2020.12.10|新規開業ノウハウ
カフェを開業したい!開業前に準備しておきたい資格について
「カフェを開業するのに資格っているの?」という疑問にお答えする記事です。
結論から言いますと、
①施設管理者として必須な資格
②あったほうが有利な資格
と、上記2種類の資格があります。
新しくご自身のカフェを持ちたい人の多くは「必要最低限の資格があれば良いよね」と考えがち。
ですが「このカフェのオーナーはバリスタ資格がある」というように”専門的な知識がある”とアピールするだけで、他のカフェよりもリードできます。
お客様自身のレベルアップも兼ねて資格取得を検討してみましょう。
当記事では、カフェ開業ノウハウの中でも
カフェの施設管理者として必須な資格
カフェを経営する上であったほうが有利な資格
についてお伝えしていきますね。
目次
- カフェの開業に必要な資格はある
- 必要な資格はカフェ開業前に必ず取得しよう
- カフェ開業に必須な資格①防火管理者
- カフェ開業に必須な資格②食品衛生責任者
- カフェ開業に有利な資格③ー調理系ー調理師免許
- カフェ開業に有利な資格④ー調理系ー栄養士
- カフェ開業に有利な資格⑤ー調理系ーフードコーディネーター
- カフェ開業に有利な資格⑥ーバリスタ系ーコーヒーソムリエ
- カフェ開業に有利な資格⑦ーバリスタ系ーコーヒーマイスター
- カフェ開業に有利な資格⑧ーバリスタ系ーコーヒースペシャリスト
- 資格が取得できたらカフェに適した物件を探そう
- カフェの物件選びは”賃貸の相場”と”立地”を重視しよう
- カフェの立地(エリア)選びのコツ
- カフェの開業、経営上、資格があった方が他カフェよりもリードできる
カフェの開業に必要な資格はある
カフェを開業すること自体、資格は必要ありません。
ですが『飲食店としての営業許可を取る』という意味で、必須な資格があります。
資格がなければカフェとしての経営ができなくなります。
どんな資格が必須なのか、当記事で理解を深めていきましょう。
必要な資格はカフェ開業前に必ず取得しよう
必要な資格は、カフェをオープンする前に取得しなければなりません。
無資格が理由で「念願のカフェがオープンできない!」と、最悪のシナリオを避けるためです。
また、持っておくと有利な資格は”物件探し”の前に取得しておくのがベスト。
なぜなら、開業までのステップの中で”物件探し”がいちばん時間と労力がかかるからです。
カフェ開業に必須な資格と、取っておく有利な資格は以下の通りになります。
[施設管理上、必須な資格]
・防火管理者
・食品衛生責任者
[あった方が有利な資格]
ー調理系資格ー
・調理師免許
・栄養士免許
・フードコーディネーター
ーバリスタ系資格ー
・コーヒーソムリエ
・コーヒーマイスター
・コーヒースペシャリスト
資格取得のための学習時間が、開業手続きの妨げになってはいけません。
スケジュール感を持って取り組むようにしましょう。
それぞれの資格について詳しくお伝えします。
カフェ開業に必須な資格①防火管理者
1つ目は『防火管理者』です。
防火管理者の資格を取得することで、以下の様なスキルが身に着きます。
・防災に関する専門知識が身につく
・火災を防ぐように設備の管理ができる
・火災時の被害を最小限に抑えらえる行動が取れる
・カフェに合った消防計画を作成、管理できるようになる
・火災時に正しい判断で人々を避難誘導できるようになる
この資格に関する情報は以下の通りです。
[どんなカフェが対象か]
・カフェ店内の収容人数が30人以上の場合
・30人以下は不要
『防火管理者』は、お店の規模によって”必須”か”不要”に分かれます。
[いつ申し込んだらしたらいいか]
物件が決まり、設計図が完成したら申し込み
⇒実際に施設の確認があるから
[取得方法]
講習を受講すること↓
・カフェ店内の延べ面積が300㎡以上の場合:甲種講習を2日で約10時間
・カフェ店内の延べ面積が300㎡以下の場合:乙種講習を1日で約5時間
[認定元]
一般財団法人 日本防火・防災協会
参考サイト
