2019.03.28 2020.08.13|新規開業ノウハウ
【内装工事の手順】内装工事の基本的な流れと工事における施工手順
新たな店舗を出店する場合、避けて通れないのが「内装工事」です。店舗の種類やコンセプトに合わせ、さまざまな内装工事を行わなければなりません。
ただ、具体的にどんな流れで施工するのか、予算はどれくらいかかるのかがわからない人も多いでしょう。
施工手順を正しく理解しておかないと、予算をオーバーしてしまうおそれがあります。
今回は、内装工事の基本的な知識をはじめ、工事の流れや予算決めのポイントなどを解説していきます。
内装工事と建築工事は異なる
内装工事とは、基本的に店内のデザインや設備周りを整えるために行われる工事を指します。
「建設工事」と混同されることも多いですが、建設工事は建物そのものをゼロから造りあげる作業を指し、内装工事とは根本から異なります。
工事を依頼する業者自体も変わってくるので、違いをしっかり理解しておきましょう。
ちなみに、ひと口に内装工事といっても必要とする設備や環境、場所などによってさまざまな工事に分かれているので注意が必要です。
店舗の内装工事の場合、電気やガス、水道などの設備工事も含めた意味合いで用いられるケースが多いでしょう。
内装工事では多くの業者が携わる
工事内容にもよりますが、店舗の内装工事は実際に開業するまでに多くの業者がかかわることになります。
たとえば、店内のレイアウトなどを担当するデザイン設計会社、実際の工事を行う施工管理会社、電気やガスなどを引き込む専門業者などです。
それぞれの業者ごとに専門分野が異なるため、必要に応じてさまざまな業者に依頼しなければなりません。また、内装工事は作業ごとに段階的に進められるため、業者どうしの連携も必要不可欠となります。
内装工事をスムーズに進めるためには、どんな業者がどんな流れで工事にかかわるのかを知っておくことが大切です。
内装工事を行う際の基本的な流れ
実際に内装工事を行う場合、まず店舗の開業までのスケジュールを逆算して計画を立てることから始めます。先に施工業者を決めてしまうと、業者の都合や作業の遅延などで、開業に間に合わない可能性があるためです。
開業予定日にあわせて工事を行える施工業者を探すためにも、開業の3~4カ月前には工事を依頼しておかなければなりません。スケジュールを決めたら、次はデザイン設計会社と施工会社を選んで具体的な内装工事契約を結びましょう。
いざ工事が始まったらこまめに現場に足を運び、素材の色や塗装の仕上がりなどを自分の目で確認することも大切です。工事が終わったら竣工検査に立ち会い、不具合がないか、設備や什器の使い勝手に問題がないかなどを入念に確認しておきましょう。
計画を立てる前に予算を先に決めておく
内装工事では、具体的な計画を立てる前に、予算をある程度決めておくことが重要です。
工事内容によっては高額の費用がかかることもあるので、どれくらいまでなら支払えるのか、あらかじめ決めておきましょう。
ただし、明確な上限を決めるよりも、ある程度上限までに余裕を持たせておくと、業者やデザイナーなどから提案を受けることもできます。
複数のプランからイメージに合ったものを選びやすくなるので、より魅力的な店舗が完成するでしょう。
また、事前に見積書を依頼し、おおまかな費用の目安を把握することも大切です。
工事代金は着工時と竣工時にそれぞれ半分ずつ支払うのが一般的ですが、業者によっては異なるケースもあるので支払い条件も確認しておきましょう。
無駄を抑えて内装工事を完了させよう
店舗の内装工事には、分野ごとにさまざまな業者が携わります。それを理解しておかないと、予想以上に工事に時間がかかり、予算オーバーしてしまう可能性もあるので注意しなければなりません。
せっかくの新店舗開業なのに、スタートから残念な結果になってしまうのは避けたいところです。無事に内装工事を完了させるためにも、あらかじめきちんと予算を組んでおくことが欠かせません。
無駄な出費を抑え、イメージ通りに工事を進めるためにも、計画的に業者選びを行っていきましょう。
監修者
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IDEAL編集部
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