2017.11.24  2020.08.07|新規開業ノウハウ

【飲食店 リース】飲食店開業する際に厨房機器をリース契約で導入するメリット・デメリットとは?

【飲食店 リース】飲食店開業する際に厨房機器をリース契約で導入するメリット・デメリットとは?

飲食店を運営する上で、必ず必要になる設備が「厨房機器」です。

どのような業態にするかで必要となる機器は変わってきますが、全てを揃えるとなると初期費用はとても大きくなり、大きなお店などになると数百万円掛かることも多くみられます。

限られた予算しかない場合、開業後の運転資金なども考慮すると初期投資は出来る限り抑えたいと思うことでしょう。

そんな時に「リース契約」で厨房機器を導入するといった方法があります。今回は「リース契約」のメリットとデメリットをご紹介します。

メリット1:初期費用が抑えられる

リース契約をする上で最も大きなメリットと言えるのは「初期費用が抑えられる」ことでしょう。

飲食店を立ち上げる中で、厨房機器に掛かる費用負担はとても大きく、個人経営で初めて出店を考えている場合など、予算を大きく圧迫してしまうこともあります。そんな時にリース契約が大活躍します。

リース契約をすると、リース会社からレンタルをし、その費用を月々支払っていくこととなります。頭金なども不要なため、当面の運転資金を確保したり、内装にお金を掛けたりする場合などにとても有効な手段となるでしょう。

メリット2:経理関係でもお得

厨房機器を購入する場合、10万円以上になる場合は固定資産税の対象となり、税金が掛かります。さらに減価償却などの会計上の処理も必要となります。リース契約の場合、月々の支払いだけなので特別な税金や会計上の処理が不要となります。

また、リース会社に支払うリース料は毎月の「経費」として認められているため、節税の面から見てもお得になるでしょう。

メリット3:不要になった時の処分が簡単

厨房機器が不要になった場合、購入した物だと処分をするにも一苦労です。解体費用が発生した、資産処分などの会計処理が必要になったりと費用も掛かります。

その点、リース契約だと契約期間満了時にリース会社が引き取りに来てくれるため、連絡一本で処分が完了します。

契約期間満了後も継続して使用したい場合には、同じ機器を再契約や買取、新しい機器を新規契約などの選択肢があります。同じ機器を再契約する場合には、これまでのリース料よりもとても安い金額で契約することができます。

機器に不具合などが無い場合は、再契約するのがお得です。

デメリット1:最終的な費用が高くなる

様々なメリットが存在する「リース契約」ですが、デメリットもいくつか存在します。

新品購入の場合、厨房機器メーカーや代理店から直接購入することになると思いますが、その際に値引き交渉が可能な場合が多くみられます。

一式揃えるとなると数百万円単位の買い物となりますので、メーカーとしてもある程度の値引きも検討してくれます。

また、リース契約では、機器代に加えて「リース料率」という利息が上乗せされています。その為、契約満了時には新品を購入するよりも多く支払っていることとなります。

デメリット2:契約期間の定めがある

リース契約では、数年に掛けて分割して機器代を支払うこととなります。その為、契約期間が定められています。一旦契約をすると、期間満了まで同じ機器を使用しなくてはなりません。

万が一、途中で不要になった場合は、解約をするか、契約期間満了まで月々の支払いを続ける必要があります。

契約解除をするには、残りのリース代や、それに相当する違約金を一括で支払う必要があります。契約を行う際、解約時の内容についても良く確認をしておくと良いでしょう。

デメリット3:所有権はリース会社にある

リース契約期間中、厨房機器の所有権はリース会社にあります。リース会社の所有物を借りているという状況なので、自由に扱えない部分も存在します。

何店舗か経営している場合、店舗間で機器を移動したい場合なども出てくるかと思いますが、その場合、リース会社への報告と申請をし承認を得なくてはいけません。

番外編:中古の厨房機器を購入する

新品購入やリース契約以外に、中古の厨房機器を導入するといった方法もあります。価格も安い物が多く、品揃えも豊富です。インターネットの通販や、実際にお店に行って機器を選べたりと、その時の状況に合わせて購入方法も選択できます。

安く購入できる反面、いくつかのデメリットも存在します。厨房メーカーからの直接購入や、リース会社との契約の場合、アフターフォローなどの保証体制も整っていることが多いです。

しかし中古品の場合、アフターフォローは期待出来ず、故障などが多くなってしまった場合などは結果として高くなってしまう事もあります。

また、販売する前に整備などはされていますが、落ちない汚れや目立つキズなどが付いていたり、動作不良を起こしやすい状態の物だったりする場合もあります。中古品を購入する場合は、しっかり時間をかけて、実物を確認した方が良いでしょう。

まとめ

飲食店の心臓部とも言える厨房には必ず厨房機器が必要となり、その費用もとても大きいものです。

新品の機器を導入できることが長期的な面では費用を抑えられる場合もありますが、どうしても初期投資を安く抑えたい場合は、リース契約は有効な手段となります。

ここでご紹介したメリットとデメリットを考慮し、メリットが大きく感じられるのであればリース契約を検討してみるのも良いでしょう。

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監修者

IDEAL編集部

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