2021.09.06|店舗運営ノウハウ

デンタルクリニック(歯医者)の開業と平均年収について解説

デンタルクリニック(歯医者)の開業と平均年収について解説

「デンタルクリニックを開業したいけど、何から始めたらいいの?」
「デンタルクリニックを開業すると、平均年収ってどのくらいでしょうか?」
というお客様への記事です。

この記事で伝えていること↓
・デンタルクリニック開業までの流れ
・デンタルクリニック平均年収の目安

これまで数多くのクリニック作りに携わった、IDEAL(の中の人)が、どこよりも分かりやすくお伝えしていきますね。

デンタルクリニックの開業が増えている中「開業まで具体的にどんな流れになるの?」と、お悩みの開業医も少なくありません。

そこで今回は『デンタルクリニックの開業で押さえるべきポイントと平均年収』について解説していきますね。

デンタルクリニックの開業ステップ

デンタルクリニックの開業ステップ

デンタルクリニック開業の進め方は、大まかに分けて以下fのような流れになります↓

・コンセプト決め
・資金調達
・物件探し
・内外装デザイン設計
・申請、手続き
・スタッフ採用
・宣伝、開院

それぞれのステップについて分かりやすくお伝えしていきますね。

デンタルクリニックの開業まで①:コンセプト決め

まずは、デンタルクリニックのコンセプトを決めていきます。

コンセプト決めとは
・どこに設けるのか
・どんな空間にするのか
・どんな人がターゲットなのか
といったことを決めていく作業になります。

「どんなデンタルクリニックにするか」を細かく決めて行くことで、デンタルクリニックとしての土台、もとい軸が整います。

土台となるコンセプトを決めて行かないと、経営理念がブレてしまいます。

結果的に集客しづらくなるため、コンセプトをしっかり決めてから次のステップに進んでください。

デンタルクリニックの開業まで②:資金調達

デンタルクリニックの開業まで②:資金調達

デンタルクリニックの開業に必要な資金は、約5,000~7,000万円ほどかかると言われています。

自己資金で調達するのがベストですが、開業時点で全額を用意できる方は中々いません。
足りない分は、銀行などの金融機関で融資してもらうことになります。

金融機関で融資をもらうには、デンタルクリニックの経営計画を練りましょう。

経営計画とは、おもに以下を指します↓

・経営理念考案
・5年計画立案

コンセプトを決めておくのと同じくらい大切なステップです。

「収益性があるか」「どのくらいコストがかかるのか」といった視点を持って取り組みましょう。

「デンタルクリニックとしての妥当性や可能性があるのか」をよく考え、計画書にまとめる作業になります。

事業計画と資金計画をもとに、金融機関から開業資金を調達する流れになります。

デンタルクリニックの開業まで③:物件探し

物件は、十分時間を設けて探しましょう。

1度でピッタリの物件が見つかることはほぼ無いからです。

たとえ立地が良くても、デンタルクリニックに適していないこともあります。

(周りにターゲットとなる人が少ない、営業時間に影響がある、など)

また、たとえ良い物件を見つけたとしても、契約時にオーナーとの交渉で条件が合わず、やむなく諦める……なんてケースもあります。

物件選びは、
・探す
・オーナーとのやり取り
で苦戦するものだと心得ましょう。

そのためにも、物件選びのための時間を十分に確保するべきなのです。

デンタルクリニックの開業まで④:内外装デザイン設計

デンタルクリニックの開業まで④:内外装デザイン設計

デンタルクリニックの内装デザインを設計しましょう。

デザインを設計するときは、まずは「こんなデンタルクリニックにしたい」と、言葉にする。
そして、理想とする内装に近い事例を見つけていきましょう。

事例とお客様自身の希望、オリジナリティの部分をまとめた上で、内装施工業者を見つけるのが大切です。

あらかじめ希望をまとめておくことで、業者とのやり取りをスムーズに進められます。
ここで注意しないといけないのは、事前に保健所との相談を忘れずに行う、という点です。