カフェ開業に必須な資格②食品衛生責任者
2つ目は『食品衛生責任者』です。
『食品衛生責任者』は、新鮮な食品や飲み物を扱う責任者のこと。
既に、調理師免許や栄養士、製菓衛生士などの資格を持っている場合は免除されます。
食品衛生責任者の資格を取得することで、以下の様なスキルが身につきます。
・食品の安全を守るための知識が身につく
・スタッフへの手洗い、消毒の徹底ができる
・カフェ店内、店外の清掃チェックができる
・調理器具などの買い替えの判断、実施ができる
・食品衛生に関する法律の最新情報を把握できる
・食品の安全を守るための設備管理能力が身につく
・食品衛生に関する情報をスタッフにシェアできる
・食品衛生上の問題、事件などの発生を予防ができる
この資格に関する情報は以下の通りです。
[どんなカフェが対象か]
店内の収容人数に関係無く、すべてのカフェ
[いつ申し込んだらしたらいいか]
物件が決まり、設計図が完成したら申し込み
⇒実際に施設の確認があるから
[取得方法]
各地域の保健所で開催される講習会を受講すること
[認定元]
各都道府県の食品衛生協会、保健所
参考サイト
カフェ開業に有利な資格③ー調理系ー調理師免許
ここから先は、カフェ経営上持っておくと有利な資格をご紹介します。
まずは『調理師免許』という資格です。
調理師免許の資格を取得することで、以下の様なスキルが身につきます。
・O-157、食中毒などの予防知識が身につく
・『食品衛生責任者』の講習を受けなくて済む
・安全に食事、食品を提供できる知識が身につく
・『調理師免許があるオーナーカフェ』として顧客に安心感と信頼感を与えられる
この資格に関する情報は以下の通りです。
[取得方法]
・各都道府県が指定する調理師学校を卒業すること
・飲食店で2年以上の調理経験を経て、各都道府県で行われる『全国調理師試験』に合格すること
[認定元]
国家資格:厚生労働省
参考サイト
カフェ開業に有利な資格④ー調理系ー栄養士
4つ目は『栄養士』という資格です。
栄養士の資格を取得することで、以下の様なスキルが身に着きます。
・栄養学に基づいた食生活のアドバイスができる
・体に良い栄養の取り方、食品の知識が身につく
・『栄養士が考えた体にやさしい食事をカフェで』などのブランドイメージに繋がる
この資格に関する情報は以下の通りです。
[取得方法]
厚生労働省が指定する栄養士養成施設(大学、短期大学、専門学校)を卒業すること
[認定元]
国家資格:各都道府県知事
参考サイト
カフェ開業に有利な資格⑤ー調理系ーフードコーディネーター
5つ目は『フードコーディネーター』という資格です。
フードコーディネーターの資格を取得することで、以下の様なスキルが身に着きます。
・食に関する知識が幅広く身につく
・レシピの企画、開発ができるようになる
・食の”トレンド”を生み出す能力が身につく
・『フードコーディネーターが生んだ新メニュー』と、商品にブランドを付けられる
この資格に関する情報は以下の通りです。
[取得方法]
資格認定試験に合格すること
[認定元]
日本フードコーディネーター協会
参考サイト
カフェ開業に有利な資格⑥ーバリスタ系ーコーヒーソムリエ
6つ目は『コーヒーソムリエ』という資格です。
コーヒーソムリエの資格を取得することで、以下の様なスキルが身に着きます。
・美味しい生豆の見分け方が身につく
・正しい焙煎方法、淹れ方が身につく
・種類が違うコーヒー豆の相性がわかるようになる
・コーヒー豆の産地や種類について奥深い知識が身につく
・『コーヒーソムリエがオーナーのカフェ』など、他カフェよりもリードできる
この資格に関する情報は以下の通りです。
[取得方法]
ネットから資格認定試験に合格すること
[認定元]
日本安全食料料理協会
参考サイト
カフェ開業に有利な資格⑦ーバリスタ系ーコーヒーマイスター
7つ目は『コーヒーマイスター』という資格です。
コーヒーマイスターの資格を取得することで、以下の様なスキルが身に着きます。
・コーヒーについて奥深い知識が身につく
