2017.05.26 2020.08.06|新規開業ノウハウ
【ショッピングモールに出店するなら必読!】知らなかったでは済まされない3つの注意事項
商業施設内に店舗を出店することはテナントビルに出店する場合と異なる点が多く、知らなかったでは済まされない厳しい規制や押えておくべきポイントが存在します。
今回はそのポイントを解説してより良い店舗計画が出来る知識材料になればと思います!
1.ビル側管理人による内装計画のチェックが必要
商業施設内に出店する場合とそうでない場合の相違点の一つとして、内装監理室というビル側代理人が存在することです。
内装監理室とのやりとりとして「内装デザインの制限」が多くあり、チェックをされてしまいます。そのため商業施設毎の定められた手順や計画基準をオーナー様はしっかりと理解することが大切です。
提出する書類としては、
基本計画から設備設計図(電気・空調換気・給排水・ガス)を含む実施設計図一式、更にはパースまで要求される場合があり個人で店舗を開業する場合と違い客先に書類を提出する必要があるため図面費用が2倍から3倍かかると言われています。
2.電気・設備工事は指定業者となる場合が多い
本来、工事業者はオーナー若しくは計画を一任している建築業者が選定することが多いですが、商業施設内で工事を行う場合、設備工事(電気・空調換気・給排水・ガス等)がテナントの費用負担でビル側の指定業者が行う工事となるケースがあります。
その場合、見積額が通常の2倍以上になってしまうことがあり、交渉も非常に困難です。また、図面を提出している以上、確実に図面通りに施工を行う必要があります。「デザインに悩んで施工途中で変更したい」なんてことは絶対にあり得ません。
計画変更はその都度、監理室とのやり取りで変更が可能ですが、時間がかかってしまうので内装デザインはしっかりと作り込んでしまいましょう。
3.工事に規制がかかる
設備工事(電気・空調換気・給排水・ガス等)が限定せれること以外にも工事に関しては、施工時間や搬入可能時間も限られてきます。
運営している商業施設の場合、工事が深夜に限定される場合がありその分「工事期間の長期化」「作業員に支払う費用(深夜作業は作業員にかかる費用が高くなる)の増加」により全体費用も高くなるケースがほとんどです。
また、品質面でも工事写真を提出する場合が多く厳しく審査されるため、施工業者任せにせず、オーナーとしてしっかり図面を読み込む必要があります。
通常のテナントビルでの出店と比較して費用が3倍かかることは覚悟してください。
おわりに
商業施設内での出店は監理項目が多く、オーナー1人ではほぼ不可能です。そのため、設計経験の豊富な設計者を選任される事をお勧めします。
費用は高くなりますが、交渉や図面のやり取りがスムーズに進むのでオーナーとしても安心です。
今回、ご紹介したポイントを踏まえてデメリットばかりが頭に浮かんだ方も少なくないとは思いますが、実はメリットの方が商業施設での出店は目立ちます。
集客は店舗開業開始時から途絶えることはなく、新規開業の場合は名前を売り込む大きなチャンスとなります。
内装デザインに関しても制限は多いですが、その分、動線計画や使用材料、照明に至るまで計画し尽くされているためデザインに関して言えばメリットも多いです。
「独自ブランドを売り込みたい」「たくさんの人に美味しい料理を提供したい」と強い思いがある方にとっては大変な道のりではありますが、商業施設内での店舗経営を目指してみてはいかがでしょうか!
監修者
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IDEAL編集部
日本全国の美容室・カフェ・スポーツジム等の実績多数!
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