2017.07.05  2020.08.07|新規開業ノウハウ

店舗開業までの注意点をコンセプト考案から施工までの流れ別で見てみよう!

店舗開業までの注意点をコンセプト考案から施工までの流れ別で見てみよう!

一つの店舗を開くまでには、コンセプトの考案、物件探し、デザインの決定、そして店舗工事の着工などの一連の工程を辿って開業にたどり着く必要があります。店舗開業の各段階で、どのような注意や準備が必要なのでしょうか。

ここでは、資金の問題がすでに解決されたことを想定し、その上でどんな注意が必要なのかを工程別に見ていきます。

コンセプトを決める

店舗づくりの最初のステップはコンセプトを決めることです。コンセプトはデザインの根幹となるものですから、じっくり考えて、どこからどう考えても自分に一番しっくりするコンセプトを決めてください。

コンセプトづくりの詳しい内容は【店舗デザインの基本としてかかせないコンセプトの作り方】を参考にしてください。

大体のコンセプトが固まってきたら言葉だけで表すのではなく、コンセプトを見える化してください。見える化とは、考え方やアイデアを一目で見てわかるように表現することです。

紙を何枚か用意し、イラストが上手なら絵にして表現したり、レイアウトとして大体のイメージを描いたりしてください。

物件探し

コンセプトが決まったら、次は物件探し、もしくはデザイン会社の選択です。ここで「もしくは」と言っているのは、状況によっては、デザイン会社を先に選んだ方が良い場合もあるからです。

特に見つけた物件に自信がない時は、デザインの専門家に相談して、その物件で店舗のコンセプトに近づけることに無理がないかどうか判断します。自分では気が付かない見落としがあるかもしれません。相談の結果、物件に問題がなければ、物件の契約を結ぶことになります。

コンセプトは理想のアイデアを扱う段階ですが、物件探しは現実と向かい合う段階です。どんなに素晴らしいコンセプトができても、予算の関係や、出回っている物件の条件がコンセプトと合わないことがあります。実際には合わないことが多いものです。そのため、物件探しでは、コンセプトの中の何だったらあきらめれるか、何は譲れないかをはっきりさせ、だんだんと現実的なものに絞り込んでいきます。

物件探しの詳細は【店舗物件の選び方|メリット・デメリットをご紹介!】をご覧ください。

デザイン会社と施工会社を選択する

店舗デザインは、自分でやってみたいという人ももちろんいるでしょう。

でも、店舗のデザインには、レイアウト、外装、内装、改造手法、諸官庁が定める法規などあまりにも多くの要素が絡んでくるので、慣れないうちは専門の店舗デザイン会社の設計者に相談するのが無難です。

では、店舗のデザイン会社および施工会社はどのように選べばいいのでしょうか。デザイン会社には、デザインだけを担当する会社と施工までやってくれる会社の2つがあります。

通常は、開業したい店舗の規模が大きい場合はデザイン会社と施工会社を分け、規模が小さい場合は、デザインと施工を両方やってくれる会社に頼みます。

見積を3社くらいから取り、その中で予算や様々なデザイン条件を比べ、一番良いデザイン会社・施工会社を選んでください。

店舗デザインを詳細に渡って決め込む

さてデザイン会社が決まりました。次はデザインの詳細の打ち合わせに入ります。この段階では時間を掛けて納得がいくまでデザイン会社と話し合いを進めることが大事です。

話し合う内容は、大きく分けると店舗のレイアウト、外装、内装になります。この中で店舗の面積や天井の高さなどは、かなり大掛かりな改造をしない限り変更できない要素ですから、物件を選んだ時点でほとんど決まってしまいます。

それに比べると、外装や内装など、デザインの選択肢が多い要素は、長い時間を掛けて作り上げていくことができます。つまり、慎重に考案しないと思い描いている店舗のイメージは作れないのです。

この段階を上手に乗り切るには、言葉だけに頼らないで、店舗として契約した物件に何度も足を運び、詳細を確認しながら絵や写真をふんだんに使って、自分が考えているイメージをデザイナーに正確に伝えることが大切です。

工事着工

デザインも決まりました。いよいよ店舗工事の着工です。店舗の工事では、これまでデザイン会社や施工会社と話し合った内容が具体的に店舗作りとして織り込まれて行きます。

ただ、店舗工事をするときに、施工会社に任せっきりにしてしまう人がいますが、これには大きなリスクが伴います。

どんなに、経験のある施工会社でも、どんなに細かく店舗のイメージを打合せしてきても、人間の理解度には限度があります。自分ではAと思っていたのが施工会社はBと考えていることもあります。

このようなトラブルは、発生したらすぐにやり直すことが大切です。放っておくと、やり直しがどんどん難しくなります。そのため、施工中は定期的に施工会社と会い、進捗状況を確認するのが良いでしょう。

まとめ

店舗づくりについて、コンセプトの決定から施工までの工程の流れを見てみました。どの段階を取ってみても、間違えるとやり直しをするのが難しいものばかりです。

そのため、店舗のコンセプトをよく理解し、希望通りに対応してくれるデザイン会社や施工会社選びが大切な要素になります。

任せる会社を選んだ後も任せきりにするのではなく、各工程の間でも頻繁に打合せを持ち、詳細の確認を怠らないようにしましょう。

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監修者

IDEAL編集部

日本全国の美容室・カフェ・スポーツジム等の実績多数!
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