2018.05.10 2020.08.12|新規開業ノウハウ
予算管理に役立てよう!内装工事費用の項目坪単価を公開!
飲食店の開業にあたって事業計画を策定する場合、資金計画が重要になります。
精度の高い予算に基づいて作った資金計画はスムーズな開業につながるはずです。
開業前の予算管理においては内装工事費用がポイントになります。開業費用の半分以上を占めることもあるといわれる重要な費用ですので、工事の項目別に把握することが大切です。
また、物件のタイプによっても予算は大きく変わります。そこで、予算管理に役立つ項目別内装工事費用の坪単価などについてお伝えします。
内装工事費用にまつわる基礎知識
飲食店の内装工事の相場を理解するためには、内装工事にはどんな項目が含まれるのかを知っておく必要があります。まず既存店舗を全面改造するなどの場合は解体工事が必要になります。
内装工事ができる環境を整えるための準備費用といえます。次に、ファサード工事や内部装飾関連の工事が含まれます。
店舗を新築する場合や既存店舗のレイアウトを大きく変更する場合などはさらに電気・給排水設備工事も必要になるでしょう。これらすべてを含めて内装工事と呼ぶのが一般的です。
内装工事費用は坪単価で30~40万円程度かかるとみて予算計画を立てて進めるとよいでしょう。工事内容を決めるにあたっては予算を意識することが重要になります。
解体工事にかかる費用
内装工事は項目別に費用を把握することが大切です。店舗の規模や居抜き・スケルトンの違いなどで必要な項目が変わってくるからです。まず解体費用です。
主に居抜き物件を取得して全面的に内装を入れ替える場合などに発生します。居抜き物件は前の店舗の内装がそのまま残っていますので、一度スケルトン状態に戻して新店舗のコンセプトに合った内装工事を行う必要があります。
解体工事費は坪単価4~5万円程度かかるとみておくとよいでしょう。解体前の店舗状態によって変わる可能性がある点については理解しておく必要があります。(※1)
※1.【店舗デザイン.com】飲食店舗向けFAQ:居抜き物件でもスケルトンに戻して飲食店を出店したいです。解体工事の費用は、坪単価でいくらぐらいで考えておくのが妥当ですか?
ファサード工事や内装工事にかかる費用
飲食店開業にあたっての内装工事項目としてはファサード工事や内装工事もあげられます。
これらは飲食店の開業にあたってはほとんどの場合にかかる内装工事費用です。
ファサードは店舗正面の外観のことでお店の顔ともいえます。集客に直接影響がある工事になりますのでよく検討する必要があるでしょう。(※2)
※2.【店舗デザイン.com】用語集:ファサード
ファサードの面積が大きくなればなるほど工事代は増加することになります。
ファサード工事の代表はサッシュ工事で、坪単価4~5万円程度を見込むのが一般的です。
また、床や天井を下地から作っていく内装工事を行う場合の相場は坪単価1万円程度だといわれています。
電気・給排水設備工事その他にかかる費用
空調工事や電気工事、給排水工事なども重要な内装工事に該当します。
空調工事の相場は坪単価5~6万円程度が一般的ですが、設置する空調の大きさや設置場所によって費用が変わる可能性がありますので注意しましょう。電気工事に関しても飲食店の業態によって大きく変動します。
造作がないスケルトン物件のケースではコンセントと照明器具配線、エアコン、大型冷蔵庫用動力配線の設置さらには引き込み工事などが必要になるでしょう。
目安としては、照明器具1灯につき1万円程度かかり、蛍光灯を設置する場合は3万円程度と見積もっておくとよいでしょう。(※3)
※3.【飲食店内装工事見積比較.com】飲食店の設備工事費用と注意点
物件の選び方で工事費も変わってくる
飲食店を開業する際に必要となる内装工事の費用は、スケルトン物件を選ぶか居抜き物件を選ぶかで変わってきます。
開業準備に必要な工事費の予算を決める前に、どんなタイプの店舗物件を選ぶかをはっきりさせておくことが重要になるでしょう。
物件の最終確定ができていなくてもスケルトン・居抜きなど物件タイプについては決めておくことをおすすめします。
物件タイプを決めれば精度の高い工事予算を組むことができるようになるはずです。
内装工事の相場を把握したうえで必要な資金を調達して無事に開業を迎えられるように準備しましょう。
監修者
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IDEAL編集部
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