2020.07.20|店舗デザイン

店舗のコンセプトやブランドイメージに合わせた店舗デザインを考えよう

店舗のコンセプトやブランドイメージに合わせた店舗デザインを考えよう

ネットが普及した現在では、お店の印象はすぐに「レビュー」という形で広がってしまいます。このレビューや口コミは、顧客の率直な印象を伝えるものなので、そこで言及されるものは商品の質だけにとどまりません。

特に、人間は、情報処理の8割を視覚に頼っているとされることもあって店舗デザインはその店舗の印象を大きく左右します。

もしも、店舗デザインに不十分なところがあれば、すぐ顧客に気づかれてしまいますし、不快感を与えてしまうことにつながりかねません。

そのため、店舗デザインはこれからの時代、より重要になっていくでしょう。今回はそんな店舗デザインをどうやって設定していくのかご紹介します。

一貫性のあるコンセプトを確立して、ブランディングを「正しく」行おう!

店舗デザインを考えるにあたって、最も重要なキーワードとして挙げられるのが、店舗の「ブランディング」や「コンセプト」です。

誰しもが何となく聞いたことはあると思いますし、両方とも大まかにいえば、お店のスタイルを表している語句だということはわかるでしょう。しかし、両者がどのように違っていて、正確にはどういう意味なのかご存じでしょうか?

「ブランディング」とは、同業種あるいは同カテゴリーの製品・サービスにおいてブランド間の差を認知してもらうことを指します。差別化する要素は様々で、ある時は品質であったり、またある時は高級感そのものであったりします。

ブランディングとは、その差別化された何かをブランドのイメージと強く結びつけ、ブランドそのものを消費者に浸透させていく作業ということもできるでしょう。

対して、「コンセプト」というのは、ブランディングに内包された要素の一つで、平たく言えば店舗のイメージそのものです。具体的にどんな店舗にしたいかと問われて出てくる答えということができるでしょう。

つまり、ブランドにおけるアイデンティティということができます。

店舗のブランディング、周辺環境を分析しよう

ブランディングの体系は、3段ピラミッドを形成しています。根底に理想の店舗のブランドアイデンティティであるコンセプトが来ます。

その上に実際にコンセプトが抽象的に表現されたブランドメディアであるデザインや言葉が来て、一番上には可視化されたメディア媒体がきます。

つまり、ブランディング体系の根底に位置するコンセプトをもとに他の要素が形成されるということであり、コンセプトに一貫性を持たせることがブランディング体系の確立に重要です。

では、早速ブランドのコンセプトを決めていこうかと言いたいところなのですが、ここで気を付けたいのは、店舗のコンセプトは自分の意志で一意的に定まるものではないということ。

例えば、周りが超高級住宅街であるにもかかわらず、超激安量販店を建てようと思っても無理がありますよね。このように、周辺環境や業種さらには資金面の問題で、ブランディングはある程度制限されているのです。

そのため、コンセプトを決める際に、店舗の周囲の環境を徹底的に分析することが非常に重要になってきます。

周囲の環境を分析するツールとして3C分析、SWOT分析、PEST分析などのフレームワークがあるので、それらを駆使して店舗の強み・弱みやライバルとの競合、予想される顧客帯とそのニーズなどを分析するとよいでしょう。

この分析を活かしてはじめて、一貫性のあるコンセプトを設定していくことができます。このようにして、不変のブランドアイデンティティを決めたところで、それを昇華していくことで「正しい」ブランディング体系を作ることができるのです。

基本デザインは、店舗主体で決めるのが吉!

基本デザインは、店舗主体で決めるのが吉!