たとえば、
・どんな構造でなければならないのか
・デンタルクリニックとして必要な設備はなにか
などの基準が設けられています。

保健所と相談することで、それらの基準を明確に把握できます。
事前に相談もせず、内装工事を始めてしまうと、非常にリスクがあります。

たとえば、内装工事に取り掛かった後に、保健所から「この構造では許可できません」といった可能性があるということです。

内装工事を始めてから、後々修正するのはそう簡単なことではありません。

そのため、あらかじめ保健所と相談の上、内装デザインを設計していきましょう。

デンタルクリニックの開業まで⑤:申請、手続き

デンタルクリニック開業に必要な申請、手続きに取り組みましょう。

・管轄の自治体
・保健所
・厚生局

への申請に加え、

・事業保障
・火災保険
・各種公的保険
・盗難、セキュリティ
などの手続きが必要です。

不備の無いよう、準備は入念に行いましょう。

デンタルクリニックの開業まで⑥:スタッフ採用、研修

デンタルクリニックの開業まで⑥:スタッフ採用、研修

スタッフの採用活動も始めておきましょう。

・何人必要か
・どんな人材が必要か
・どうやって募集するのか
・教育はどのように行うのか
・雇用契約書の作成、就業規則の作成

と、具体的に進めてきましょう。

開業準備を進めながらスタッフの採用活動を行うのは、かなり負担になります。

万が一、応募がなかった場合のシュミレーションもしなくてはいけません。

そのため、開業準備に入る前に
・人材確保のためのノウハウ
・1人で開業した場合のシュミレーション
を、行いあらゆる状況に対応できるよう準備しましょう。

デンタルクリニックの開業まで⑦:宣伝、開院

デンタルクリニックの開業準備の最終段階は、宣伝です。

たとえば
・ホームページ作成
・広告、チラシ配布
・内覧会の開催
・SNSでの発信
・MEOの利用
などを通して、デンタルクリニックを世に広めていきましょう。

デンタルクリニックの平均年収

デンタルクリニックの平均年収は、約830万円とされています。

この数字は、厚生労働省が示しているものです。

規模10人以上のクリニックに勤めている、平成30年(2018年)の歯科医師の平均年収とされています。

細かいデータは以下になります↓

年齢:37.8歳
勤務年数:5.7年
現金給与額(平均月給):64.4万円
年間賞与その他の特別給与額:57.4万円
労働者数:7,250人

このデータから[現金給与額 ×12 + 年間賞与その他の特別給与額 ]から平均年収を算出したものになります。

また、国税庁の「平成29年 民間給与実態調査」によると、一般的な会社員の平均年収が432万円とされています。

歯科医師の年収は、一般会社員と比べると高収入なのは明らかに。

デンタルクリニック開業を成功させるポイント

デンタルクリニック開業を成功させるポイント

デンタルクリニックとして成功させるには、コンセプトや内装にこだわるだけでは不十分です。

マーケティング的な視点を持って経営に望まなければなりません。

そのためのポイントは3つです↓
・ターゲットを絞る
・コミュニケーションを意識する
・口コミ、SNSを上手に活用する

それぞれ解説していきますね。

デンタルクリニックを成功させるには①:ターゲットを絞る

ターゲットは絞りましょう。

なぜなら、ターゲットを絞ることで、集客力が上がるからです。
「どんな患者も診ます」と謳っているクリニックは一見、良い印象を受けるかもしれません。

一方で「子どもとママのための歯医者さん」「美意識が高い男性も歓迎」といったようにアピールするとどうでしょう。

実を言うと「誰でも診ます」とアピールしても、結局誰にも響かないのです。

逆にターゲットをあえて絞ると「私のための歯医者さんだ」と、人々に抱かせることができ、結果的に集客力が高くなります。

ターゲットを絞ることで、その人がベネフィットに感じることを、目につきやすい媒体(SNSやネット)で宣伝できるでしょう。

例えば、子育て中のママとお子さんのためのデンタルクリニックの場合、Instagramでクリニックの様子や治療内容、子どもの歯の健康に関する情報を発信するなど。

ターゲットに合わせながらクリニックのアピールできるでしょう。

デンタルクリニックを成功させるには②:コミュニケーションを意識する

デンタルクリニックを成功させるには②:コミュニケーションを意識する

デンタルクリニックでは、患者とのコミュニケーションを意識しましょう。

来院した患者とのコミュニケーションを通して、クリニックの居心地の良さを演出すると良いでしょう。

コミュニケーションを取るときは、
・話し方
・顔の表情
・声のトーン
・ジェスチャー
といった点を意識しましょう。

せっかくステキな内装に仕上がっているのにスタッフの対応が悪いとクリニックの印象が悪くなってしまいます。

患者さんと適度に距離を保ちながら、必要な提案ができるコミュニケーションを意識しましょう。

デンタルクリニックを成功させるには③:口コミ、SNSを上手に活用する

口コミやSNSをうまく活用しましょう。

極論ですが、デンタルクリニックは患者さんから常に評価される立場です。

患者さんの満足度が、次の集客につながるといっても過言ではありません。

クリニックとして発信することも重要ですが、患者さんの良い口コミにつながるような空間作りを心がけましょう。

空間作りとは、内装デザインのみを指しているわけではありません。

・医師の対応
・傘立ての有無
・最新の医療機器
・スタッフの対応
・診療内容の充実さ
・空気清浄機があるか
・キッズルームがあるか
・トイレはキレイで清潔か
など、細かい部分にも配慮していかなければなりません。

これからデンタルクリニックを利用したいと思う人は、SNSやネット上の口コミを参考にすることが非常に多くなりました。

口コミで高評価を受けているクリニックを人々が「利用したい」と思うのは自然のことです。

「あー、ここは良い歯医者さんだな」と患者さんに抱いてもらうような努力が必要なのだと、ここでお伝えしたいのです。

まとめ:デンタルクリニックの開業は、ポイントを押さえて進めていこう

まとめ:デンタルクリニックの開業は、ポイントを押さえて進めていこう

「デンタルクリニックを開業したいけど、どうやって進めていけばいいの?」というお客様へ、押さえるべきポイントについてお伝えしてきました。

デンタルクリニックの開業ステップに入る前に、まずはよくコンセプトを練られることをオススメいたします。

その上でもし「どうしてもクリニックのレイアウトが決められない!」ということであれば、クリニック開業に強いデザイン施工会社に相談する、というのも一つの手です。

中でもIDEALであれば、お客様の「こんなデンタルクリニックにしたい」という考えを、ひとつひとつ汲み取ってデザインに落とし込むことができます。

お客様の考えを汲み取れる理由は、これまで多くのクリニックオープンに携わってきたから。

これから初めてクリニックを作り上げるのに、しっかりとデザインを考えるのは簡単なことではありません。

ですが「こんな風にしたい」というお考えがあるのは理解できます。

IDEALは、その「こんな風にしたい」を、再現できるのです。

ぜひ一度、相談されてはいかがでしょう。

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監修者

IDEAL編集部

日本全国の美容室・カフェ・スポーツジム等の実績多数!
店舗づくりをプロデュースする「IDEAL(イデアル)」が運営。
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