2021.07.07 2021.06.24|店舗運営ノウハウ
ジム開業にはパーソナルトレーナーの資格は必要?
「ジムを開業したいのですが、パーソナルトレーナーの資格って必ず必要でしょうか?」
「ジムを開業するのに、有利な資格ってありますか?」
というお客様への記事です。
この記事でお伝えしていること↓
・パーソナルトレーナーとして有利な資格
・パーソナルトレーナーと資格への考え方
パーソナルジムを含む、多くのスポーツジム開業に携わってきたIDEAL(の中の人)が、どこよりも分かりやすく、見やすくお伝えしますね。
先に冒頭の質問にお答えしましょう。
ジムを開業するのに、パーソナルトレーナーとしての資格は、実は必須ではありません。
ですが、資格があったほうが経営上有利になる、という点は間違っていません。
資格があることで、他のジムよりもアピールポイントが増え、集客効果が見込まれるからです。
ここから先は『ジム開業に有利なパーソナルトレーナーの資格』について解説していきましょう。
お客様には『パーソナルトレーナーの資格の有無について、きちんと理解している人』になっていただきますね。
目次
パーソナルトレーナーとは
パーソナルトレーナーは、体作りのプロフェッショナルです。
”パーソナル”と言うくらいですから、利用客とマンツーマンでトレーニングの指導を行います。
これまでのパーソナルトレーナーは、アスリートやプロのスポーツ選手に対してマンツーマン指導するケースが当たり前でした。
それがここ最近では、”ダイエットや健康維持、肉体改造を目的とする一般の人”へもマンツーマンで指導するケースが増えています。
パーソナルトレーナーの仕事は、”個人に合わせること”を目的としています。
一人ひとりの目的に合わせてメニューを考え、メニューに沿って一緒にトレーニングしていきます。
パーソナルトレーナーになる為に資格は必須ではない
冒頭でもお伝えしましたが、実はパーソナルトレーナーになるのに、資格は必須ではないのです。
ですが、当然、資格があったほうが良いと言えます。
顧客の立場から見ても、資格をまったく持っていないトレーナーよりは、有資格者の方が信頼しやすいでしょう。
資格を持っていた方がジムとしてアピールしやすいですし、何よりも顧客からの信頼を得やすくなります。
ではどのような資格を持っておくといいのか。
挙げるとしたら以下のとおりです↓
・健康運動指導士
・健康運動実践指導者
・NESTA−PFT
・NSCA-CPT
それぞれ詳しくお伝えしていきますね。
パーソナルトレーナーとして持っておくと良い資格①健康運動指導士
1つ目に挙げるのは『健康運動指導士』という資格です。
健康運動指導士は『パーソナルトレーナーにピッタリな資格』と言われています。
その理由は、資格を得るために学ぶ内容が、”パーソナルトレーナーとして必要な知識ばかり”だからです。
健康運動指導士は、公益財団法人の発行している資格(=民間資格)になります。
国家資格ではありません。
ですが『健康運動指導士』を有してパーソナルトレーナーとして活躍されている方がたくさんいるのですよ。
おもな受験内容については、下記のとおりになります↓
[受験資格]
1:健康運動実践指導者の資格取得者
2:保健師又は管理栄養士の資格取得者
3:4年制体育系大学の卒業者(教育学部体育系学科を含む・卒業見込者を含む)
4:歯科医師、看護師、准看護師、助産師、薬剤師、栄養士、あん摩マッサージ師、はり師、きゅう師、柔道整復師、理学療法士、作業療法士、臨床検査技師
↑いずれかの国家資格取得者で、大学卒業者(修業年数4年以上)
1〜4いずれか1つ当てはまっていれば、受講可能。
が、どの資格に当てはまるかによって、受講コース(必要単位数)が変わる。
[受験内容]
◇40単位コース/受講料:121,500円
受験できる人↓
・健康運動実践指導士
・アスレチックトレーナー
・フィットネストレーナー
・日本体育協会認定資格のスポーツプログラマー
・日本フィットネス協会認定資格のADE、ADD、AQE、AQSの資格取得者
◇51単位コース/受講料:145,500円
受験できる人↓
4年制体育系大学の卒業者(教育学部体育系学科を含む、卒業見込者を含む)
◇70単位コース/受講料:194,500円
受験できる人↓
保健師又は管理栄養士の資格取得者
◇104単位コース/受講料:262,500円
受験できる人↓
1:歯科医師、看護師、准看護師、助産師、薬剤師、栄養士、あん摩マッサージ師、はり師、きゅう師、柔道整復師、理学療法士、作業療法士、臨床検査技師いずれかの国家資格取得者で、大学卒業者(修業年数4年以上)
2:1と同等の能力を有する財団が、特別に認定する者
3:40~70単位コースに該当する受講資格を有する者
受験日時や受験会場は、都度変更されることもあります。
都度、公式ページで確認しましょう↓
健康運動指導士 公式ページ
パーソナルトレーナーとして持っておくと良い資格②健康運動実践指導者
2つ目は『健康運動実践指導者』という資格です。