店舗をデザインする方法には大きく分けると2種類考えられます。店舗主体のデザイン設定、あるいはターゲットとなる顧客に合わせたデザイン設定です。

まずは、顧客に合わせたデザインを基本とすることの是非について考えてみましょう。

結論から言うと、顧客ニーズに合わせたデザイン設定は、リスクが大きいと考えられます。顧客のニーズに合わせないとデザインの意味がないのでは?と思う方がいらっしゃるかもしれません。

もちろん年齢によって、顧客に普遍的に好まれるデザインというのは一定数存在しますが、現在好まれているデザインの大多数は一過性の流行にすぎません。

そのため、顧客の好みに合わせてデザインを設定すると、流行が過ぎた後にデザイン価値が落ちてしまう可能性があります。

つまり、店舗デザインのように長期間にわたって設営されるものに、流行のデザインを中心に据えるのはあまり適していないということになります。

店舗は”ブランドコンセプト”に沿ったデザインへ

店舗主体のデザインを考える前に、前述したブランディング体系の3段ピラミッドを思い出してほしいのですが、デザインは中段の、抽象的ブランドメディアに位置します。

つまり、周囲環境を加味して決定したブランドコンセプトに支えられている部分だということです。そのコンセプトを無視してしまうと、ブランディングの体系に歪みが生じてしまい、顧客に違和感を与えてしまうことになります。

逆に、コンセプトに沿ってデザインをすることで、不変の安定した土台で支えられることになるので、ブランドに適したデザインになりますし、一般的に好まれるものとなります。

基本は店舗のブランディングに沿ってデザインを設定していけばいいということがわかっていただけたと思いますが、顧客に配慮しなければいいというわけではありません。

何度も述べているように、基本デザインは店舗主体にすべきなのですが、細部は調整する余地があります。

たとえば、カフェなどの長期間滞在することが考えられる業種では、顧客が退屈しないような工夫をすれば、より業績が伸びていくことが考えられます。

近年は、バリアフリー化が進んでいることもあり、ユニバーサルデザインを採用するというような優しさを加えることで、よりモダンな印象を与えるすっきりとしたデザインになるでしょう。

客数と客単価のバランスが取れたレイアウトにしよう!

客数と客単価のバランスが取れたレイアウトにしよう!

今の時代は余裕感のある空間を演出している店舗が好まれる傾向にあります。

コロナウイルスが大きな問題となっている2020年では、感染症への警戒が高まっていることもあり、密集した空間は好まれない傾向にありますし、落ち着いたモダンな雰囲気を出すためにはある程度の余裕は必要だからです。

そのようなモダンな雰囲気を作り出すには、従業員の協力も必要になります。

その際に、従業員に配慮のないレイアウト・デザインだった場合にはどうしても動きづらいですし、余裕のない感じが出てきてしまいます。

そのため、従業員にも極力わかりやすいシンプルなレイアウトを心がけるとよいでしょう。また、シンプルなデザインの利点として、顧客にも店内がすっきりとして見えるということも挙げられます。

広い店舗だと特にすっきりとしていることの利点は大きく、何がどこにあるのかが、すごくわかりやすくなります。

しかし、ミニマリズム的なデザインはどうしても、客数あるいは客単価に影響が出てしまいます。店舗を運営することになる以上、そのような経営効率的な視点ももちろん重要です。

そこで、顧客のニーズを調査し、ニーズの高い商品を顧客の目線の高さに置くなど、サービスをわかりやすく強調する努力が必要になります。

特に、客数を増やすという意味では、店の外観や看板のデザインが重要になります。ブランディング戦略に加え、看板にはブランドを知らなくても一目で何をやっているかわかる情報を盛り込む必要があります。

その際に、文字情報だけでなく、ロゴなどを利用して視覚にアピールすることではるかにわかりやすくなります。

このような経営努力を通じてある程度は補えますが、ミニマリズム的なレイアウトの影響がいまだ色濃く残るようであるならば、収益効率とのバランスをとって収益に問題がない程度に調整した方がよいでしょう。

一番大事なのは、ブランディング体系に沿ったデザイン

「アフターコロナ」とよばれる時代の到来と伴って、店舗デザインやレイアウトにも変革が訪れるかもしれません。

しかし、その変革が訪れたとしても、店舗デザインの基本となるのは正しいブランディング体系に基づくということなのは変わらないでしょう。

そのため、今一番重要なのは、周囲環境や顧客のニーズの変化にアンテナを張りながら、ブランドのアイデンティティを確立することではないでしょうか。

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