2018.02.05  2020.09.09|店舗デザイン

和風居酒屋はどんな外観デザインにすべき?

和風居酒屋はどんな外観デザインにすべき?

店舗の外観は通りを歩く人たちと店をつなぐ最初の接点であり、店舗づくりにおいて集客に直結する重要な要素です。

消費者意識の調査結果でも、飲食店の情報源として「お店の前を通りがかって」という回答を選んだ人が最も多くなっています。(※1)

したがって、外観デザインを決定する際には入店を決意させる要素を考え、それを取り入れたものにする必要があります。また、競合店との差別化についても忘れるわけにはいきません。

そこで今回は、和風居酒屋の外観を検討していきながら、何を意識して外観デザインを決めていくべきなのかについて説明していきます。

どんな意味があるの?和風居酒屋の外観の役割

店舗づくりにおいて外観は、集客できるかどうかを左右する重要な要素です。通りすがりの人はお店に入るかどうかを店舗の外観を見て判断するからです。

それだけでなく、お店の前を通る人に「あそこにあんな店があったな」と覚えてもらえれば、機会があるときに来てみようと思ってもらえる可能性も高くなります。

まず、外観を見てすぐに居酒屋であることが伝わらなければ、お酒を飲もうと思っている客の選択候補にすらなりません。また、和風なのか洋風なのかを外観から把握できなければ客は不安です。

店舗の外観から和風居酒屋であることがわかることは最低限の必要条件といえます。

さらに、お店のコンセプトが外観から伝わることが重要です。安い店なのか高級店なのかによって外観のデザインは変わります。

また、提供するお酒の種類が豊富であることや料理にオリジナリティがあることなど、お店独自の強みも外観で表現すれば狙っているターゲットに来店してもらうことができるでしょう。

和風居酒屋の売上に貢献する外観の作り方は?

売上に貢献できる和風居酒屋の外観において工夫すべきものに、看板と入口で見せるメニューがあります。

看板を考える際に重要なのは業態とコンセプトが即座に伝わるようにすることです。まず、店名やロゴ、看板全体のデザインで和風居酒屋であることを伝えることが必要となります。

また、「創作料理と全国の地酒」、「隠れ家個室居酒屋」、「大衆酒場」のようないわゆるショルダーネームを表示するのも有効です。これで、どのようなコンセプトの店なのかを端的に表現できます。

入口へのメニュー掲示も重要です。入店する前にメニューを確認すれば「店選びに失敗したらどうしよう」という客の不安が解消されるからです。

欲している料理などを予算に見合った価格で得られることが確認できれば客は安心します。さらに、料理やお酒の写真があれば「おいしそう」、「これを飲みたい」という想いが入店の決め手になるでしょう。

和風居酒屋の外観例!

和風居酒屋の外観デザインテイストの例を店のコンセプトと関係づけて説明していきます。

シックな外観デザインは、落ち着いた雰囲気で飲食できる店のコンセプトを表現するのに適しています。

また、客単価を高く設定する場合にも有効です。できるだけ余分な装飾をなくし、基本の色を単色か2色などに抑えることで上品な大人のイメージを与えます。

また、木の素材感を活かすことや、一部にこだわりの高級建材を使うのも効果的でしょう。

モダンテイストの外観は、現代的にアレンジされた日本料理を提供することやサービスの新しさを表現することに向いています。ターゲットとする客層も若者や女性などを意識する場合が多いでしょう。

和風居酒屋として「和」のテイストを基本としつつも、金属素材や洋風デザインを取り入れることで伝統的な和風を飛び出したイメージを表現できます。

店舗入口の照明を洋風のものにしたり、外から見えるディスプレイにモダンデザインの日本酒の瓶を選んだりするだけでも表現は可能です。

一方、エレガントなテイストの外観は女性をメインターゲットにする場合や高単価を狙う場合に有効です。

凝った創作料理を提供する場合や、日本酒や焼酎以外にワインの銘柄も充実している店で採用するという方法もあります。

メインを洋風デザインとしつつ木の格子などで和を表現する方法や、曲線的で有機的なデザインを採用すること、ビビッドな色を取り入れることなどで表現可能です。

競合店と差を付けるための和風居酒屋の外観の決め方

外観を考える際にもうひとつ意識すべきことは、競合店とデザインを差別化することです。近隣に和風居酒屋がありコンセプトまで共通しているような場合、違いを強調しないと優位性を確保できなくなります。

客から「あれ?どっちだっけ?」、「似ているからどっちでもいいや」などと思われるようでは宣伝や集客も上手くいきません。競合店にはないオリジナリティのあるデザインを取り入れ、店を強く印象づけることが大切なのです。

ただし、オリジナリティを持たせることと奇をてらうことは異なります。あまり極端なデザインを採用すると、外観で業態やコンセプトを伝えるという基本がおろそかになる可能性もあるでしょう。

重要なのはきちんとコンセプトを表現しつつ競合店よりも強い印象を残すことです。実際に競合店の写真を撮るなどして比較を行い、効果的に独自性を表現できるポイントを探しましょう。

オリジナルを追求した外観を意識!

狙ったターゲットを集客するためには、外観デザインを慎重に考える必要があります。

外観全体から候補を選び、看板から大まかなニーズとの合致を判断、その後メニューを見て最終決断するという客の行動の流れを意識して工夫するのです。

さらに、競合店との差をつけて優位性を確保し上手く集客していくためには、外観デザインのオリジナリティを意識しなければなりません。

そのオリジナリティは、店のコンセプトや強みを徹底して表現する方向で追求していくと良いでしょう。

※1.【日本政策金融公庫】外食に関する消費者意識と飲食店の経営実態調査

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監修者

IDEAL編集部

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