健康運動実践指導者は、安全で効果的な運動を実践指導する能力が身に付けられる資格です。
積極的な健康づくりを目的にしています。
正しい運動のやり方だけでなく、医学的な基礎知識や健康に関わる知識を学び得ることができます。
ジムだけでなく、病院、介護施設などでも活躍できるのが特徴です。
おもな受験内容については、下記のとおりになります↓
[受験資格]
1:運動指導に関する資格を有する者
2:保健医療に関する資格を有する者
3:学校教育に関する資格を有する者
4:3年以上運動指導に従事した経験のある者
5:体育系短期大学または体育専修大学(2年制)若しくは、同等以上の学校の卒業者(卒業見込み含む)
1〜5の中で、いずれか1つ当てはまっていれば受講可能。
[受験内容]
・33単位の取得が必須
・受講費:124,762円
受験日時や受験会場については、公式ページで確認できます↓
健康運動実践指導者 公式ページ
パーソナルトレーナーとして持っておくと良い資格③NESTA-PFT
3つ目は『NESTA−PFT』という資格です。
NESTA-PFTとは、National Exercise Sports Trainers Association-Personal Fitness Trainerの略称です。
全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会が認可する『パーソナルトレーナーそのものの資格』でもあります。
NESTA-PFTはジム業界では有名な資格です。
難易度としては、正答率80%以上、合格率は50~60%ほど。
国際的に信頼性の高い資格であるため、NESTA-PFTを持っているだけでパーソナルトレーナーとしてリードできます。
パーソナルトレーナーとして活躍するなら、ぜひ取得するべき資格の一つと言えるでしょう。
おもな受験内容については、下記のとおりになります↓
[受験資格]
・満18歳以上で学歴は高校卒業以上であること
・NESTA JAPANからテキスト購入済みであること
・日本国籍または、日本での就労可能な在留資格があること
・業界未経験の場合は、NESTA JAPAN開催の養成講座を受講していること
*こんな人は講習無しで受験できます↓
・運動部指導の経験がある人
・フィットネス企業に勤務経験がある人
・体育系大学、専門学校、医療系の大学、専門学校を卒業している人
・パーソナルトレーナー、インストラクターなどの実務経験が1年以上のある人
[受験内容]
◇ダイレクトコース:72,500円
以下、内訳↓
・教材費:13,600円
・事前講習受講料:15,000円
・認定試験受験料:7,500円
・受験、資格登録手数料:36,400円
◇ゼミコースロングゼミ:168,500円
以下、内訳↓
・教材費:13,600円
・ゼミコース受講料(4日間 計32時間):96,000円
・事前講習受講料:15,000円
・認定試験受験料:7,500円
・受験、資格登録手数料;36,400円
◇ショートゼミ:120,500円
以下、内訳↓
・教材費:13,600円
・ゼミコース受講料(2日間 計16時間):48,000円
・事前講習受講料:15,000円
・認定試験受験料:7,500円
・受験、資格登録手数料;36,400円
◇WEBコース:107,500円
以下、内訳↓
・教材費:13,600円
・WEBコース受講料:35,000円
・事前講習受講料:15,000円
・認定試験受験料:7,500円
・受験・資格登録手数料;36,400円
より詳しい内容については、公式ページで確認できます↓
NESTA-PFT 公式ページ
パーソナルトレーナーとして持っておくと良い資格④NSCA-CPT
4つ目は『NSCA−CPT』という資格です。
NSCA-CPTとは、National Strength and Conditioning Association Certified Personal Trainerの略称です。
国際的に信頼性が高い、パーソナルトレーナーのための資格と言えます。
個人の健康と体力の希望から、評価、動機付け、教育、トレーニングやコンディショニング全般を指導するのための専門的能力、知識が学べます。
おもな受験内容については、下記のとおりになります↓
[受験資格]
・出願時に、満18歳以上であること
・出願時に有効なCPRおよびAEDの認定を保持していること
・出願時および受験時に、NSCAジャパンの会員(正会員、学生会員、英文会員)であること
・高等学校卒業以上の者、または高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定)合格者であること
【受験内容】
・ノンスコアード問題
・プログラムプランニング
・エクササイズテクニック
・クライアントに対する面談と評価
・安全性、緊急時の手順、および法的諸問題
・受験費:45,200円
・会員費:13,200円
より詳しい内容については、公式ページで確認できます↓
NSCA−CPT 公式ページ
