2017.06.14  2020.08.07|新規開業ノウハウ

飲食店などの物件選びに役立つメリット・デメリットまとめ!

飲食店などの物件選びに役立つメリット・デメリットまとめ!

飲食店や物販店など、店舗を開業するために必ず必要となるものは「物件の選定」です。

駅前などの繁華街や、家族連れで賑わうショッピングモールなど様々な出店場所があります。それらは大きく分けて3種類あり、それぞれにメリットとデメリットが存在します。

目的や予算に合わせた出店場所の選び方をご説明します。

ビルインへの出店(駅前や繁華街のビルなど)

自分のお店を出そうと考えた時に、まず頭に浮かぶのはビルインでの出店ではないでしょうか。

駅前や繁華街に立ち並ぶビルのテナントなどが「ビルイン物件」と言われているものです。
不動産屋でも多数の物件が扱われていたりなど、出会う機会の多い物件だと思います。

3つのメリット

メリット:「人が多く集まるエリアに出店ができる」

「人が多く集まるエリアに出店ができる」ということです。

駅前や繁華街は昼夜問わず人が集まり賑やかになるエリアが多くあります。
駅から近いなどアクセス面でもとても便利な立地が多く、たくさんの集客が望めます。

ビジネス街近くなどに出店が出来れば、グループ客など大人数のお客様が来ることもあるでしょう。
また、「どこのお店に行く」などの目的を持っていない人達も集まっているので、ふらっと入ってくるお客様などの来店も見込めます。

メリット:「外観や店内のデザインが比較的自由に出来る」

「外観や店内のデザインが比較的自由に出来る」ことです。
街を歩いていると様々な特徴的なお店が多く見られます。

地域によっては「景観条例」など制定されており、使用する色味などが制限されることもありますが、比較的自由なデザインが可能です。

看板の出し方や、出せる範囲などはビルによって決められていることが多いため、出店を決める前にビルオーナーへ確認が必要です。

メリット:「出店コストや維持費を抑えられる可能性がある」

「出店コストや維持費を抑えられる可能性がある」ということです。ビルインの場合、賃料などはビルオーナーが決めていることが多いです。そのため、比較的賃料の交渉などに応じてくれる場合が多くあります。

賃料の交渉がダメでも、フリーレントを付けれてくれたり、保証金などを安く設定してくれたりと、初期費用を低く抑えることができるかもしれません。

デメリット

人が多く集まるエリアに出店できるのはメリットである反面、多数の競合店が存在するというデメリットにもなります。
視認性が悪かったり、目に留まりにくかったりする店舗では集客を増やすには工夫が必要になります。

さらに人気のエリアとなると条件の良い物件に巡り会うのも一苦労です。
多くの人が出店したいと思うようなエリアでは良い物件はすぐに埋まってしまったりします。

そうなると少し駅から離れたり、人通りの少ない通り沿いの物件しか残っていなかったりなど、理想とする物件とは違うものしか見つからなくなることもあります。

こういった場所へ出店を考えている場合は、長期戦になることを覚悟し、いくつかの不動産屋と仲良くしておくなどの根回しも大切になってきます。

ショッピングモールや駅ビルへの出店(イオンモール、ららぽーと、マルイなど)

都市部の駅近くには大型の商業施設が立ち並び、郊外ではイオンモールやららぽーとなどの大型ショッピングモールが多くみられます。

このような施設には全国にチェーン展開している店舗が出店をしています。

ショッピングモールへ出店するメリット

このような施設は、施設自体の知名度が高いため、それだけで多くの集客が望めます。特に駅直結の商業施設や駐車場がたくさんあるショッピングモールなどは集客力が天候に左右されにくく、安定した集客が期待できます。

こういった商業施設に出店すること自体が宣伝となるため、広告費や宣伝費などを節約することもできます。

また、人気の商業施設などに出店していれば、認知度も上がるためアルバイトやパートスタッフも集まりやすく、オペレーションなどで困ることも少なくなるでしょう。

ショッピングモールへ出店するデメリット

大型商業施設やショッピングモールに出店する際の大きな注意点の1つは、賃料です。

集客はある程度保障される替わりに、比較的高めな賃料が設定されている場合や、固定された賃料ではなく、「売上の○○%」など変動する場合もあります。

賃料が売上と連動しているため、売上が他のテナントよりも少ない場合は契約更新ができなくなり、3年程で退店せざるを得なくなる可能性もあります。

また、施設側で全体的な空間コンセプトを決めているため、看板や外観などが制限されることもあります。

このような商業施設では、空調などの設備関係のメンテナンスなどを施設側で行ってくれる場合もあるので、快適な空間を維持しやすく、手間も掛かりません(多少の費用負担は発生することもあります)。

高い賃料を払うだけのメリットは得られるので、全国チェーン展開を狙っているお店にはオススメの出店場所と言えるでしょう。

路面店への出店(国道や大通り沿いなど)

車どおりの多い道路沿いには多くの単独店舗が軒を連ねています。飲食店だけでなく、物販店やホームセンターなど大型の店舗が多いのが特徴です。

車で来店するお客様をターゲットにしているため、駐車場をしっかり整備した店舗が多くみられます。

路面店で出店するメリット

1つ1つの店舗が比較的広い敷地に建っているため、隣接店舗との距離も確保でき、ごちゃごちゃした印象はあまりありません。そのため、車で走行中でも視認性が高くなり、集客につながります。

昔に建っていた物件を居抜きで使用する場合もありますが、路面店では建物から設計することが出来るため、ビルインやショッピングモールへの出店に比べ、デザインの自由度はとても高くなります。

反対に居抜きで使用する場合には空調などの設備関係などが残っていることも多く、メンテナンスだけ行えば使用できるような物もあり、初期投資が抑えられることもあります。

路面店で出店するデメリット

大きなデメリットの1つとしては、初期費用と維持費用などの金銭面です。

居抜きの店舗ではなく更地から作り上げる場合には、店舗の建物だけでなく、駐車場の整備費なども必要となり初期費用が大きくなります。

そして、自分で建物も作るためメンテナンスなどの維持費も全て出店者もちとなります。このような出店場所は駅から遠い場所が多く、来店するには車が必要となる場合はほとんどです。

また、駅前の繁華街などのようにチラシ配りやティッシュ配りなども出来ないため、広告や宣伝費にも多少の費用が掛かります。
個人で1店舗目に出すというよりも、ある程度知名度が出てきた段階で出店するような出店場所ではないでしょうか。

まとめ

これらのように店舗を出店する場所は様々なものがあり、そのメリットやデメリットもそれぞれです。
ご自身の考えているターゲット層や経営方針にピッタリの出店場所を見極めることがとても大切になります。

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監修者

IDEAL編集部

日本全国の美容室・カフェ・スポーツジム等の実績多数!
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