2021.07.20 2021.08.02|店舗デザイン
カフェを開業する前に内装デザインを固めよう!
「カフェを開業したい。内装デザインってどう考えていけば良い?」
「カフェ開業の準備に入る前に、内装デザインを決めないといけないのはなぜですか?」
というお客様への記事です。
この記事で伝えていること↓
・カフェ開業前にデザインを決めるべき理由
・カフェの内装デザインを考えていく流れ
・カフェの内装決めのポイント
これまで数多くのお店作りに携わった、IDEAL(の中の人)が、どこよりも分かりやすくお伝えしていきますね。
先に冒頭の質問にお答えしましょう。
カフェの内装デザインを考えるには、まずはコンセプトを決めなければなりません。
コンセプトをしっかり決めないと、その後のステップがスムーズに行かなくなるためです。
同時に、内装デザインを先に考えるべき理由でもあります。
コンセプトを決め、内装デザインをある程度決めた上で、開業ステップに進むのが、実は賢い流れなのですよ。
ここから先は『カフェ開業における内装デザインの考え方』について解説していきます。
お客様には「内装デザインのポイントを理解し、カフェ作りに活かせる人」と、なっていただきますね。
目次
- カフェを開業する前に内装デザインを決めておくべき理由
- カフェを開業する前に:内装デザインを考える流れ
- カフェの内装を考える流れ①:コンセプトを決める
- カフェの内装を考える流れ②:コンセプトを言語化する
- カフェの内装を考える流れ③:他カフェをリサーチする
- カフェの内装を考える流れ④:理想のデザインに近い事例を集める
- カフェの内装を考える流れ⑤:独自のユニークポイントをデザインに落とし込む
- カフェを開業する前に:内装デザインを考えるときのポイント
- カフェの内装で最低限押さえるべきポイント①:導線を意識する
- カフェの内装で最低限押さえるべきポイント②:ゆとりある空間にする
- カフェの内装で最低限押さえるべきポイント③:居心地の良さを徹底的に追求する
- カフェの内装で最低限押さえるべきポイント④:デザインとコンセプトに一貫性を持たせる
- まとめ:カフェ開業における内装デザインのポイント
カフェを開業する前に内装デザインを決めておくべき理由
冒頭でもお伝えしましたが、先にデザインを考えておくべき理由は、その後の開業準備に支障が出てしまう可能性が高くなるからです。
先にデザインを決めるということは、コンセプトを決めることでもあるのです。
コンセプトは、カフェを経営する上での土台であり、軸でもあります。
コンセプトを決めることで、
・誰がターゲットなのか
・立地はどこにするのか
・どんな商品を売るのか
・営業時間はどうするのか
・どのくらいの価格で売るのか
・どんな接客スタイルにするのか
など、あらゆる方針が整っていきます。
こうして土台を決めていくことで、ターゲットや立地に合ったデザインが見えてくるのです。
もし、コンセプトを決めず、デザインが見えてこないまま開業ステップに進んでしまうと「外内装のデザインが決まらない」「商品スタイルと内装がマッチしない」などの思わぬトラブルが起きかねません。
軸がしっかり固まっていないと、その後に作られるすべてのものが、不安定になるのです。
そのため、いきなり開業手続きに入る前に、まずはコンセプトを決めましょう。
そして「こんなカフェにしたい」と、ある程度デザインスタイルを決めておきましょう。
カフェを開業する前に:内装デザインを考える流れ
カフェの内装を考える流れをお伝えしていきますね。
流れは以下のとおりです↓
・コンセプトを決める
・コンセプトを言語化する
・他のカフェをリサーチする
・理想のデザインに近い事例を集める
・独自のユニークポイントをデザインに落とし込む
それぞれ解説していきますね。
カフェの内装を考える流れ①:コンセプトを決める
まずは、カフェのコンセプトを決めましょう。
「どんなカフェにしたいのか」を決めるということです。
初めてコンセプトを決める場合は、5W2Hを埋めていくと良いですよ。
5W2Hとは、以下を指します↓
[5W]
What:何を売るのか
Who:どんな人に売るのか
Where:どこで売るのか
When:いつ営業するのか
Why:どうしてこのお店なのか
[2H]
How…どのようにして売るのか
How much…いくらで売るのか
コンセプトが決まれば、客層がイメージしやすくなります。
客層がイメージできれば、”客層の好みに近い内装”が、実現しやすくなりますね。
カフェの内装を考える流れ②:コンセプトを言語化する
決めていったコンセプトを言語化しましょう。
言語化していく理由は、コンセプトと内装に一貫性を持たせるためです。
たとえば、10代〜20代の若い女性がターゲットなのであれば、可愛らしい空間にする。
あるいは、休日のリラックスタイムを過ごしたいサラリーマンがターゲットなら、自然あふれるナチュラル風な空間にする、などが挙げられますね。
居心地の良さを演出するには、カフェとしてのコンセプトと、内装デザインが一致していなければ実現できません。
カフェの内装を考える流れ③:他カフェをリサーチする
コンセプトが決まり、言語化できれば、他カフェのリサーチでより多くの情報を集めましょう。
他のカフェをリサーチするときは、以下を意識すると良いですよ↓
・内装、外観
・メニュー
・接客スタイル
・想定されるターゲット
以上4つのポイントをリサーチし、感じたこと、思ったことを書き出しましょう。
そうすることで、自分のカフェに落とし込める要素が見つかるかもしれません。
リサーチする目的は、内装や外観を真似するためではありませんよ。
・どんな部分が魅力に感じたのか
・なぜ、そのような接客スタイルなのか
・なぜ、想定されるターゲットが分かったのか
