2020.09.04 2020.09.07|店舗デザイン
フードメニューと店舗・内装デザインの関係性
「フードメニューと店舗・内装デザインを合わせて考えなくてはいけないのはなぜ?」
というあなたの疑問を解決する記事です。
飲食店の店舗・内装デザインは、提供するフードメニューに合わせて決めていくもの。
特に、ファーサイド(店舗の外装)で、そのお店に入るかどうかの第一印象が決まります。
ひと目で魅力的なものにし、かつ、何を提供しているお店なのかが伝わるようデザインしなくてはいけません。
また、提供するフードメニューから、
・厨房スタイルを決める
・厨房スタイルが決まってこそ客席が決まる
・厨房、客席が決まってこそ店舗・内装デザインが決まる
という流れが、最も効率の良い開業手順となります。
そもそも厨房スペースが決まらないと、店舗内の図面を書くことすら出来ません。
内装の参考になる実例写真や資料を見て、雰囲気をイメージするだけでは不十分なのだと理解して下さい。
飲食店の開業をするなら、正しい知識を持って正しい手順に沿って進めていくべきです。
今回、飲食店を新しく開業するあなたに抑えるべきポイントを2点お伝えします。
・フードメニューと内装の関係性
・飲食店ごとの店舗デザイン例5つ
メニューと店舗・内装デザインとの関係性を正しく理解できるよう解説していきますね。
目次
フードメニューと内装の関係性
はじめに、フードメニューと内装デザインとの関係性についてお伝えします。
具体的にはこのような関係性です。
・フードメニューと内装デザインはイコール
・厨房を決めてから内装デザインが決まる
以上2点について詳しく説明します。
フードメニューと内装デザインはイコールである
フードメニューと、内装デザインは、イコールであると認識しましょう。
分かりやすく例をお伝えします。
<例①ファストフードを提供したい場合>
子連れ家族でも来店しやすい店舗デザインにしたい
↓
薄暗い雰囲気よりも明るい雰囲気にするべきで、かつ掃除しやすい素材の床や家具類にする
<例②コーヒーや紅茶を提供したい場合>
ゆったりとした時間を過ごせる店舗デザインにしたい
↓
落ち着きのある間接照明、目に優しい色合いの壁、木目調の床や食器にする
など、飲食店を開業するにあたり、コンセプト・ターゲットを決めているはずです。
そうしたコンセプト・ターゲットに沿って、店舗・内装デザインを設計していきます。
つまり、フードメニューと内装デザインは、共にコンセプトに合わせて決められていくということ。
『フードメニュー=内装デザイン』なのだと理解していきましょう。
厨房を決めてから内装デザインが決まる
飲食店の開業は、厨房を決めてから内装デザインを決めていきます。
メニューによって調理方法が異なるため、厨房のレイアウトを重視するのが大前提です。
例えばファストフードを開業したい場合、
・揚げ物に使うフライヤーをどこに置くか
・パティを焼く器具をどこに置くか
・ドリンク器具の配置をどうするか
あるいは、イタリアンレストランを開業したい場合、
・ピザ窯が必要か、どこに配置するか
・パスタを茹でる器具や配膳スペースをどうするか
など、提供するメニューによって調理方法が大きく違います。
必要な器具、配膳スペース、スタッフの配置や導線を考えなくてはいけません。
厨房レイアウトで抑えるべきポイントは下記の通りです↓
・フードメニュー(ご飯、パスタ、ピザ、パン、焼き物、揚げ物、煮物、生もの、デザート..etc)
・ドリンクメニュー(酒類、ソフトドリンク、コーヒー.etc)
・調理方法に合わせた器具、器材類はどのくらい必要か
・冷蔵庫、冷凍庫、食品のストックスペース
・食器、器具、器材の保管スペース
・配膳、下膳、皿洗いスペース
・顧客、スタッフ導線
あくまで参考までに。
これらのポイントを抑えられた上で店舗・内装デザインを決められるのです。
飲食店は内装の雰囲気が重要
飲食店は外装・内装共に雰囲気が重要です。
理由は先にお伝え下通り、店舗・内装デザインも商品の一部だから。
飲食店は、コンセプトに沿って決めたターゲットに受け入れられるものを提供することが大前提です。
したがって、提供するコンセプトに合わせて内装を決めていかなくてはいけません。
フードメニューと共に提供できる”雰囲気・環境”という商品を、業者に全てを任せるのではなく、あなた自身が主体性を持って決めていきましょう。
参考までに下記5つの飲食店を例にあげます。
・カフェ、喫茶店
・洋食レストラン
・ファストフード
・お寿司屋
・居酒屋
それぞれ、内装デザインの特徴をお伝えしますね。
カフェ・喫茶店
まずはカフェ・喫茶店の内装デザインについて。
特徴は、コンセプトに合わせてデザインタイプが分けられている点です。
例えば
・ナチュラル系カフェ
・スケルトン系カフェ
・和風系カフェ
・高級感のあるカフェ
・ヨーロッパ系カフェ
などが挙げられます。
中でも最近は
・テレワーカー
・ノマドワーカー
