2018.04.19 2020.08.12|新規開業ノウハウ
【店舗内装と照明】店舗内装を考える上で重要な照明の考え方
店舗の内装デザインを考えるときは、どうしてもインテリアの配置や装飾に意識が向いてしまいがちです。
しかし、内装デザインを考える上で忘れてはならない存在なのが「照明」です。照明は種類や光の加減によって、空間のイメージに大きな影響をもたらします。居心地の良い空間を目指す上で、照明選びは極めて重要な要素といえるでしょう。
ここでは照明に関する基本的な知識に加えて、種類ごとの特徴について詳しく解説していきます。
照明は部屋を明るくするだけではない
照明はただ「部屋を明るくするもの」だと思われがちですが、それ以外にも重要な役割を持ちます。例えば特定のインテリアを強調したり、理想とする空間を演出するのに適したツールです。
強調させたいインテリアに照明を当てれば、そのぶん人目を引く効果がぐんと増します。
空間の演出については、複数の照明を使い分けることにより、空間を明るくにぎやかなものやリラックスして過ごせるものなど、好みのイメージに近づけることが可能です。
どんなに店舗の内装を凝ったデザインにしても、照明をうまく活用できないと魅力を十分に引き出すことは難しくなります。
店舗の雰囲気に適した照明を取り入れることで、より魅力的な内装に近づけることができるでしょう。
照明は大きく分けて2つ
照明の当て方には、大きく分けて「直接照明」と「間接照明」の2種類があります。
直接照明とは、人やものに向かって光をダイレクトに当てる方法を指します。主に空間全体を照らすことを目的としているため、全体照明や主照明と呼ばれるケースもあります。
直接照明は人に向かって直接光を当てるため、気持ちが活動的になりやすいということが特徴です。直接照明の種類としては、シーリングライトやダウンライトなどが有名です。
一方で間接照明は光を直接人やものに当てずに、壁や天井に反射させた光を利用するものを指します。空間全体を照らす目的ではなく、インテリアや空間を部分的に照らす目的で使用されるケースが多いことが特徴です。
間接照明は光がやわらかく、空間に暖かみを与える効果があります。主な種類としてはスポットライトやブラケットなどが挙げられ、リラックスできる空間作りに役立ちます。(※1)
※1.【インテリアコーディネーターのウェブマガジン】間接照明と直接照明の違いとは?
店舗内装を考えた照明選び
店舗内装に使用する照明は、直接照明と間接照明のそれぞれの特徴をきちんと把握し、うまく使い分けをすることが重要です。
直接照明は空間全体を明るくすることを重視した照明のため、明るく開放的な空間作りをしたい場合におすすめです。間接照明はぼんやりとやわらかな光で、落ち着いた空間作りを重視する場合に重宝するでしょう。
また、間接照明は光源を直接見せないことが前提なので、空間全体に一体感を演出したいときにも有効です。
ランプの種類とそれぞれの特徴
照明は光源の種類によって、空間に大きな変化を与えられます。例えば「蛍光灯」は、発光面積が大きいため広範囲を照らすときに適しています。
陰の少ない光を得られるため空間全体がぱっと明るくなるでしょう。安価で長持ちしやすいことも魅力です。暖かくぬくもりのある光が特徴の「白熱灯」は、光が広がりやすいことが特徴。光を当てたものを色鮮やかに見せられます。
「HIDランプ」は光束が大きいため大規模空間への使用にぴったりです。エネルギー効率が良いという特徴があり、寿命が長いことも魅力でしょう。
普及が広がりつつある「LEDランプ」は、省エネかつ寿命が長いことが特徴です。環境にやさしい照明を探している場合は、LEDランプを選んでみてはいかがでしょうか。
プロに任せっきりにしないようにしよう
照明と一口にいっても、それぞれ種類により特徴が大きく異なります。
照明は使い方ひとつで空間のイメージがガラッと変わってしまうため、内装を考えるときは業者の言いなりになることは避けた方が無難です。
内装を決める際は、「店舗をどのように見せたいのか」きちんとコンセプトやイメージを固めておくことが大切です。
自分の意見を言わずにプロに任せっきりにすると、完成後にイメージしていた空間と違ったり、インテリアと照明が合わなかったりする場合があります。
しっかり照明の設置前に構想を練っておき、業者に相談することで理想的な空間を作りやすくなるでしょう。
監修者
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IDEAL編集部
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