2017.07.19 2020.08.07|新規開業ノウハウ
【店舗設計会社の選び方】店舗作りに最適な設計者を探そう!
いざお店を出店しようとする際に、何から始めれば良いのか迷うこともあるでしょう。そんな時に頼りになるのが「設計者」です。
建築士やインテリアデザイナー、施工会社の設計担当者など様々な設計者が存在します。または設計者に依頼せずに、大工と直接やり取りをする場合もあるかもしれません。
では、どのような場合にどの設計者を選べば良いのでしょうか。ここでは目的に合った設計者の選び方をご紹介します。
設計事務所やデザイン事務所に依頼する
メリット
設計事務所やデザイン事務所の看板を掲げている会社は、空間デザインのプロ集団と言ってよいでしょう。デザイン性の幅が広く、経験も豊富なため、一番手間を掛けずに開店まで進めることができるでしょう。
出店者側の立場に立ち工事を進めてくれるため、「工事費は適切か」、「予定通りに開店できる工事スケジュールが組まれているか」なども管理をしてくれます。
工事の見積もりは細かい項目や複雑な項目もあるため、しっかりと精査するためにはプロに任せるのが一番と言えるでしょう。
デメリット
プロに依頼するということは、その分費用も掛かります。
工事費のことを考えている人は多いと思いますが、それとは別に設計費が必要となるということまでを考えている人は少ないのではないでしょうか?設計事務所などは、建築や店舗の「設計」をすることで報酬を得ています。
知名度の高い有名な事務所になればなる程、設計費は高くなる傾向となります。また、個人事業で始めたばかりの会社までと幅広い会社が存在するため、事務所によってクオリティの高い低いがはっきりと分かれるかもしれません。
初めて設計事務所やデザイン事務所に依頼する場合は、コンペ形式にしていくつかの事務所からデザイン提案をしてもらったり、設計費がいくら掛かるかを明確にすると良いでしょう。
設計施工を行っている会社に依頼する
メリット
設計業務と工事を1つの会社に依頼できるのが設計施工会社の大きなメリットです。
その理由としては、工事費の中に設計費が含まれているので設計事務所に依頼するよりも費用を抑えられることになります。全体の費用を把握しやすく出店の予算計画が立てやすくなるでしょう。
設計施工会社は設計事務所などに比べて社員数が多く、様々な部署を持つ会社などもあります。そのため、設計や工事の相談依頼だけでなく、物件紹介なども含めトータルで相談できる会社も存在します。
デメリット
設計費と工事費が一緒になっていることはメリットである反面、デメリットにもなってしまいます。全ての費用が1つにまとまってしまうため、内訳が不透明になっていまう場合もあります。
費用の細かな部分まで確認をした場合などは、工事費と設計費の見積もりを別途貰うようにすると良いでしょう。
また、デザイン面においては、設計事務所やデザイン事務所と比べると斬新さなどは少なくなるかもしれません。
デザインを自分で考えて、工事だけを業者に依頼する場合の注意点
最大限に開業資金を低く抑えたい場合は、工事に関わる業者を自分自身で手配をし、その人達に自分で指示を出すことです。工務店や大工などに依頼をすれば大抵の物は作ることができるでしょう。
指示を出すためには図面を書くのがベストですが、絵を描いたりなどイメージを上手く伝えることができれば問題はないでしょう。
しかし、工事に必要な申請や各諸官庁への申請なども自分でやらなければいけません。工事期間中には頻繁に現場に足を運び、順調に問題なく工事が進んでいるかの確認も必要となります。
問題が発生すると、その都度工事の進捗に影響があり、どんどんオープン日は遅くなってしまいます。
大変なことは多くあるかもしれませんが、「自分の力で作ったお店」というのは、より一層愛着が沸くのではないでしょうか?
まとめ
ここまでにご紹介したように、店舗の設計を誰に依頼するかは一長一短です。お店作りを任せるということは、開業資金のうちの大半を任せることになります。
そんな大切な部分を任せられる設計者が見つかることは時間が掛かるかもしれません。ご自身の店舗作りに最適な設計者が見つかるよう、開業までのスケジュールに余裕を持って計画を進めると良いでしょう。
店舗作りも人と人の繋がりでできあがっていく物で、設計者は出店者にとってパートナーと呼べる存在に近いでしょう。あなたにとって素敵なパートナーが見つかることを願っています。
監修者
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IDEAL編集部
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