に向けた、”作業に集中できる場”を提供できる様、シック&モダンなデザインにする店舗も増えています。
洋食レストラン
次に洋食レストランの店舗・内装デザインについてです。
洋食にも様々な料理がある通り、外装、内装も提供する料理によってそれぞれです。
例えば洋食といても、
・イタリアンレストラン
・フレンチレストラン
・ハンバーグ専門
・ステーキ専門
などが挙げられますね。
イタリア料理メインでおいしい赤ワインを提供するのであれば
・中世ヨーロッパにいるかのようなゴシックスタイル
・赤ワインが並んでいる
・国旗を飾っている
などが特徴になりますし、魚介類メインのフランス料理を提供したいのであれば
・南フランスや地中海を連想させるようなプロヴァンススタイル
・白ワインが並んでいる
などといったデザインにすることが重要です。
洋食レストランは、店の外観・内装から「どのような料理が提供しているのか」を、想像してもらえるようにしなければなりません。
ファストフード
続いてファストフード店の店舗・内装デザインについてです。
ファストフード店は『色と明るさ』に特徴があります。
チェーン展開して親しみやすさのある
・マクドナルド
・ケンタッキー
・ミスタードーナツ
など、提供しているメニューの種類が違いますが、色と明るさに共通点があります。
・ロゴや家具に、赤、黄色、オレンジなどの”暖色系”を取り入れている
・店内の照明は間接照明ではなく、アクティブティさを感じさせる直接照明を使用
など。
特に色については、食欲増進の効果があることから、赤系やオレンジ系が多くの店舗で使用しています。
ぱっと見た印象をポップなデザインにしている点が、ファストフード店での特徴です。
お寿司屋
続いてお寿司屋さんの店舗・内装デザインについてです。
お寿司屋さんと言っても、スタイルは様々ですよね。
・回転寿司店
・立ち食い寿司店
・バーカウンタースタイルの高級寿司店
などが挙げられますね。
具体的には、
・家族連れでも入店するのに抵抗感を感じさせないよう、『回転寿司』をアピールする
・高級+老舗感をイメージさせるような外装にする
など、コンセプト・ターゲットに合わせて、お寿司さんのスタイルも大きく変わっていきます。
居酒屋
最後に居酒屋の店舗・内装デザインについてお伝えします。
居酒屋で挙げられるデザインの特徴は、
・和風、洋風に限らず東南アジア系、中東系など様々な世界観を提供
・個室スタイル、大部屋スタイル
・間接照明、薄暗い照明
など。
仕事帰りに利用する多くの顧客は、職場でも家でもない”非日常を感じられる空間”を居酒屋に求めています。
そんな顧客に、居酒屋はどんな”非日常”を提供できるのか。
コンセプト・ターゲットそのものが、いかに大きくデザインに関わるのか理解したところでしょう。
店舗デザインでフードの価値も上がる
結論、店舗・内装デザインは、提供するフードメニューの価値を大きく上げることに影響します。
その理由は、顧客が求める”空間・環境”という商品を”デザイン”という形で提供しているからです。
「もう一度あの店に行きたい」
「また次も利用しよう」
と、顧客一人一人の心や感情に強く残ることで「また行こう」という行動に働きかけることが出来ます。
そうして店舗の売り上げにも影響を与え、結果的にフードメニューの価値を上げることに繋がるのです。
店舗・内装デザインはフードメニューの売上に直結している
フードメニューと店舗・内装デザインの関係性は非常に高いものです。
したがってフードメニューと店舗・内装デザインは、きちんと相互性の取れるものにするべきだと理解しましょう。
提供したいメニュー・空間・環境を細かく決め、色や明るさなども考慮しながらデザインを決めていくのがベストです。
本来、内装デザインを決めていくことは、あなたの「お金・時間・労力」を大きく消費することになります。
かと言って全てを業者任せにするのは間違っています。
あなた自身が主体性を持って取り組み、納得いくものを作り上げて行くことが大切なのです。
Idealは、そんなあなたが主体になることを前提に、あなたの提供したいものを形にすることができます。
ひとつ事例をお見せします↓
お見せしている事例では、クライアント様が提供するコンセプトを汲み取り『目立ちながらも自然なかわいさ』を表現しています。
Idealでは、今回の事例の様に、あなたの希望を根本から理解した上で、店舗・内装デザインから施行までを代行します。
あなたが提供したいものを汲み取ることはもちろん、悩みや急な提案に臨機応変に対応することが私達の強みです。
まずは一度、ご相談してみて下さい。
あなたの悩みを一つ一つ丁寧に対応、解決させていただきます。
監修者
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IDEAL編集部
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