2017.06.12  2020.08.07|新規開業ノウハウ

【メリット・デメリットをご紹介!】店舗物件の選び方

【メリット・デメリットをご紹介!】店舗物件の選び方

店舗の物件を選ぶときには、大きく分けて2つのタイプがあります。「居ぬき物件」と「スケルトン物件」です。
また、第3のオプションとして「小商い」があります。

ここでは、それぞれ選択肢のメリットとデメリットをご紹介します。
予算と照らし合わせ、目指す店舗の開業に一番適したタイプを選んでください。

店舗の物件選びは難しい?

店舗の物件選びは、やり直すのが大変なため、開業する準備の中で最も時間がかかり、それだけに難しい要素だと言われています。

一昔前なら、店舗のデザインよりも扱っている商品の方が大事で、その商品が顧客に気に入ってもらえれば、営業を続けることもできました。

しかし最近では店舗の内装、外観などデザイン面が果たす役割も大きくなっているので、店舗の物件選びは慎重に時間を掛けて行う必要があるのです。

店舗物件を選ぶには、もちろん、開業したいエリアを実際に歩いてみたり、不動産屋に相談したりしても良いのですが、まずはインターネットで探すのがもっとも効果的でしょう。

その上で、実際に見に行ったり、必要があれば、不動産屋と相談します。

店舗物件のタイプには、大きく分けて「居抜き物件」と「スケルトン物件」があります。

居抜き物件

居抜き物件の「居抜き」とは「そこに居た人が抜ける」つまり、店舗の経営者がいなくなった店舗物件のことで、内装・外装などが揃った状態で物件になっているものです。

ただ、中には「天井の一部はついています」とか「厨房はついていません」などの条件付きで出ているものもあります。

さらに、居抜き物件が物件リストにあがる時点では、厳密にいうと2つの種類に分けられます。

一つは、前の店舗がまだ営業しているうちに物件として挙がって来るもので、もう一つは前の店舗がすでに閉業し、物件として挙がってくるものです。後者を「残地物件」と呼ぶ場合もあります。

居抜き物件のメリット、デメリット

居抜き物件のメリットは開業時の費用が少なくて済むことです。

特に、見つけた居抜き物件の店舗デザインが自分の求めているものと一致していたり、それに近い場合は、改造費もそれほど多くならないでしょう。

それに対し、内装・外装・什器類が自分の構想しているものとかけ離れている場合は、改造するのに多額の費用が掛かってしまいます。

ここで、失敗しやすいのが、物件として借入る時の賃貸費が安くても、内装・外装・什器類の大半が気に入らなくなると、改造に多額の費用を費やしてしまうことです。

そうするとせっかくの居抜き物件のメリットがメリットではなくなってしまいます。

残地物件を選ぶときの注意

残地物件を選ぶときは、その店舗がなぜ営業をやめたのかということを知る必要があります。

立地条件が悪く顧客が来なかったのかもしれません。シャッターが長いこと降りているような物件だと、「潰れた店」というイメージが残り、マイナスに作用することもあります。

ですから、同じ居抜き物件でも、残地物件よりはまだ営業中の物件を引き継ぐ方が、メリットが大きいのです。

この場合、もしこれから開業しようとしている店舗の業態が今の店舗の業態と同じ、もしくは似ていれば、現在の顧客を引き継ぐことも可能でしょう。

スケルトン物件

スケルトン物件は、建物の骨組みだけを持っている物件です。多くの場合、店舗の大家が内装・外装・什器類などを一掃し、屋根、壁、床、ドア、窓などのみを残したものを言います。

内装・外装・什器類がないわけですから、一つの店舗として作り上げるまでには時間も資金も掛かります。これがスケルトン物件のデメリットですが、メリットは、骨組み以外を自分の思うままにデザインできることです。

店舗を開業するときは、大抵の人は自分なりのコンセプトや夢をもっています。スケルトン物件を選ぶことは店舗開業の「王道」と呼ぶこともあり、資金さえ十分にあれば、独自の思い描く店舗を築き上げるための近道だと言えるかもしれません。

第3の選択肢、小商い

探そうとしている店舗物件が居抜き物件であれスケルトン物件であれ、どちらもまとまった資金が必要です。でもそのようなまとまった資金が調達できない時は、3つ目のオプションとして「小商い」という選択肢もあります。

小商いは、屋台やバンなどの移動店舗を使って、焼き芋屋やラーメン屋を開くことです。また、例えば蚤の市などで、自家製のケーキや菓子類を売ったりするのも小商いの一つですし、古民家を使ったカフェなどもこのタイプに入ります。

小商いは「今できることから初めて、だんだん大きくしていく」という考え方に基づいています。経済が十分発達していなかった昔の人はほとんどが小商いによって商売を始めましたが、後に老舗として名を知られるようになった店もたくさんあります。

小商いのデメリットは安定するまでに時間が掛かることですが、資金面でリスクが少ないというメリットがあります。

まとめ

店舗の物件を選ぶときの選択肢には、大きく分けて「居ぬき物件」と「スケルトン物件」があります。また、第3のオプションとして小商いという選択肢もあります。

それぞれのメリットとデメリットを詳しく説明しましたが、調達できる資金額と照らし合わせ、時間を掛け慎重な物件選びをしてください。

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監修者

IDEAL編集部

日本全国の美容室・カフェ・スポーツジム等の実績多数!
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