2017.04.13  2020.08.05|新規開業ノウハウ

【繁盛店づくりの手引き】飲食店の内装工事で気をつけるところ

【繁盛店づくりの手引き】飲食店の内装工事で気をつけるところ

新規店舗を開業するのは楽しみの反面、大変な思いをして出来上がっていきます。店舗オーナーに喜んでもらい、いつまでも繁盛店になれるように工事を請け負っても、多くのサービス業が閉店しています。

せっかく店舗を作っても潰れていては設計・施工に携わる従業員のモチベーションも下がってしまいます。
ここでは飲食店の新規店舗を繁盛店にしていくために、内装工事業者やオーナーが気をつける点をご紹介していきます。

コンセプトのズレを防ぐために、入念な打ち合わせをする

店舗を運営していくオーナーが考えているのは、従業員が働きやすく、見栄えもよく、お客様に感動してもらえるお店作りが基本といえるでしょう。

店舗のオーナーというのは、同じ業態から独立するタイプと、まったく畑違いから開業するタイプとに分かれます。

前者はある程度知識を有し、飲食店としてどこに何があって、どんなスタイルでお客様を迎え入れるかといった、確立されたコンセプトを持っていて、こだわりが表面に出ていることが挙げられます。しかし、ここで難しいのが後者の場合です。

まったく飲食店経営のノウハウを擁していないと、経営者の概念はコンセプトからかけ離れている可能性があります。この独自のスタイルが良い方面にでればいいのですが、こだわり抜いた結果としてコンセプトからどんどんズレることもあります。

お金をかけるのは経営者側ですが、多くの飲食店を担ってきた内装工事業者の立場からすれば、要望を受け入れる前提でも入念な打ち合わせを行っていくことが必要です。

コンセプトと予算を明確にする

お店を持ちたいという夢を実現できたとして、理想だけでは現実の厳しさに打ちひしがれていくことが目に見えています。

最初は漠然と「美味いラーメン屋を作りたい」「オシャレはカフェを経営したい」といった思いでしょうが、オーナーにとって一番大事なのは「どんなお店を作りたいか」というコンセプトです。

お客様目線で物事を捉える

「どんなお店」というところにカフェやラーメン屋が入るのではなく、「家族連れのお客様が楽しく会話しながら食事ができるお店」や「天井が高く開放感溢れて、リラックスができる居場所作り」など、お客様目線で考える必要があります。

いくら予算をかけられるか決める

また、内装工事業者からすれば、そのコンセプトでどんなイメージを作るか、考えながらおおよその予算を考えていきます。

新規オーナーは理想が先走りして予算を後から考えているケースが多く、そのコンセプトに対して、いくら内装工事に費用をかけられるかを決めてもらわないといけません。

内装工事業者はオーナーと一緒にお店つくり

内装工事業者もただ受注するだけでなく、オーナーに対して何年で償却を回収するのか、内装工事にかかる初期投資費用で、集客効果は見込めるのか、利益は確保できるのかといったことを聞きださなくてはなりません。

オーナーと一緒にお店を作り上げていく気持ちが重要といえます。どちらかが一人歩きしてしまうと、店舗のコンセプトは離れてしまい、「一体何のお店にしたかったのか」、ということが多々あります。

内装工事によってお客様の感想が印象に変わる

店舗作りに内装工事は重大な効果を発揮します。お客様が最初に目がいくのは店舗の外観です。次に内装になりますが、一番驚き、印象に残るのが内装です。

これは店舗内の滞在時間が外にいるよりも長いためです。案内前の段階だったり、注文を待っていたり、料理を食べたりしている時間のときに視線は内装にいきます。

もちろん、一緒に来店しているお客様同士で会話を楽しんでいるでしょうが、初めて訪れたお店というのは、高い確率で内装の話が出てきます。

店舗内の空間から始まり、窓や壁紙、階段などの段差や色合いにいたるまで、お客様というのは多くの情報量を目に焼き付けています。しかし、総合的に解釈するのは「綺麗」「オシャレ」「良い雰囲気」「座りやすい」などといった「感想」です。

この手短な「感想」というのが、食事が済んで会計も終わってから店舗を出た後に、「印象」に変わっていきます。ここで好印象になると、「もう一度行きたいな」というリピーターにつながるわけです。

居抜き物件の注意

オーナーとしてなら初期投資を抑えるなら居抜き物件がおススメです。店舗が出来上がっているので、オープンまでの日数を早めることもできます。もともと出来上がっている物件ですが、トラブルに注意しなくてはいけません。

飲食店は厨房が命です。料理を作るエリアはこれからのお店つくりにおいて適切な位置にあるかというのは確認しなくてはいけません。

ふとしたオーナーの思い付きで、洗い場やコンロ台などの設備位置を見直すと、ガス管や水道管などを移設しなくてはならず、余計に経費がかかってしまう恐れがあります。

事前に内装工事業者と打ち合わせを行い、後で高額な経費がかかってしまわないように注意しておきましょう。

まとめ

内装工事業者と店舗オーナーの思惑が揃わないと、良い雰囲気のお店は出来上がりません。内装工事者もオーナーからもらう経費だけで仕事をするのではなく、店舗の繁栄を願ってオーナーと協力体制を取り組むことを忘れずにしておきましょう。

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監修者

IDEAL編集部

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