2018.10.01  2020.08.12|新規開業ノウハウ

【美容室 開業】美容室の開店までの流れと注意すべきポイントは?

【美容室 開業】美容室の開店までの流れと注意すべきポイントは?

美容室で働いている人の多くはいずれ自分の店を持ちたいという夢を持っているのではないでしょうか。しかし、願望を抱いているだけでは夢はかないません。

それを現実のものにするには、開店までの流れを把握した上で、そのために必要な準備を進めていく必要があります。ただ、そうはいっても具体的に何から始めてよいのか分からない人もいるでしょう。

そこで、美容室開店までの手続きとその際の注意点などについて解説を行っていきます。

はじめに開店までの流れを把握しよう!

美容店を開店するにはまずリサーチを行い、どの地域に出店するかを決めなくてはなりません。

その上で、どういったコンセプトの店にするのかを考え、それに沿って事業計画を立てていきます。おおよその事業計画がまとまれば、不動産などを通じて物件選び行います。

続いて、物件が決まり、改装工事の内容が明らかになった時点で必要となるのが資金調達手続きです。それに関しては税理士などに相談をすれば、具体的な方法を教えてくれるでしょう。

次に、施工費用を業者に渡し、工事が始まれば求人広告を出してスタッフを募集します。そして、開店準備が整ったなら、関係省庁に開業届を出さなければなりません。

あとはネットやタウン誌などで宣伝活動を行いつつ、オープンの日を待つだけです。(※1)

リサーチとコンセプトは土台になるもの

美容室の成否の大部分は出店場所で決まるといわれています。

そこで、候補となる土地を見つけたならば、まず統計局のホームページなどを利用して近隣地域の人口と世帯数を調べてみるのがポイントです。

それから、人口を世帯数で割って1世帯当たりの平均人数を計算してみるのです。

もしその値が2人以下であれば単身世帯数が多い地域、2人を大きく上回れば家族世帯が多い地域ということになります。同時に、近年における人口の増減を調べれば、地域の活性度を知ることができるでしょう。

次に、実際に現場を見て、周辺の人通りを確認します。ただ、単に人通りが多いからよいというわけではなく、近くに住宅街や商店街があり、そこから人が流れてくることが大切です。

通勤者のようなただ通りすぎるだけの人ばかり多くても意味がないからです。同時に、競合店の実態調査を行います。

調査内容はスタッフの人数、平均年齢、技術レベル、定休日などです。続いて、調査結果を参考にしてコンセプトをまとめていきます。

その際にはコンセプトの大枠を固めてから細部を練り上げていくのがコツです。そして、地域性にマッチし、他店にないコンセプトを打ち出せれば大きな集客が期待できるでしょう。

美容室には必要な手続きが多い!

関係各所への手続きは個人事業主か法人かによって異なってきます。

まず、個人事業主の場合は「開業届出書」「青色申告承認申請書」「給与支払事務所等の開設届出書」「消費税課税事業者選択届出書」などを税務署に提出します。

また、市町村役場にある都道府県税事務所には「開業開始等申告書」の提出が必須です。

一方、法人の場合は税務署に「法人設立届出書」を定款の写しや登記簿謄本などの必要書類を添付して提出します。

あとの提出物は個人事業主の場合と同じですが、提出期限は書類によって異なるため、事前の確認が大切です。

その他にも、保健所には店舗工事着工前に相談に行き、消毒施設などについて問題が内科の立ち入り調査を受けなければなりません。

さらに、消防署からも防災設備が基準を満たしているかについてのチェックが行われるため、事前に施工業者や管轄の消防署に確認・相談を行うのがよいでしょう。

いずれにしても、美容室開店には多くの手続きが必要となってくるため、見落としがないように気をつけることがポイントです。

初めての開店で注意すべきポイントは?

予算の都合などもあり、店舗を選ぶ際には多くの妥協を強いられることになります。

そのため、店舗選びは難航しがちです。しかし、それを後回しにして計画を進めても、選んだ物件によっては計画を最初から立てなおさなければならないということになりかねません。

したがって、特に初めて店を開店するという場合には、まず店舗を決めてから計画を立てることが大切です。

また、実際に計画を進める際にはスケジュール調整が重要なポイントになってきます。ひとつのスケジュールの遅れが、他のスケジュールに悪影響を及ぼしかねないからです。

たとえば、施工工事が遅れて店舗が完成していないと、什器備品が搬入されても置き場所がないといったことになってしまいます。

それを防ぐには、自分用と業者用の2つのスケジュールを用意するのが有効です。

業者にはタイトなスケジュールを提示して極力それを守ってもらうようにしてもらい、もし遅れても本当のスケジュールは余裕を持たせて作ってあるので調整が可能だというわけです。

準備をしっかり行い開店しよう!

美容室は計画から開店まで2~6カ月ほどかけるのが一般的です。そう聞くと結構余裕があるように思えるかもしれません。しかし、実際はやるべきことが多岐に及ぶため、特に初めての人はその忙しさに右往左往してしまうことになりがちです。

また、行わなければならないことを理解していないまま計画を進めると、やるべきことが抜け落ち、途中でとん挫してしまうことにもなりかねません。

そのような事態を防ぐには、最初にやるべきことをしっかりと確認し、効率よく計画を進められるようにしておくことが大切です。

※1.【ArchiCloud】美容院開業における市場調査と立地探しにおける6つの方法

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監修者

IDEAL編集部

日本全国の美容室・カフェ・スポーツジム等の実績多数!
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