ジムで指導するための資格以外にも、身体についての資格も有効
パーソナルトレーナーが取るべきは、運動指導に関わる資格だけではありません。
”身体作り”に関わる資格も取っておくと、他のジムよりも集客においてリードできるでしょう。
具体的には、以下が挙げられます↓
・管理栄養士
・フードコーディネーター
食と健康に関わる資格、ということですね。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
パーソナルトレーナーが有利になる資格①管理栄養士
国家資格でもある管理栄養士という資格は、栄養学のスペシャリストとも言えます。
「パーソナルトレーナーなのに管理栄養士の資格を取る意味ってあるの?」と感じる方もいるかもしれませんね。
パーソナルトレーナーが管理栄養士の資格を取ることで、このようなメリットが挙げられますよ↓
・プロテインなどのジム商品を開発できる
・個人に合わせた食事メニューを提供できる
・他のトレーナーに向けてセミナーやコンサルができる
栄養と体作りは、密接に関係しています。
『より効果的な身体づくりをサポートできるトレーナー』としてアピールできるのであれば、取得する価値は大いにあると言えるでしょう。
おもな受験内容については、下記のとおりです↓
[受験資格]
・4年生の管理栄養士養成課程を卒業していること
[受験内容]
・試験に合格し、免許を得る
・栄養士の免許を取得後、3年の実務経験を経た者も、管理栄養士の受験資格が与えられる
管理栄養士については、下記のページで確認できます↓
管理栄養士 公式ページ
パーソナルトレーナーが有利になる資格②フードスペシャリスト
2つ目は『フードスペシャリスト』という資格です。
先ほどの管理栄養士と、取得する目的は同じだと言えます。
フードスペシャリストを取得することで「食に関する知識がある」とアピールができますね。
フードスペシャリストは民間の資格です。
かと言って「取得しても意味がない」というわけではありませんよ。
顧客の健康を支えられる知識を得られるのですから、取得しても損はしません。
おもな受験内容については、下記のとおりです↓
[受験資格]
・必修科目を終了すること
・協会が”フードスペシャリスト養成機関”として認定した特定の学科を卒業すること
[受験内容]
・認定試験に合格すること
以下試験内容↓
・フードスペシャリスト論
・食品の官能評価、鑑別論
・食品の安全に関する科目
・栄養と健康に関する科目
・食物学に関する科目
・調理学に関する科目
・食品流通消費に関する科目
・フードコーディネート論
各資格認定試験の受験料 ↓
・専門フードスペシャリスト(食品開発):資格認定試験 10,000 円
・専門フードスペシャリスト(食品流通・サービス):資格認定試験 10,000 円
フードスペシャリストについては、下記のページで確認できます↓
フードスペシャリスト 公式ページ
保有する資格が他ジムとの差別化になる
結論、資格があることで、他のジムとの差別化になることは明白です。
「資格の数が多いほうが良い」というわけではありませんが、アピールポイントが増えることは集客力に影響します。
資格があることで、就職や転職でも有利になるでしょう。
これからフリーランスのトレーナーとして活躍していくのであれば、なおのこと資格はあったほうが良いです。
極論、無資格でもパーソナルトレーナーとして活動ができるからこそ、資格を保持し、”顧客の信頼感を集めていくこと”が重要なのです。
まとめ:ジムを開業するのであれば資格で差別化していこう
「パーソナルトレーナーでも資格は必要でしょうか」というお客様へ、資格を取得するべき理由と、有利になる資格についてお伝えしてきました。
パーソナルトレーナーとしての資格を取得することで、ご自分の自信につながります。
顧客の信頼感を得るだけでなく、お客様自身のアピールポイントにもなるため、資格取得は価値があるものと言えるでしょう。
効果的に集客力をUPさせるためにも、ぜひ資格取得を前向きに検討してみてください。
「パーソナルジムの開業で資格も必要な点は理解できました。ですがすべてを自分だけで進めていくのは不安です」
そのように感じられるのであれば、ぜひIDEALにご相談ください。
IDEALは「どうしよう…」というお客様の助けになります。
「こんなに沢山のことを進めるのは不安だ…」と感じるお客様の負担を減らすことができるかもしれません。
ジムを含む店舗作りに強いIDEALであれば『必要な手続き、内装デザイン設計、施工』までを代行できるからです。
お客様の理想とするジムが出来上がるよう、悩みや疑問点を一つ一つ丁寧に対応、解決させていただきます。
まずは一度、ご相談してみて下さい。
監修者
-
IDEAL編集部
日本全国の美容室・カフェ・スポーツジム等の実績多数!
> IDEALの編集者ポリシー
店舗づくりをプロデュースする「IDEAL(イデアル)」が運営。
新規開業、店舗運営のお悩みや知りたい情報をわかりやすくお届けいたします。