く根付かせることを目標にしてみてください。
まとめ:アミューズメント施設としてアピールしたいことを決めておこう
娯楽施設の開業を目指しているお客様へ、アミューズメント施設とエンターテイメント施設の違いと、コンセプトの具体的な考え方についてお伝えしてきました。
アミューズメント施設とエンターテイメント施設の違いは、
主に、
・個人向けか
・大衆向けか
に分かれます。
施設としての規模と目的の違いは、それほど重要ではありません。
重要なのはコンセプトです。
コンセプトをしっかり決め、コンセプトに合わせた内装デザインを徹底的に意識しましょう。
コンセプトがしっかり決まれば、内装デザインが自ずと出来上がっていきます。
コンセプトに合わせた内装に仕上がれば、顧客がファン化していき、リピーターへとなっていくでしょう。
リピーターの確保は緩めてはいけません。
経営をプラスに維持していきたいのであれば、リピーターを大切にすることが最も重要です。
「娯楽施設の違いとコンセプトの考え方は理解できました。ですが、開店準備がスムーズに進められるか不安です。やることが多くて・・・」
このような悩みを抱くのであれば、ぜひIDEALにご相談ください。
娯楽施設を含み、様々なタイプの施設開店、開業に携わってきたIDEALであれば、そのようなお客様の不安や負担を減らせるかもしれません。
IDEALでは、
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まずは一度、ご相談してみてはいかがでしょうか。
監修者
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IDEAL編集部
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