2017.05.05  2020.08.03|店舗運営ノウハウ

【第3の居場所”サードプレイス”】役割と居心地が良い店舗づくりの秘訣

【第3の居場所”サードプレイス”】役割と居心地が良い店舗づくりの秘訣

みなさんは心の安らぎを感じる場所を持っているでしょうか。

多くは家族、つまり家庭が挙がることでしょう。次に学校や職場といった家庭以外で過ごす時間が一番長い場所も挙げられます。これは共通の意識を持った仲間が存在していることが関係しています。

ではそれら2つにもない、自分だけの居場所を持っているでしょうか。これは「サードプレイス」といって第3の居場所という意味があります。

ここではサードプレイスの重要性についてご紹介していきます。

ストレス社会の救世主

インターネットの躍進で世の中が便利になっていく一方、比例するかのようにストレスも増大しています。

人とのつながりが手紙や電話、メールからSNSに変わり、いちいち評価をしないといけなかったり、連絡を一方通行で済ますことが難しくなっています。

送信相手はすぐに連絡を欲しがりますが、好きな時間に開封して気の向いた時に返信したいと思っても、感じが悪いと評価されてしまいます。

レスポンスの早さが人付き合いの上手さと見なされるので、息苦しい感じに思える人も少なくないでしょう。

周囲の人との関わり合いがない空間を求めて、自分だけの居場所(サードプレイス)があれば、ストレス社会にとっての救世主と感じるわけです。

サードプレイスの役割

サードプレイスとは自宅や職場(学校)ではない、自分らしさを感じられる心地よい居場所(空間)を指します。

これはなにも一人になるわけではなく、例えば公園であったり、お気に入りのカフェであったりと、他人と共有できる場所でもあります。居酒屋やバーなどのアルコールを扱っているお店がサードプレイスだという人も多いでしょう。

いかに「自分がリラックスして居心地よく過ごせるか」というのがポイントとなります。

先述したストレス社会の現代では、職場や学校、時には家庭やPTAなど地域との付き合いによる問題で精神的に追い込まれ、うつ病になったりするケースもあり、会社ではブラック企業による過労死問題も大きな社会問題になっています。

しかし、うつ病や過労死というのは、そこに至るまでの過程が問題のはずなのに、周囲はなかなか気づいてくれません。というのも、本人が悟られまいとして、心配をかけたくないとして虚勢を張ってしまうケースが多いのです。

このように過度のストレスが原因で深刻な問題になってしまうことから、ストレスの緩和に大きな役割を担っているサードプレイスの存在というのは、世間的に求められているのです。

サードプレイスになる店舗

サービス業においてサードプレイスにつながりやすいのは、ある程度滞在時間がある業種となります。

回転率が早すぎるお店は居心地がよくはありませんし、落ち着きません。公園や海といった場所がサードプレイスに挙げられるのは、時間を忘れて過ごせるからです。

このことから、カフェが一番人気として存在しています。若い世代ならネットカフェも落ち着けますし、世代を問わずなら映画鑑賞も時間を忘れてゆっくりとできます。

また、年齢を重ねるごとに、美術鑑賞や居酒屋などの飲み屋、体を動かすスポーツジムなども挙げられます。

これら以外にも落ち着けて時間をゆっくりと過ごせる店舗というのは、サードプレイスとして役立っています。

居心地が良い空間を目指すには

店舗でサードプレイスを目指すには、開放感溢れる空間を意識し、従業員は笑顔での接客を基本としましょう。卓上にはモノを置きすぎないようにし、お客様が足を伸ばせるようにテーブル間隔は狭すぎないようにしておきます。

リラックス効果のあるアロマを活用するのも効果的ですが、匂いに敏感なお客様もいますので、あまり刺激過ぎるようなものは避けておき、ある程度香るくらいにしておきましょう。

カフェなどの飲食店では、ドリンクとセットで気分が落ち着きやすい食材を使用した軽食やデザートを提供するといいでしょう。

ナッツやバナナ、豆腐などにはリラックス効果がある栄養分があり、他の食材との相性も良いので、人気メニューを考案すると効果的です。

リラックス効果がある食材の説明をメニューなどに取り入れるのも、お客様からすれば嬉しいものになります。

例えばナッツなら「マグネシウムがふんだんに含まれており、自律神経を整える効果がある」など、そのときの体の調子や気分によってメニューを楽しく見られるようにすれば、お客様の評判も向上していきます。

照明も明るすぎず、低照度な明るさを保ち、店内のリラックス効果を上げていきましょう。

しかし、リラックスし過ぎて滞在時間が長くなり、回転率が悪くなって売上が下がるという傾向になりがちです。利益は出さないといけないので、そうならない為にも客単価を上げてもいいようなメニュー構成、サービスを心がけてください。

まとめ

サードプレイスの店舗はリピーターが多く付きます。売上を上げる取り組みを忘れずにしておき、多くのお客様にとって、心身ともにリフレッシュできる店舗になるようにすれば、おのずと集客率は高まり、利益を出せるようになっていきます。

また、サードプレイスとして機能できていれば、口コミなどの評判も良く、働く従業員にとってもモチベーションが向上することになります。

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監修者

IDEAL編集部

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