を、分析していくことで、そのカフェのコンセプトが見えてきます。
コンセプトが伝わる内装作りのヒントを得るために、リサーチするのだと心得ましょう。
カフェの内装を考える流れ④:理想のデザインに近い事例を集める
他のカフェをリサーチするのと同時に、お客様の理想に近いデザインの事例を集めておくと良いでしょう。
デザイン設計会社や、内装施工業者とのやりとりがスムーズになるためです。
インターネットや資料を通して、事例を見比べて行きましょう。
ご自身の理想に近いカフェのデザインを複数集めておくのです。
内装施工業者とのやり取りでは、コンセプトを伝え、事例を見せながら行っていきましょう。
理想とするカフェを実現するには、細かいくらいに希望を伝えることが大切だからです。
カフェの内装を考える流れ⑤:独自のユニークポイントをデザインに落とし込む
ユニークポイントを決めておきましょう。
お客様だけの”こだわり、オリジナリティ”をデザインに落とし込むのです。
決めていったコンセプトに対して、オリジナリティをプラスすることで、他のカフェにはない「ここでしか味わえないカフェ」が実現できます。
たとえば「お1人様歓迎、身体に優しい野菜サンドが楽しめるカフェ」というコンセプトだったとしましょう。
そこにユニークポイントを加えてみます↓
「パーソナル空間があるから1人でも入りやすい、身体に優しいオーガニック野菜たっぷりなサンドが楽しめるカフェ」
このように「パーソナル空間」「オーガニック」を加えて差別化してみるのです。
ユニークポイントを作ることで、魅力的なコンセプトになりますね。
カフェを開業する前に:内装デザインを考えるときのポイント
カフェの内装デザインを考えるときに、最低限注意しなければならないポイントがあります。
それが下記のとおりです↓
・導線を意識する
・ゆとりある空間にする
・居心地の良さを徹底的に追求する
・コンセプトとデザインに一貫性を持たせる
それぞれ解説していきますね。
カフェの内装で最低限押さえるべきポイント①:導線を意識する
カフェの導線は、顧客の導線とスタッフの導線を意識しましょう。
具体的にはこうです↓
[顧客の導線]
テーブルから御手洗い、あるいは会計へとスムーズに移動できるか
[スタッフの導線]
料理やモノを運ぶのに、スタッフ同士がすれ違っても問題ない幅を維持すること
理想的な幅は、120cmほど
顧客とスタッフともに、両方の導線ができるだけ交わらず、混雑しないようレイアウトを考えましょう。
カフェの内装で最低限押さえるべきポイント②:ゆとりある空間にする
ゆとりある空間を心がけましょう。
カフェ内をおしゃれに見せるには、カフェの広さに合わせた客席数を設けましょう。
理想なのは、1坪当たり2席とされています。
つまり「カフェの坪×2=客席数」と、お客様の店舗規模にあった客席数を出せますよ。
ですがこちらの方法は、あくまで目安です。
もっと店内にゆとりを持たせたいのであれば、客数を減らしましょう。
カフェの内装で最低限押さえるべきポイント③:居心地の良さを徹底的に追求する
居心地の良さを追求しましょう。
極論ですが『おしゃれな空間=居心地が良い』とは限りませんからね。
居心地の良さを実現するには、
・隣の人と距離がある
・適度に換気されている
・暑すぎず、寒すぎない
・談話の邪魔にならない程度のBGM
などの工夫が必須です。
インテリアや装飾にこだわるのは、これらをクリアした上で行いましょう。
カフェの内装で最低限押さえるべきポイント④:デザインとコンセプトに一貫性を持たせる
居心地の良さをより実現するには、カフェのコンセプトと内装デザインに一貫性を持たせることで叶いやすくなります。
コンセプトと内装デザインに統一感がなければ、居心地の良い空間にはなりません。
たとえば、
・かわいいスイーツを売っているのに、ゴージャスな店内
・オーガニックにこだわったサンドを売っているのに、ポップでカラフルな内装
といったようなイメージを抱くと分かりやすいでしょうか。
「かわいいスイーツ」が売りなら、中高生や若い世代の女性がターゲットでしょう。
ですが店内をゴージャスにしてしまうと、高級なイメージを抱きませんか。
となると、ターゲットにとっては、外観や内装を見ただけで敷居が高くなってしまうかもしれませんね。
このように一貫性がないと、正しく集客すらできなくなってしまうかもしれないのです。
ですから、コンセプトと内装デザインは、一貫性を持たせましょう。
まとめ:カフェ開業における内装デザインのポイント
「カフェを開業したいけど、内装はどう決めていったらいい?」というお客様へ、ポイントをお伝えしてきました。
色々とお伝えしましたが、お客様の理想とするカフェができあがるよう、まずはよくコンセプトを練っていきましょう。
その上でもし「どうしてもカフェのレイアウトが決められない!」ということであれば、飲食店に強いデザイン施工会社に相談する、というのも一つの手です。
中でもIDEALであれば、お客様の「こんなお店にしたい」という考えを、ひとつひとつ汲み取ってデザインに落とし込むことができます。
お客様の考えを汲みとれる理由は、これまで多くの飲食店オープンに携わってきたから。
これから初めてお店を作り上げるのに、しっかりとデザインを考えるのは簡単なことではありません。
ですが「こんな風にしたい」というお考えがあるのは理解できます。
IDEALは、その「こんな風にしたい」を、再現できるのです。
ぜひ一度、相談されてはいかがでしょう。
監修者
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IDEAL編集部
日本全国の美容室・カフェ・スポーツジム等の実績多数!
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