2018.01.22 2020.08.07|新規開業ノウハウ
【飲食店の開業向けて】準備マニュアル!やるべきことや成功のコツを紹介
飲食店に勤める人の中には、「いつか自分の店を持ちたい」と考えている人は少なくないでしょう。
居酒屋、バー、料亭、カフェなど、「自分が手がけたこだわりの空間や料理で、お客様に喜んでもらいたい」と熱い思いを抱える人も多いのではないでしょうか。
しかし、飲食業界は開店を目指す人が多い一方、廃業していくお店も少なくない業界です。ただ情熱に任せて開店するだけではうまくいかないこともありますから、独立の前にきちんと準備を進めておくことが重要です。
目次
独立前に考えておくべきこととは?
独立に向けて具体的に動き出す前に、「なぜ店を持ちたいのか」と自分自身に問いかけてみましょう。店を持つとなると、お客様に料理やお酒を提供するだけでなく、お店の経営について考えなければなりません。
メニューを考えるときには原価率や利益率を考えたり、より多くのお客様にお店を知ってもらうためにマーケティングについて考えたり、やるべきことがたくさんあります。
学ばなければならないことも多く、面倒だと感じてしまう人もいるかもしれません。漠然とした憧れや“何となく”で独立を目指してしまうと、こういった壁にぶつかったとき、投げ出したくなることもあるでしょう。
めげずに乗り越えるためにも、自分なりに独立の動機を考え、気持ちをしっかり固めておくことが重要です。
そして独立の意向が固まったら、まずはお店のジャンルを考えます。居酒屋なのかカフェなのか、和食か、イタリアンか、と考えれば、具体的なイメージが見えてくるでしょう。また、独立資金についてもこの段階から考えておきます。
独立のために取り組むべき準備
では、具体的に準備に必要な項目をチェックしていきましょう。
独立資金を貯める
どれだけイメージを膨らませても、先立つものがなくては進められません。まずは独立に必要な資金を準備しましょう。自己資金で足りない部分は銀行などの融資に申し込めるか確認しておきます。
独立に必要な手続きを把握する
飲食店を開業するときには、保健所への申請など必要な公的手続きがいくつかあります。せっかく準備を進めていても、保健所などから許可が下りなければ営業は始められませんから、早めに手続きを済ませておきましょう。
これはお店の規模や取り扱う食材によっても変わりますので、店の方向性が固まった段階で調べてみましょう。(※1)
※1.【公認会計士小松由和の独立開業支援】飲食店
マーケティングを考える
店をオープンしても、お客様が来なければ利益はあげられません。より多くのお客様に自分の店を知ってもらい、来店してもらうためにもマーケティングについて深く知る必要があります。
マーケティングとはサービスや商品について、顧客に知ってもらったり購入してもらったりするための一連の活動を指します。
飲食店なら、競合について調査し差別化を図ったり、業界の最新動向を知ってそれに合わせたメニュー作りをしたりといったアプローチ方法があります。また、ホームページやSNSのアカウントを作って情報発信のチャネルも準備しておきましょう。
スムーズに独立するのに役立つ準備
この他、働きながらでも進められる準備もあります。例えば開業後に必要になるビジネススキルを身につけたり、成功に向けたビジネスモデルを考えたり、といったことは組織で働きながらでもできることです。
自身の働くお店や、周囲の飲食店を参考に、「どうやったら継続的に利益を出せるのか」と考えてみましょう。
また、自力でお金を稼ぐ経験も独立後に活かせます。自分の手元に残るお金を残したいと思ったら、使うお金を最小限にしたり、作業の効率化を図ったりといろいろ頭を使うでしょう。
身を持ってそういったハウツーを身につけておけば、店の経営を考えるときに役立つはずです。
独立を成功させるためのコツ
このように事前にできる準備はいろいろとありますが、効率的に進めたい人は成功しているお店やビジネスモデルを調べてみることをおすすめします。
もちろん、人それぞれ状況が違いますから、成功事例を真似したところでうまくいくとは限りません。大事なのはそこから学び、自分自身のお店に活かすことです。
「なぜこのお店はうまくいっているのか」、「どうしてお客さんが途切れないのか」と考えていけば、成功のヒントが見えてくることもあるのではないでしょうか。
そして学んだことを活かし、綿密に計画を立てることが成功への近道になります。当然ですが、念入りに計画をしても壁に当たったり失敗したりすることもあります。
大事なことは失敗をそのままにせず、失敗の原因を分析し次へ活かすことです。いろいろと経験を重ねていけば、成功への道筋も見えやすくなるはずです。
独立に必要な準備は徹底的に!
飲食店の開業は事前準備が非常に重要です。資金を貯めたり、必要な公的手続きを進めたりといった具体的な行動はもちろんのこと、経営について理解を深めておくことも大事なポイントです。
過去の事例や自身の状況を分析し、継続して利益を得るためには何が必要なのかを考えてみましょう。
実際に経営を始めてみると、新たな問題や壁にぶつかることもあります。しかし事前準備の段階で自分で考える癖をつけておけば、トラブルに遭ったときでも冷静に対処できるのではないでしょうか。
監修者
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IDEAL編集部
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