2018.10.30  2020.10.08|新規開業ノウハウ

スポーツジムを開業したい方必見!開業する際にするべきことは?

スポーツジムを開業したい方必見!開業する際にするべきことは?

健康志向の高まりとともにスポーツジムを開業するケースが多くなっています。かつては、スポーツジムというと壮年層が体を鍛えるために利用する場所というイメージが強い傾向にありました。

しかし、健康維持への関心が強いシニア層の利用者が増加したことで、スポーツジムのあらたな需要層が増えているのです。

ただ、需要がどんなに増えても、計画や準備がおろそかになっていると、経営は安定しません。そこで、スポーツジムを開業する際に必要となる基本的な手続きと開業のポイントについて解説します。(※1)

必要な届け出の種類は?

スポーツジムを開業する際には、施設の設備や立地などに関して規定に基づいた届け出を行う必要があります。

スポーツジムでは通常、シャワー室を設置しますが、設置する際には公衆浴場法により保健所に届け出をしなければいけません。

また、食品を取り扱う場合にも保健所への届け出が必要となります。これは、食品衛生法によって定められているルールです。

さらに、設備の造りによっては、消防法により所轄の消防署へ届け出なければいけないケースもあります。

都道府県や市区町村の役場にも届け出が必要です。

敷地や設備、用途などに関して建物を建てる際の最低限の基準を定めた建築基準法や、地域ごとに開業できる業種の制限などについて決められている都市計画法といった法律に基づく申請も求められます。

必要となる届け出の内容はジムの規模などの条件によって異なるため、事前に自分のジムが必要となる内容を確認しておくことが大切です。(※2)(※3)(※4)

開業のポイントは?

スポーツジムの経営を安定させるためには、集客数を確保しやすい場所を選ぶことが大切となります。一般的には、都市部や住宅が密集しているような地域であれば駅前が立地条件として優れた場所です。

ただし、飲食店などのように駅のすぐ目の前や、メインストリート沿いなどのような一等地と呼ばれる場所に開業する必要はありません。

駅から歩いて気軽に行けるような範囲であれば立地条件としては悪くないでしょう。また、郊外や地方都市であれば車で通う利用者が多くなるためロードサイドであることが立地選びの条件です。

また、集客できると考えられるエリア内に競合となる他社のスポーツジムがないかどうかを確認しておくことも重要となります。既存のジムがある場合には、差別化を図るなどの工夫が必要です。

さらに、地域性やターゲットとする顧客の特性を考慮した上で、適した価格の設定を行うこともポイントとなります。

入会金や会費を高くすると定着率は上がりますが、入会する会員が集まりにくくなってしまうこともあるためです。

逆に、入会金や会費を安くすると会員は集まりやすくなりますが、定着率は低下傾向となります。(※3)(※4)

スポーツジム開業のメリット

スポーツジムを開業するメリットとして、まず、市場規模の大きさを挙げることができます。日本の民間フィットネスクラブの市町規模は年間4000億円強といわれているのです。

会員数も、延べ400万人ほどとされています。2006年から数年だけ減少傾向となっていた時期があるものの、2011年中旬以降の売上高は再び持ち直し、微増傾向となっているのです。

他社との差別化を図り、パーソナルトレーニング専門とするなど既存にない特徴や専門性を設けているジムもあります。スポーツジムは工夫次第で需要が伸びる可能性は大きく、高い成長性に期待が持てる分野といわれているのです。

また、会員制のスポーツジムであれば、定期的に安定した収入を得ることも可能となります。安定収入が見込まれるスポーツジムは収益において理想的な課金モデルとなっているのです。(※1)(※4)(※5)

注意すべき点はある?

開業の際のポイントである立地条件については郊外の場合、併せて車利用者用に駐車場を確保しておくことも大切な点となります。

また、費用面においては利用者の価格設定だけではなく開業時の初期投資への注意も重要です。

スポーツジムを開業する場合、土地や建物の確保だけではなく、内装費や機器にかかる費用負担も大きくなります。

初期投資をできるだけ抑える方法としては、居抜き物件を活用することが有効的です。

居抜き物件を利用することで施設内の内装の費用を節約することができる上、場合によっては残った備品を使用することができる場合もあります。

さらに、安定した経営を目指すためには、顧客層や地域特性などを十分に検討し、ニーズに合った運営方法を構築することが重要なポイントです。(※6)

健康志向で需要の拡大が期待できる!

中高年を中心に健康志向は高まる一方です。そして、今後ますます進むといわれている高齢化社会の中で、シニア層の人口はさらに増えることが予想されています。

このため、中高年をターゲットとしたスポーツジムの需要はさらに高くなるという期待が持たれているのです。

スポーツジムは十分にマーケティングをした上で行えば、安定的な収入と成長の伸びを見込むことができる分野です。ビジネスモデルを明確にして、必要となる届け出を不備なく提出することで、新規ビジネスの成功を目指しましょう。

※1.【オフィス『仁』】フィットネスクラブ・業界の市場規模と推移動向・将来性

※2.【東京都都市整備局】建築基準法

※3.【B.C lab】フィットネスクラブ開業!!知っておくべきこと

※4.【J-Net21】業種別開業ガイドフィットネスクラブ

※5.【B.C lab】なぜ儲かる??フィットネスクラブ経営の儲かりポイント

※6.【株式会社ワイルド・ライフ・コーポレーション】フィットネス経営、開業に必要な申請とポイント

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監修者

IDEAL編集部

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