2019.04.15 2020.08.13|新規開業ノウハウ
内装工事の順番を把握してスムーズに店舗を開業しよう
飲食店の開業にあたって、内装工事は非常に重要なプロセスです。飲食店における顧客の内装に対する評価は厳しく、あれもこれもとこだわりたくなるのは当然のことといえるでしょう。
一方、内装工事の進捗状況が開業の日程を左右するといっても過言ではありません。スケジュール通り行われなければ、開業が延期となってしまうことも十分に考えられます。
内装工事をスムーズに終わらせるためには、全体的な流れを把握しておくことが必要不可欠です。ここでは、飲食店の内装工事で気をつけるべきポイントを解説します。
全体的なスケジュールの確認と予算決め
内装工事は開業の最終工程となることが一般的です。開業に影響が出ないよう、スムーズに進めましょう。開業予定日がすでに決定している場合、そこから遡って3~4カ月前までには業者に発注しておく必要があります。
内装工事は大きく分けて「計画段階」と「工事段階」があり、計画を立てるまでに2カ月程度、実際の工事で1~2カ月程度の時間を必要とするためです。
発注がずれ込むと、それぞれの段階に十分な時間を設けられなくなることも少なくありません。余裕を持って発注しましょう。
計画段階に入る前に、予算を決めておくことも大切です。行き当たりばったりでは、大幅に予算をオーバーしてしまうこともあります。
一方、予算をきっかり〇〇〇万円などと決めてしまうと、予算ありきの内装になってしまう可能性も否めません。予算の上限額に幅を持たせておくと、業者から柔軟な提案を受けやすくなるでしょう。
内装工事の手順を押さえて無駄をなくす
内装工事の手順を押さえることは、工期の短縮や費用の削減につながります。
一般的に内装工事は、給排水設備工事、内装下地工事、電気設備工事、内装仕上工事、各種点検・引き渡しという手順で行われます。
必要な期間は、店舗の規模や用途、物件の状況によって異なるため、工期についてもあらかじめ打ち合わせをしておきましょう。
内装工事は、今後の営業における肝となる部分でもあります。進捗状況を自分自身で把握するためにも、工事を業者に任せきりにせず、時間を見つけて現場に足を運ぶといいでしょう。
工事を依頼する業者を選ぶときのポイント
内装工事において、業者選びははじめに乗り越えなければならないハードルです。信頼できる業者を選ぶためにも、以下のポイントをチェックしましょう。
まず、初めから1社に絞らずに複数の業者から見積書をとることです。同じ条件で見積書の作成を依頼すれば、比較検討することができます。
工事内容が同じでも業者によって得意分野が異なるため、工事費にも差が出ることも少なくありません。
もちろん、安ければいいというものではなく、過去の実績や技術力、提案力などから総合的に判断することが大切です。予算と仕事の質を考え、バランスのいい業者を選ぶといいでしょう。
工事の竣工検査では気になる部分を修正してもらおう
内装工事には竣工検査があります。これは、業者と一緒に行われ、オーナーが「これで問題なし」と判断すれば引き渡しになるという工事の最終段階です。
しかし、オーナーが気になる部分があれば修正を依頼することができます。この段階では、建物の設計や仕様に関わるような大きな変更や修正はできません。
一方、塗装の剥がれやクロスの浮きなど、施工が不十分だと感じられる箇所が見つかった場合は、すぐに業者に伝えて当該箇所を修正してもらいましょう。
修正後は問題がないことを確認し、工事費の残額を支払い、引き渡しとなります。その後、保健所や消防署が設備まわりの問題点がないか検査を行うので、支障が出ないよう心がけましょう。
全体的な流れをよく理解しておこう
内装工事は、時間がかかればかかるほど、費用も増えていきます。そればかりではなく、開業が遅れてしまい、予測していた売上がなくなってしまうこともあります。
そのような事態を防ぐためにも、内装工事の全体的な流れを理解しておきましょう。計画性を持って発注すれば、時間や金銭的な無駄をなくすことができます。
内装工事をスムーズに完了させて、晴れ晴れとした気持ちで開業日を迎えましょう。
監修者
-
IDEAL編集部
日本全国の美容室・カフェ・スポーツジム等の実績多数!
> IDEALの編集者ポリシー
店舗づくりをプロデュースする「IDEAL(イデアル)」が運営。
新規開業、店舗運営のお悩みや知りたい情報をわかりやすくお届けいたします。