・コーヒーの歴史や生産地などの知識が身につく
・サイフォン、エスプレッソなどの抽出方法が身につく
『どこよりもコーヒーに詳しいマイスターがいるカフェ』など、ブランディングできる
この資格に関する情報は以下の通りです。
[取得方法]
・コーヒーマイスター養成講座を修了すること
・資格認定試験に合格すること
[認定元]
一般社団法人 日本スペシャルティコーヒー協会
参考サイト
カフェ開業に有利な資格⑧ーバリスタ系ーコーヒースペシャリスト
8つ目は『コーヒースペシャリスト』という資格です。
コーヒースペシャリストの資格を取得することで、以下の様なスキルが身に着きます。
・カフェ開業のノウハウが身につく
・ラテアート、カッピングなどのスキルが身につく
・コーヒーごとに合うスイーツ、フードを把握できる
・『コーヒーのスペシャリスト』としてコンサルティング活動ができる可能性もある
この資格に関する情報は以下の通りです。
[取得方法]
・指定の通信講座を受講すること
・Web上で認定試験に合格すること
[認定元]
日本能力教育促進協会
参考サイト
資格が取得できたらカフェに適した物件を探そう
持っておくと有利な資格の取得が済んだら、次は物件探しです。
施設上必須な『防火管理者』と『食品衛生責任者』の資格を取得するためにも、物件を決めなければなりません。
なぜなら『防火管理者』も『食品衛生責任者』も、施設を実際にチェックし「営業するのに問題が無いですね」と判断されることで資格取得となるからです。
物件探しは、時間がかかるだけに「早めに決めたい!」と焦りがちです。
が、カフェの『コンセプト、ターゲット、商圏』が決まってから進めましょう。
カフェの物件選びは”賃貸の相場”と”立地”を重視しよう
カフェの物件選びは、”賃貸の相場”と”立地”を妥協してはいけません。
なぜなら、相場よりも高い物件では、カフェの経営上マイナスに響く可能性があるからです。
「売上のほとんどが家賃が高すぎて残らない…」なんて事は誰しもが避けたいこと。
ご自身のカフェとして「ここなら予算内だ、ターゲットも集まるぞ」と判断出来る物件に出会えるまで、根気強く探し続けましょう。
カフェの立地(エリア)選びのコツ
「カフェはどんなエリアがいいの?」という疑問を抱いた場合、コンセプトとターゲットを再確認してみましょう。
コンセプト:自然を満喫しながら会話を楽しめるカフェ
ターゲット:20代~30代 カップル、友人
上記のようなケースで考えてみた時、都会から離れた、かつ、木々と緑が豊かな地域が望ましいでしょう。
例えば東京都内でしたら「立川や奥多摩あたりが良いかな」と、閃くようになります。
コンセプトとターゲットを分析しながらエリア候補を出していくことを意識してみましょう。
カフェの開業、経営上、資格があった方が他カフェよりもリードできる
カフェを開きたいお客様へ『施設上必須な資格』と『持っていた方が有利な資格』についてお伝えしてきました。
「カフェを開こう!」と思っていたところに、資格取得のための学習時間を設けるとなると「意外と大変かも…」と感じるかもしれません。
ですが、お客様のカフェ経営が”資格があることでプラスになる”と考えたらどうでしょう。
初期投資のひとつとして、資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。
「カフェの開業、経営に必要な資格はわかった。だが同時に色々なことを進めるのは不安だ」
そのように感じられるのであれば、ぜひIdealにご相談ください。
「こんなにできるか不安だ…」と感じる、お客様の不安を減らすことができるかもしれません。
カフェ開業に強いIdealであれば『必要な手続き、内装デザイン設計、施工』までを代行することが可能だからです。
お客様が目指すカフェが出来上がるよう、悩みや疑問点を一つ一つ丁寧に対応致します。
まずは一度、ご相談してみて下さい。
監修者
-
IDEAL編集部
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