2020.10.14|店舗デザイン
古材を利用するとアンティークな内装を演出できる
「内装デザインに古材を使用するのはアリなのか?」という疑問を解決する記事です。
結論から言いますと、アリです。
お客様の決めたコンセプトが「アンティークな雰囲気を感じられる空間にしたい」ということであれば、古材を取り入れることで効果を存分に発揮してくれます。
その理由は、古材の持つ独特な存在感と味わいあるその成り立ちにあります。
古材がもたらす演出効果を理解した上で、お客様のイメージする内装デザインをスムーズに設計していきましょう。
そこで今回の記事では、
・古材の概要
・古材の演出効果
・古材を使用する上での注意点
についてお伝えしていきますね。
また、当記事の最後にIdealが施工を担当した事例をご紹介しております。
古材を使用した内装デザインについて知識を身に着けられた後に事例をご覧いただけますと、より理解が深まります。
是非ご参考下さい。
目次
古材”ってなに?
古材とは、築50年以上たった民家で使用された、日本産の木材のこと。
『一般団法人古民家再生協会東京』という法人団体にて定義されています。
一般団法人古民家再生協会東京 公式HP
古材の持つ特徴は以下の通りです。
・強度がある
・環境に良い
・雰囲気がひと味違う
詳しくお伝えします。
強度がある
1つ目の特徴は強度があること。
古材ではない木材と比べて、丈夫で長持ちです。
京都の建物や奈良県にある法隆寺などを想像して頂けると理解しやすいでしょう。
そもそも木材は、温度や湿度によって膨らんだり、縮んだりするもの。
『木も呼吸をする』と言われていますが、その呼吸が長ければ長いほど、木材そのものが丈夫になり、強度が上がっていきます。
一方で近年使われている木材は、強制的に短時間で乾燥させたものがほとんど。
加工しやすい点はメリットですが、”木の呼吸”が減ることで弾力性、調湿効果が弱まり、古材よりも強度が低く脆いものになるのです。
環境に良い
2つ目は環境に良い点です。
長年、民家で使われた木材を改めて使用するということは、その分廃棄物が減るということに繋がります。
古材の持つ雰囲気や強度性などのメリットが理解されるようになり、店舗だけでなく住宅のリノベーションなどにも使用されるようになりました。
雰囲気がひと味違う
3つ目は古材の持つ独特な雰囲気でしょう。
古材とそうでない木材を見比べた時の雰囲気の違いは、古材を初めて見る人の目にも違いが分かるほどです。
長い時間をかけたからこそ、
・職人の手作業感
・使い込まれた雰囲気
・雨風にさらされた風合い
など様々な表情が見られます。
そのため「アンティークな雰囲気を感じさせる内装デザインにしたい」と考えるなら、古材がピッタリなのです。
古材が醸し出す雰囲気は4つの効果がある
古材を内装デザインに取り入れることで、よりアンティークな雰囲気を演出できるようになります。
古き良き歴史を感じさせるアンティーク調と、同じく長い時間をかけて成り立った古材そのものが、同調されるからです。
では古材の持つ独特な雰囲気が、アンティークな内装にどのような効果が得られるのか。
具体的な効果としては以下の4つが挙げられます。
・存在感が大きい
・味わい深い見た目
・個性的なお洒落さを感じる
・自然素材が与えるリラックス効果
順に詳しく解説しますね。
古材の効果①存在感が大きい
1つ目の効果は存在感が大きい点です。
古材を『内装全体で使用する』あるいは『インテリアや建具などの一部に使用する』にしても、古材そのものは目を奪われるほどに存在感が大きいもの。
たとえ古材を使用する範囲が小さくても、アンティークな雰囲気が持つ
・レトロ感
・ノスタルジックな印象
を手助けしてくれます。
古材の効果②味わい深い見た目
2つ目の効果は、古材の持つ、味わい深い見た目であることです。
先程もお伝えしましたが、古材はそうでない木材と比べて、見た目の印象が違います。
長い年月をかけて出来上がった古材の見た目は、”古き良き雰囲気”を感じさせるのと同時に、重厚感や高級感さえ感じさせてくれます。
