2018.04.23 2020.09.09|店舗デザイン
店舗内装デザインの基本!最低限知っておくべき色に関する知識
店舗内装を行う上で、色が持つ効果についての知識を持っておくことはとても大切です。物件を取得した後、店舗内装デザインで効果的な配色が実現できると、集客アップにもつながる可能性があります。
飲食店を開業するのであれば、基本となる配色をしっかりと心得ておき、店舗内装デザインで意識的に取り入れていきましょう。
この記事では、色が持っている効果にはじまり、基本的な配色パターンや配色の注意点などについて解説していきます。
知っていた?色にはこんな効果もある
色には食欲を増加・減退させたり、気分を落ち着かせたりする効果があります。
今や飲食店は「単に料理を味わう場」という役割だけではなく、「ゆったりとした時間を過ごす」「魅力的な空間で癒されたい」などといった目的を持って来店する人もたくさんいます。
飲食店を利用する目的は人それぞれであるため、繁盛店への成長を目指すなら、店舗内装における配色がより重要になってきます。
例えば、赤やオレンジ、黄色などの暖色は、食欲増進の効果があります。また、購買意欲を高めることでも知られています。そのため、暖色系は洋菓子店やパン店などに用いられています。
一方で、緑や青、水色などの寒色は、清涼感や爽快感をもたらすことに加えて、高級感も生み出します。寒色系はレストランやアイスクリーム店に使われることが多いという特徴があります。
店舗のコンセプトに合わせた色彩効果を取り入れてリピート率を上げていくためには、他の色との組み合わせをどのように考えていくかということも重視すべきポイントといえるでしょう。(※1)
店舗内装の配色を考えるときの注意点
店舗内装の配色を考えるときは十分に配慮することが求められます。まず、店舗の内装デザインでは、使う色は多くても3色程度までと決めておくことをおすすめします。
使用している色があまりにも多すぎると、店内にいても落ち着かなくなってしまうことが考えられるからです。
次に、足元に近くなるほど暗めの色を使っていくようにしましょう。具体的には、天井は白で、床は黒や茶系にまとめるなどすると良いでしょう。
また、内装デザインで採用した色が映えるような照明を選ぶことも重要なポイントのひとつです。
例えば、個性的なデザインのペンダントライトは、飲食店の顔となる可能性も秘めています。
基本的な配色パターン
店舗の内装デザインでよく使われる典型的な配色パターンを知っておき、開業時に役立てましょう。
まず、「コンプリメンタリー」は対極にある色の組み合わせをいいます。コントラストがはっきりとするため、非常に強いインパクトがあります。
次に「アナロガス」は類似した色の組み合わせです。調和がとりやすく、柔らかい雰囲気となることが特徴です。
また、「トリアディック」は色相環で正三角形になるように結んだ3つの色です。強いインパクトがあることに加えて、調和がとれたまとまった配色といえます。
そして、「スプリットコンプリメンタリー」は、ある色と隣接補色との3色配色をいいます。
スプリットコンプリメンタリーは対極となる色の組み合わせですが、コントラストを少し柔らかく見せることができる手法です。
これらはよく使われる配色パターンです。内装デザインを考えるときの参考にしてみてはいかがでしょうか。(※2)
居抜きをする場合には似たデザインを
飲食店を開業するときには、経費削減のために居抜き物件を使って内装工事を行う場合が多くあります。
たしかに、設備や収納家具などがそろった居抜き物件は、開業費用で悩んでいる経営者にとっては魅力的です。
しかし、居抜き物件に関しては、内装デザインを考える上でも配色を自由自在に変えることが難しいといったデメリットがあります。
そのため、あらかじめ自分の理想とするデザインに近い物件を選んで取得することが大切です。
色の選び方で成功が左右される
色が人間に与える影響は非常に大きなものがあります。色によって気持ちが高揚したり、または落ち着いたりするということは、私たちが日常の生活を送っていく上でも頻繁に起こっています。
そのため、店舗の内装デザインでは、色の選び方がお店の成功を左右するといっても過言ではありません。
配色の仕方で悩んだときは、それぞれの色が持つ効果や配色のパターンをもう一度振り返ってみて、内装デザインを決定するように心がけましょう。
監修者
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IDEAL編集部
日本全国の美容室・カフェ・スポーツジム等の実績多数!
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