2018.05.14 2020.08.12|新規開業ノウハウ
【内装工事 坪単価】内装工事の坪単価相場はどれくらい?業種別に解説!
開業する時にかかる比較的大きな費用としては、店舗の「内装工事費」が挙げられます。
見栄えと使い勝手の両方を兼ね備えた利用的な内装にしたいものですが、あまりコストを掛けすぎると費用対効果が悪くなり、収益率が減少します。
そのため、内装工事費の相場をある程度把握しておくことが重要です。特に開業当初は相場の範囲内で工事費を抑え、まずは収益を上げることを目標にするとよいでしょう。
店舗の内装工事費は業種によってさまざまですが、ある程度の目安があるので紹介していきます。
一般的な内装工事費の坪単価
内装工事の相場は「飲食店」や「アパレル」「美容室」などの業種によって、全く異なります。これは単に内装の見た目を豪華にするという理由だけではなく、業種によって必要とされる機材が異なるからです。
エアコンや換気扇などの空調設備は、いずれの業種でも必要となり、それほど差異はありませんが、業務用のシャンプー台やコンロといった専門的な機材は高額になるケースが多いです。
ただし、内装工事費用をざっくりと計算したい時は、全業種の平均的な相場を参考にしてみてもよいでしょう。一般的に内装工事の平均的な坪単価は30万円から40万円程度だといわれています。
居酒屋やカフェなどの飲食店にかかる内装工事費
居酒屋やカフェといった飲食店は調理するために厨房施設が必要です。しかし、一般的に居酒屋やカフェはあまり大きな店舗でないことが多いため、それほど坪単価も上がりません。
これらの店舗における平均的な坪単価は20万円から40万円程度だといわれており、その中でも「どの程度大きく、専門的な調理器具を設置するか」によって異なります。
厨房設備には、一般的な家庭用のコンロから中華料理を作るような火力の強いものまでさまざまです。必要とする設備によって、金額が大きく異なるということを覚えておきましょう。
レストランのような特に厨房設備に大きな金額がかかる飲食店では、坪単価50万円程度が基準になるでしょう。
アパレルなどの物販店かかる内装工事費
アパレルや雑貨店などのような、いわゆる物販店における内装工事費用の平均的な坪単価は10万円から20万円程度見積もっておけば良いといわれています。
他の業種も含めた平均的な相場と比べても安くなっていますが、この理由としては「これらの業種には特別な機材が必要ない」からです。
物販店において、必要な設備は販売するモノを陳列するための棚や服を飾るためのショーケースなどですが、これらは飲食店における厨房設備などと比べて比較的安価であることが多いといえます。
特殊な内装を施すようなことがなければ、他の業種と比べても内装工事費用を抑えることができるでしょう。
ただし、同じ物販店でもブランド店やジュエリーショップといった、内装に高級感が必要な店舗である場合はこの限りではありません。そのような店舗の場合は、坪単価100万円程度かかることもあります。
美容室やエステサロンにかかる内装工事費
美容室やエステサロンはシャンプー台や施術する時に必要なイスといったものだけでなく、待合室に必要なソファーなど、とにかく必要な設備が多いことが特徴です。
そのため、平均的な坪単価は40万円から80万円程度といわれており、他の業種も含めた平均的な相場と比べると高くなることが多いでしょう。
また、エステサロンよりも美容室の方が大型の機材を必要とすることが多く、結果的に工事費も高額になるケースが多いようです。
あまり機材のランクを落とすと集客に響く可能性があるため、できるだけシンプルな内装を心がけて費用を抑える方が良いでしょう。
予算を組んで理想の店舗に
開業する時に必要になる費用は他にも、物件の賃貸料や広告費などがあります。また、よほどの人気店でない限り、開業当初は収益が上がるまでに時間がかかるでしょう。
そのため、開業に必要な費用だけでなく、開業後から収益が上がるまでの期間を計算して余裕ある予算を組んでおくことが大切です。
内装工事費の相場は業種によって大きく異なりますし、設備のランクによっても必要な金額は全く違ってきます。
どれくらいの内装工事費がかかるのか、あらかじめ試算しておいた上で理想的なお店作りをしていきましょう。
監修者
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IDEAL編集部
日本全国の美容室・カフェ・スポーツジム等の実績多数!
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