2021.08.27 2021.08.04|店舗運営ノウハウ
商品陳列棚の要!”ゴールデンライン”を知っておこう
「ゴールデンラインってなんですか?」
「ゴールデンラインは、店舗開業に関係ありますか?」
というお客様への記事です。
この記事で伝えていること↓
・ゴールデンラインの効果
・ゴールデンラインのテクニック
・ゴールデンラインで大切なこと
これまで数多くのお店作りに携わった、IDEAL(の中の人)が、どこよりも分かりやすくお伝えしていきますね。
冒頭の質問にお答えしましょう。
ゴールデンラインとは、
・見やすい
・選びやすい
・取りやすい
を意識して並べられた、商品棚の範囲を指します。
商品を売る小売店や、雑貨店などは、このゴールデンラインで売上が左右すると言っても過言ではありませんよ。
ここから先は『店舗運営における、ゴールデンラインの重要性』について解説していきます。
お客様には「ゴールデンラインの重要性とテクニックを理解し、店舗運営に活かせる人」と、なっていただきますね。
目次
店内作りのキホン!商品を並べる『ゴールデンライン』とは
ゴールデンラインとは、商品が並べられた範囲のこと。
特に、最も見やすく、選びやすく、手に取りやすい場所に並べられた範囲を、”ゴールデンライン”と呼びます。
要するに、特に売りたいものを目立つ場所に置き、顧客の購買意欲を高めるのが目的ですね。
顧客の目に留まりやすい場所に商品があれば、それだけ売上UPにつながりますよね。
イメージとしては、人の首からお腹の上までの間になります。
身長差はあるものの、一般的には、首〜お腹の上が、ゴールデンラインにあたります。
店内は効果的に商品を並べるべし!『ゴールデンライン』の効果
なぜ、そんなにゴールデンラインが重要なのか。
重要性については、2つの効果を知ることで疑問は解決します。
ゴールデンラインの効果は、おもに以下の2つです↓
・視認率が上がる
・購買意欲が上がる
それぞれ詳しくお伝えしましょう。
ゴールデンラインの効果①:視認率UP
1つ目に挙げるのは、視認率がUPする、という点です。
ゴールデンラインを意識して商品を並べると、顧客は商品を認識しやすくなります。
顧客が商品を買うときは、
1:見る
2:知る
3:手に取る
4:買うか決める
という流れが一般的ですよね。
ですから、まず必要なのは商品を目にしてもらうことです。
その商品という存在を目に入れ、知ってもらわなければ買ってもらえません。
だから、ゴールデンラインが重要なのです。
ゴールデンラインの効果②:購買意欲UP
2つ目に挙げるのは、顧客の購買意欲がUPする、という点です。
視認率が高くなることで、購買意欲を高められることにつながります。
ゴールデンラインの周りは、他の商品が並べられていることが多いですよね。
ゴールデンラインに、お店が最も売りたい商品を並べ、周りにそこまで売りたいわけではない商品を並べる。
すると人の視界には、ゴールデンラインの商品が多くなります。
視界に多く入った商品の印象が、周りの商品よりも強くなる、ということです。
すると、印象が強くなることで、購買意欲が高まることにもつながるのです。
商品の売れ行きが変わる!?効果的なゴールデンラインの方法
ここから先は、ゴールデンラインのテクニックをお伝えしていきます。
より効果的に売上を挙げるゴールデンラインを作るには、以下を意識しましょう↓
・売りたい商品を目立たせる
・子ども向けの商品は子どもの目線に合わせる
・棚の上の段、中央の段に売りたい商品を置かない
それぞれお伝えしていきましょう。
ゴールデンラインのテクニック①:売りたい商品を目立たせる
売りたい商品を目立たせましょう。
目立たせるためには、高さを意識することです。
結論、男性向けの商品を売りたければ、地面から70~160cmの高さに設置すると良いでしょう。
また、女性向けの商品でしたら、地面から60~150cmの高さに設置すると良いですね。
いずれも一般的な身長から見てとった数字です。
これらの数字を意識することで、商品が顧客の目に止まりやすくなります。
目立たせるには、商品の周りに装飾やミニカードなどを添えるのも効果的。
ですが、まず大前提として顧客の目に入りやすい高さに商品を並べましょう。
ゴールデンラインのテクニック②:子ども向けの商品は低い位置に陳列させる
子ども向けの商品を売りたければ、子どもの目線に合わせて商品を並べましょう。
結論、棚の低い位置に商品を並べると良いですね。
おもちゃ、駄菓子、おまけ付きのお菓子などを取り扱うお店を経営するのであれば、必要なテクニックです。
また、可能であれば、棚に少し傾斜をつけると良いでしょう。
棚の手前を少し傾けることで、小さなお子様も商品が見やすくなります。
ゴールデンラインは、商品のターゲット層によって高さを変えていきましょう。
ゴールデンラインのテクニック③:棚の上の段、中央の段に売りたい商品を置かない
結論、売りたい商品は、棚の上段と中央の段に置かないようにしましょう。
下の段と比べて、目立ちにくく、かつ視認率も低いからです。
人が見る範囲としては、少し目線を下げることが多いです。
そのため、商品棚を見渡したときに、自然と下の方を見る傾向があります。
顧客の視認率をUPさせるためにも、売りたい商品は、中央から少し下の部分に並べていきましょう。
ゴールデンラインは”目の動き”を意識するのが有効
ゴールデンラインを有効活用させるには、顧客の目の動きを意識すると良いですよ。
人の目の動きの特徴として、物を見るとき、Z字を描くように動くといった特徴があります。
なにか読むときや、眺めるときに、無意識にZ字を描いているのです。
そのため、顧客の目線に立ちながら、無意識に動く”目の動き”を、よく観察すると良いでしょう。
最初に目にする箇所はどこか。
そこからどう視線が動いていくのか。
それらを意識しながらゴールデンラインの陳列をすると効果的です。
まとめ:店内の商品陳列はゴールデンラインを意識しよう
「ゴールデンラインって、そんなに大切でしょうか」というお客様へ、重要性と効果的なテクニックをお伝えしてきました。
小売店や雑貨店を開業、運営していくのであれば、ゴールデンラインは必須のテクニックになります。
ゴールデンラインの良し悪しで、お店の売上が左右されると言っても過言ではありません。
ゴールデンラインの重要性を改め、店舗デザインに上手に活かしましょう。
色々とお伝えしてきましたが、お客様の理想とするお店ができあがるよう、まずはよくコンセプトを練られることをオススメいたします。
もし「どうしてもお店のレイアウトやデザインが決められない!」ということであれば、店舗開業に強いデザイン施工会社に相談する、というのも一つの手です。
中でもIDEALであれば、お客様の「こんなお店にしたい」という考えを、ひとつひとつ汲み取ってデザインに落とし込むことができます。
お客様の考えを汲み取れる理由は、これまで多くの店舗開業に携わってきたからです。
これから初めてお店を作り上げるのに、しっかりとデザインを考えるのは簡単なことではありません。
ですが「こんな風にしたい」というお考えがあるのは理解できます。
IDEALは、その「こんな風にしたい」を、再現できるのです。
ぜひ一度、相談されてはいかがでしょう。
監修者
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IDEAL編集部
日本全国の美容室・カフェ・スポーツジム等の実績多数!
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