2017.06.20  2020.08.07|新規開業ノウハウ

【技術系、それとも癒し系?】美容室の開業前に知っておきたい2つの店舗タイプ!

【技術系、それとも癒し系?】美容室の開業前に知っておきたい2つの店舗タイプ!

髪を切ったり、染めたり、パーマをかけたりと、髪の手入れをしたいときには、

誰でもヘアサロン(ここで言うヘアサロンは床屋、美容院、美容室を全部含むものとします)に行きますが、顧客はどのようにして自分の行きたいヘアサロンを決めるのでしょうか。

ヘアサロンのタイプには、顧客が何を求めているかで大きく分けると、技能系と癒し系と2つのタイプがあります。

技能系のヘアサロン

とにかく髪を切ってもらいたい

技能系のヘアサロンは、ヘアカットやスタイリングの技能を売り物にするヘアサロンです。床屋(または理髪店)は技能系ヘアサロンのもっとも顕著な例でしょう。

床屋にはたいてい、店の前に赤・青・白のくるくると回るサインポールが立っているので、遠くからでも一目でその店が床屋であることがわかります。

ですから、外観にあまりお金をかけていない床屋がほとんどです。内装も、鏡と椅子を並べただけの床屋もあります。
「とにかく髪を切ってもらいたい」という顧客が選ぶのが技能系のヘアサロンです。

シンプルな店舗デザインが映える

最近では、美容院でもカット技能を売り物にして、安い料金でカットだけする美容院も出てきました。また家族で行けるファミリーサロンなども誕生しています。

このようなサロンでは、洗髪やパーマ、カラーのサービスはしないで、ほとんどがカットだけですから、お客の回転が速いのも特徴です。

しかも洗髪やパーマ、カラーをしないので、余分な設備やスペースが不要で、その分店舗デザインの経費が少なくて済みます。

狭い店舗内は鏡をうまく使う

内装はごてごてしないで、スペースをうまく使い、シンプルで清潔感を感じさせるような白や薄いグレーなどの配色を使うと良いでしょう。

また、スペースが狭い時には、壁に鏡を掛ける代わりに、壁全体を鏡にしてしまうやり方もあります。こうすると狭いスペースが広く見え、顧客も上半身だけでなく自分の体や店舗全体が見えるので安心感が生まれます。

癒し系のサロン

リラックスした雰囲気づくり

癒し系のサロンは、リラックスした雰囲気が売り物です。

もちろんある程度の技能も必要ですが、それよりも、素敵な雰囲気に浸り、ゆっくりとパーマをかけてもらったり、髪を染めてもらう、そんなケア的なサービスを求めている人が集まるところです。

癒し系のヘアサロンに常連として出かけ、そこの美容師さんと世間話をするのを楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。

このタイプのサロンで大事なのは「アットホーム」的な雰囲気作りです。よく、壁や窓にヘアスタイルの写真をべたべたと貼ってあるサロンがありますが、これでは、癒しの雰囲気は作れませんね。

癒しサロンの要素とは?

癒しサロンに共通な要素は、大きな鏡、明るく優しい照明、ゆとりを感じさせる空間のアレンジ、リラックスできるリクライニングシート、レジの隠し技術です。

大きな鏡

大きな鏡は、店舗内を広く見せます。それだけでなく、椅子に座った顧客が、出来上がったヘアスタイルを体の一部として見ることもでき、出来上がりの良しあしを判断できるので安心感が生まれます。

また、技能系のサロンのところでも述べましたが、壁全体を鏡にしてしまうやり方もあります。

明るく優しい照明

ヘアサロンが暗いと清潔感が失われます。明るく優しい光が放たれるよう照明の工夫が必要です。白い光は明るさと清潔感を表現し、黄色系の光はやさしさを表現します。

また壁を二重にして、前面の壁の後ろに照明器具を取り付けると、間接照明となり、さらに柔らかい光をアレンジできます。

空間のアレンジ

癒しに必要なのが空間です。空間を大きく感じさせる一つの手法は、天井を通常より高めにすることです。極端な例が教会の礼拝堂の天井です。

高い天井のおかげで、教会には厳かな雰囲気が漂います。ヘアサロンはあそこまで高くしなくても良いですが、余裕があれば、高目の天井のアレンジを考えてみてください。

洗髪用リクライニングシート

何年か前に行ったあるヘアサロンでは、洗髪用のリクライニングシートが古いタイプだったので、シートをある程度斜めに倒してから、髪が洗髪用のボウルにうまく入るよう首を曲げなければいけませんでした。

この時は、首に負担がかかり洗髪が苦痛でした。今では、シートがほとんど水平に持ち上げられるタイプになっていて横になった状態で髪を洗ってもらえるようになっているので、洗髪を苦痛と思うことはなくなりました。

心地よいリクライニングシートは、顧客をまた来たいと言う気持ちにさせる大事な要素です。

レジの隠し技術

ヘアサロンで、気持ちの良いサービスを受け、リラックスし、最後には料金を払ってサロンを出ますが、この時にレジが丸出しになっているといきなり現実に戻るようで興ざめです。

最後まで、癒しの気分に浸れるよう、レジカウンターの前に衝立をたてると、サロンを出るまで、良い気分が壊れにくくなります。

まとめ

ヘアサロンとして技能系と癒し系の2つのタイプをご紹介しました。

もちろん技能も高く、癒しの要素も満たしていれば(しかも料金が安ければ)それがベストですが、最終的な選択は、自分が考えているヘアサロンのイメージやコンセプト、そして店舗デザインの費用と相談しながら決めることになります。

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監修者

IDEAL編集部

日本全国の美容室・カフェ・スポーツジム等の実績多数!
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