古材の効果③個性的なお洒落さを感じる
3つ目の効果は、個性的なお洒落さを感じさせる点です。
古材の持つ独特な見た目が、日頃触れ合う木材と違った印象を与え”特別感”を感じるように。
人は普段触れる機会がないものに「なんだか違うな、お洒落だな」と感じるものです。
古材の持つ風合いそのものが、お洒落な空間作りを手助けしてくれるようになるのです。
古材の効果④自然素材が与えるリラックス効果
4つ目の効果は、リラックス効果がある点です。
古材はそうでない木材と比べて加工箇所が多くありません。
その分、より自然に近い形で素材として使われています。
加工された木材よりも、
・調湿効果が高い
・木の香り、温もりを感じる
などのリラックス効果を感じられるようになるのです。
古材を使用する時の注意点
古材の特徴や効果についてお伝えしましたが、古材を取り入れる際にも注意点があります。
結論、以下の2点を注意しましょう。
・使える古材と使えない古材の見極め
・古いからといって低価格とは限らない
順に解説しますね。
使える古材と使えない古材の見極め
1つ目の注意点は古材の見極めについてです。
古材全てが再利用できるとは限りません。
具体的には、
・湿気で傷みがある
・中身が腐っている
などが見られる場合は使用するべきではありません。
見極め方法として、
・小槌で木の表面を叩いて音で判断する(中身が詰まった良い古材だとコンコンと鳴る)
・細いドリルで穴をあけて密度を見る
などがありますが、古材に特化した専門家や施工業者を通して調達することをオススメします。
古いからといって低価格とは限らない
2つ目の注意点は、価格についてです。
古材だからといって安く手に入るわけではありません。
むしろ、古材でない木材を使用する場合よりも比較的料金が高くなる傾向があります。
その理由は、
・古材の運搬費用
・使用可能な古材を選別する時間と労力
・古材を再利用するためにキレイにする手間
・他の素材と組み合わせる際の設計や構築費
などが挙げられるからです。
ですが、20年~30年以上持続できる古材を使用するのだと考えれば、こうした一時の手間にかかる費用以上の価値があるのではないでしょうか。
アンティークな雰囲気は古材から演出できる
結論、アンティークな雰囲気をより表現したいのであれば、古材を取り入れましょう。
古材そのもが、最早アンティークさを演出する要です。
・古き良き雰囲気
・古いながらも重厚感と高級感を感じる空間
・レトロ感あふれるノスタルジックな雰囲気
いずれの印象も、古材を取り入れた内装デザインであれば、より効果的に演出することができます。
古材を内装全体に使用せずとも、部分的にでも使用することでアンティークな雰囲気を作ることは可能なのです。
古材を取り入れた内装デザインでアンティークな空間を作ろう
古材を内装デザインに取り入れたいお客さまへ、古材の持つ特徴と演出効果についてお伝えしました。
1番に考えるべきは、コンセプト。
お客様がどういうお店にしたいかということです。
コンセプトに合わせた上で古材を取り入れた内装デザインにしていきましょう。
ここで、Idealが施行を担当しました、古材を使用した店舗の事例をご紹介します。
Idealは、与えられた空間を存分に活かしつつ、お客様の提供したいものを丁寧に形にしていきます。
お客様のコンセプトを根本から理解した上で、必要な手続きを含め、内装デザインから施行までを代行します。
コンセプトを細かく汲み取ることはもちろん、急な提案にも臨機応変に対応することがIdealの強みです。
お客様の思い描く店舗が出来上がるよう、悩みを一つ一つ丁寧に対応、解決させていただきます。
まずは一度、ご相談してみて下さい。
監修者
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IDEAL編集部
日本全国の美容室・カフェ・スポーツジム等の実績多数!
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