2017.10.05 2020.08.07|新規開業ノウハウ
【こだわりのビールを提供するメリット】競合との差別化を図るためにできること
日本の居酒屋では、「とりあえず生!」といわれる程、ビールを飲む文化が浸透しています。大手メーカーで販売しているスッキリした味わいのビールだけでなく、近年では地ビールと呼ばれるクラフトビールなども人気が出てきています。
どこの飲み屋にも置いている「ビール」にこだわることにより、競合他店と差別化を図ることができるでしょう。
ここでは、こだわりのビールを提供するメリットについてご説明します。
ビールはアルコールの中でも人気No.1
ビールが苦手と言う人もおりますが、お酒の飲めるお店に行って、注文する一杯目に「とりあえず生!」と答える人の割合は5割程度と言われています。
男性だけに関しての割合は7割を超えるとも言われ、さらに居酒屋系だけに絞ればそれ以上になるかもしれません。
原価率が高いと言われているビールですが、その分、注文される量も多いため利益にも繋がりやすいでしょう。日本でメジャーなビールは大手数社が占めており、飲食店を開業する場合はその中から1社を選ぶ場合がほとんどです。
各メーカーによって特徴が異なり、その中でも高級感のあるラインやスタンダードなラインなど、同じ銘柄でも様々な種類があります。
ビール好きのお客様に同じ銘柄の中でも、プレミアム系やスタンダード系だと選択の幅を持たせると競合との差別化にも繋がるでしょう。
メーカーを選ぶ際には、各社の特徴をしっかりおさえ、提供する料理とマッチしたビールをお客様に提案できると効果的です。
同じメーカーの生ビールでも注ぐ人によって味が変わる?
近年、各メーカーではビールそのものの味だけでなく、注ぎ方の大切さにも注目をしています。取り扱い飲食店に向けて、各メーカーが講習会や研修を行い、推奨する注ぎ方や樽の保管方法などをレクチャーしています。
その他にもグラスの温度管理や泡の注ぎ方、洗浄方法などもビールの種類によって適切な物があると言われています。
生ビールの樽の保管も一昔前までは、お店の裏や倉庫などにそのまま保管されていましたが、最近では、一定の温度で冷蔵して保管することが推奨されています。
大衆的なイメージのあるビールですが、その性質はとても繊細と言えるでしょう。また、現在では世界中に数多くの種類のビールが存在しています。
そんな数多く存在するビールをお客様の好みによって選び分けることができる「ビアテイスター」という資格も存在します。
日本地ビール協会が開催しており、各国のビールの知識やテイスティングをし、味を表現する能力などが試されます。
このような知識も持つことにより、お客様からの要望に合ったビールが提供できたり、各国のビールの違いなどの知識により、他店との大きな差別化となるでしょう。
クラフトビール、地ビールで個性を出す
日本で一番親しまれているビールは、ドライやラガーなどと名称はついていますが、「ピルスナー」と言われる種類に属しています。
その他にも「エール」や「スタウト」、「ヴァイツェン」など様々な種類のビールが存在しています。「クラフトビール」や「地ビール」などと呼ばれるご当地ビールなども人気があります。
ご当地ビールの醸造所は、日本国内だけでも180箇所前後あると言われ、各地で作られるビールにはそれぞれ特徴があり、味や種類も千差万別です。
さらにドイツやイギリス、ベルギーなどのビール大国のクラフトビールも含めると気が遠くなるような数になるでしょう。「ビアテイスター」の資格を持つ人でも、その全てを知っている人は居ないかもしれません。
多くの種類のビールを揃えることは簡単なことではありませんが、世界各国のビールや、国内の食材を仕入れている産地と同じ地方の地ビールなどを揃えることにより大きな差別化となっていくはずです。
様々な雰囲気の内装に合う
前述でご紹介したように、クラフトビールなどを含めると世界中からビールを揃えることができます。
そのため、店内の内装も「ドイツのビアホール風」や「イギリスのパブ風」など様々な雰囲気にすることが可能となります。
生ビールを注ぐタップが多く並んでいるだけで雰囲気は格別にあがり、そこに繋がる配管を天井などに張り巡らせることにより、まさに「醸造所」のような工業的な雰囲気を作り上げることもできます。
ビールは味自体も様々な種類があるため、和風でも洋風でも、カジュアルでもモダンな雰囲気でも様々な空間の雰囲気に合うお酒です。
お店の開業を決意しこだわりを持ったビールの取扱いを決めた時には、集めたビールにどのような雰囲気を持った内装デザインが合うのか、お店のコンセプトと一緒に固めていくと良いでしょう。
まとめ
これらのように、どこの飲み屋にも取り扱いがあるビールですが、取り扱いの幅が広いゆえに、とても奥が深く、様々な店舗スタイルに合うお酒です。
キンキンに冷やしたジョッキで一気に飲むのも美味しいですが、もう一歩踏み込んで「ビールにこだわるお店」を目指してみてはいかがでしょうか?
監修者
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IDEAL編集部
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