2018.12.19  2020.09.09|店舗デザイン

喫茶店とカフェの特徴をおさえてデザインを決めよう

喫茶店とカフェの特徴をおさえてデザインを決めよう

「自分のお店を持ってみたい」「会社を退職したあとも働き続けたい」などと考えたことがありませんか?そこで、注目されているのが喫茶店の開業です。

喫茶店が持つ独特の雰囲気に魅了された人であれば、自分の感性にもとづいた喫茶店を開きたいと考えるのは自然なことでしょう。

しかし、なかには喫茶店とカフェを混同して、そのまま開業してしまう人がいます。喫茶店とカフェは、よく似た概念ですが実は明確に異なります。

違いがわからないと、内装の決め方や店舗運営にも影響が出るので気を付けましょう。

この記事では、喫茶店とカフェの違い、喫茶店における内装工事の費用や期間などについて解説します。

喫茶店とカフェの違いってなに?

一般的には、個人経営のレトロな印象のお店を喫茶店、オシャレで明るい印象のお店をカフェというように、印象にもとづいて線引きがなされることが多い傾向です。

しかし、実際には、喫茶店とカフェには明確な定義が存在します。それでは、喫茶店とカフェはなにが違うのでしょうか。

結論からいうと、お客様に提供できるサービス内容と店内で行える調理方法が違います。喫茶店では、アルコール飲料を提供したり、加熱以外の調理全般を行ったりすることができません。

一方、カフェはアルコール飲料の提供が可能であり、加熱以外の調理も行うことができます。

なぜなら、できることに違いがあるのは、営業許可が異なるからです。喫茶店を営業するには「喫茶店営業許可」が必要であり、カフェを営業するには「飲食店営業許可」が必要になります。

つまり、法的には、カフェは飲食店の一部であるとみなされています。

このように、喫茶店と飲食店としてのカフェは明確に異なっています。この2つを混同した状態で開業を行ってしまうと事業に支障が生じる場合もあるため、十分に気を付けましょう。

ちなみに、店舗名の決め方には特に決まりはありません。そのため、飲食店営業許可を取得した事業者が、店舗名に「喫茶店」と名付けるといったことが可能です。(※1)(※2)

1人で経営するのか?スタッフを使うのか?

喫茶店は、1人または夫婦といった少人数で経営することができます。そして、スタッフを雇って、店舗の規模を大きくすることも可能です。

それぞれにメリットがあるので、事前にどちらの形態で経営していくのかをしっかりと考えるようにしましょう。

小規模の場合は、店舗が小さいため、「動線がシンプルになる」「内装工事にかかる費用を安くすることができる」などのメリットがあります。

また、自宅を店舗として利用することも可能です。夫婦など家族と仕事をすることができるため、楽しみながら働くことができます。

スタッフを雇用して規模を広げる場合は、その分席数を多くなるので、集客が見込めることもメリットです。短時間に多くのお客様を同時に対応することで、小規模の場合よりも大きな利益が期待できるでしょう。

落ち着いた店内にするためのデザインとは?

喫茶店は、お客様にとって居心地の良い空間を作ることが理想的です。

そのためのポイントとして2つあげることができます。1つ目は、テーブルを配置する際にとなりの席と適度な距離を空けることです。席があまりにも近いと、人は不快感を抱いてしまいます。

また、トイレなどで席を立つ際に、テーブルやイスがじゃまでスムーズに移動できなくなる可能性が高いです。

お店の利益を考えるならば、狭い面積に多くの席を設けたいところですが、それではお客様は満足しません。近すぎず、遠すぎない距離を意識することが大切です。

2つ目は、壁や床の色で落ち着いた空間を演出することです。壁や床の色が違えば、テーブルなどの配置がまったく同じであっても、居心地の良さは大きく異なります。

例えば、壁が派手な赤色で統一されている空間で落ち着ける人は少ないでしょう。色が人に与える影響は非常に大きいため、壁や床の色はしっかりと考えることが大切です。

居心地が良いと感じる色は人それぞれですが、居心地が悪くない色はたいてい共通します。

多くの人に受け入れられるお店を経営したい場合は、「壁を白色にして床を茶色にする」など、無難なものが良いでしょう。

内装工事の費用の目安とコストを抑えるコツ

喫茶店の内装デザインや工事の費用は、1坪あたり20万~40万円が相場です。個人経営の喫茶店によく見られるのが、カウンター席にテーブル席をいくつか設けたような約10坪ほどのスペースです。

費用は300万円前後になります。また、工期は工事前に行う計画と、実際の工事を含めて3カ月程度です。

内装工事を安く抑えたい場合は、居抜き物件を借りると良いでしょう。居抜き物件とは、前のテナントによる内装や設備などがそのまま残されている物件のことです。

少し手を加えるだけでいいので、大幅な費用の節約になります。(※3)

経営方針を決めてこだわりのデザインの喫茶店にしよう

喫茶店を開業する場合は、なによりもまず経営方針を決めることが重要です。

特に、自分がやりたいのは飲食店としてのカフェではなく、「本当に喫茶店なのか」という点を十分に考えるようにしましょう。喫茶店では、アルコールが提供できないことや、加熱以外の調理ができないことに注意が必要です。

それでも、喫茶店を開業したい場合は思い切って開業してみましょう。喫茶店は飲食店よりも簡単に営業許可が得られることに加え、カフェと同じような内装デザインで営業がしやすいことからも、開業のハードルは低いです。

※1.【東京都福祉保健局】営業許可を取得するための流れ(一般営業)

※2.【東京都福祉保健局】食品衛生の窓 営業許可種類一覧

※3.【ArchiCloud】内装工事の期間と進め方の流れについて

店舗工事のご相談・お問い合わせはこちら

監修者

IDEAL編集部

日本全国の美容室・カフェ・スポーツジム等の実績多数!
店舗づくりをプロデュースする「IDEAL(イデアル)」が運営。
新規開業、店舗運営のお悩みや知りたい情報をわかりやすくお届けいたします。

> IDEALの編集者ポリシー

店舗工事のご相談・お問い合わせはこちら

店舗作り、集客の
無料見積もり・相談をする