2017.06.07  2020.08.04|店舗運営ノウハウ

【ホッとできる隠れ場所の作り方】飲食店の集客はトイレの印象が左右する!?

【ホッとできる隠れ場所の作り方】飲食店の集客はトイレの印象が左右する!?

すてきなレストランで食事を楽しんだのに、トイレに行ったら興ざめしたという経験はないでしょうか。通常、飲食店のトイレは、奥にあって目立ちにくいだけに、忙しかったりすると、手を抜きやすくなります。

その反対に気持ちの良いトイレがある飲食店は、印象が良く、また行きたいと言う気持ちにさせられます。

入ってすぐトイレが見えるのはイメージダウン

入るとすぐにトイレがどこかわかる飲食店があります。

空港やショッピングセンターなどでは、トイレがどこにあるのかすぐにわかる方がよいのですが、飲食店のトイレの場合は、必ずしもそうではないのです。

それは、トイレのドアや「トイレ」と書いたプレートなどが簡単に見えたりすると、飲食店の雰囲気が損なわれてしまうからです。

そのため、飲食店では、通常トイレは奥まった所にあります。店によっては、わざとトイレがどこにあるのか表示していないところもあるほどです。

飲食店には必ずトイレがあることになっていますから、簡単に見つけられなくても店の人に聞けば済むからです。

飲食店のトイレはほっとする隠れ場所

飲食店では、友人や同僚、または家族などと複数で食事をすることが多いですね。忘年会や新年会などの季節になると、アルコールもたくさん入り、大きな声で話したり笑ったりしたとにぎやかな雰囲気になります。

ただ、そんな雰囲気に長く浸っていると、少し静かな所に行って気分転換をしたくなるものです。そんな時トイレは、最高にほっとできる場所を提供してくれます。

でも、もし静けさを求めて利用しようとしたトイレが、汚かったりムードがなかったりしたらどうでしょう。ほっとするどころか、返って気分が悪くなってしまいますね。

ではどうしたらほっとできるトイレづくりができるでしょうか。

ほっとできるトイレとは?

ほっとできるトイレを作るには、衛生面、デザイン面、機能面で考慮が必要です。
ではその一つ一つを見ていきましょう。

トイレはまず清潔であること

どんなトイレも清潔であることに越したことはありませんが、特に飲食店は食べ物を取り扱う所ですから、トイレの清潔さは何よりも大事なことです。

忙しい飲食店では、トイレの掃除がしにくいと時間がかかり、結局手を抜くことになりがちです。ですから、まず汚れにくい便器を取り付けることが第一ステップです。

最近では排出物がこびりつかず、匂いが発生しない便器が出回っています。このタイプの便器を使うと、掃除が楽になり、匂いが室内に充満せず、トイレの清潔感も維持しやすくなります。

それでも掃除はもちろん必要です。ただ、「気がついたときに掃除する」という決まりでは、忙しくなると「気がつかなく」なってしまいます。

トイレを常に清潔に保つためには、時間と担当者を決め、定期的に掃除しましょう。

雰囲気のあるトイレ

ほっとできるトイレ造りで次に大切なのが、トイレのデザインです。まずどんな雰囲気にしたいのか考え、求めている雰囲気を演出してくれる照明の色を選びましょう。

照明の色には、清潔感を演出する白色、柔らかい光を投げかける黄色、刺激的な赤、豪華さを演出する青などがありますが、ほっとできる照明は、やはり白か柔らかい黄色が適切でしょう。

特に、壁をもう一枚付き出して取り付け、その後ろから光を放つようにした間接照明は雰囲気作りに大変効果的です。照明が決まった所で、壁と床も工夫することができます。壁と床には少し模様や色を工夫しても良いでしょう。

例えば、壁に木材や木目調のクロスを使って暖かい雰囲気を創出したり、アクセントクロスでトイレの室内を引き締めたりすることができます。

機能の完備されたトイレ

飲食店のトイレをデザインするときに、もう一つ忘れてはいけないのが、トイレの機能性です。

2006年に制定されたバリアフリー新法では、高齢者や身体障害者が車椅子でもスムーズに移動でき、トイレの利用が簡単にできるよう義務付けられています。

店内に少なくとも一つは車いす用のトイレを設けるよう規制されていますから、この辺も考慮に入れて店舗デザインを考える必要があります。

車椅子が入るためには、十分なスペースを確保し、ドアは引戸にすることも必要です。また、手すりや、緊急呼び出しボタンなどの装置も必要です。もう一度、法律面でどんなことが義務付けられているのか調べましょう。

店舗が狭い場合の工夫

上述のように、飲食店にとってトイレは大切な店舗の要素になります。そのためスペースをかなり取られるので、店舗が狭い場合には、十分奥まった所にトイレを設置できないかもしれません。

そのような場合は、屏風を利用すると、トイレの入口が見えなくなるだけでなく、屏風自体が店舗のインテリアになり効果が増します。

屏風にも、すてきなデザインのものがたくさん出回っていますから、飲食店のムードにピッタリのものを選んでください。

まとめ

飲食店には必ずトイレを付けなければいけませんが、トイレのデザインによっては、店の雰囲気を台無しにしてしまうトイレもあります。

通常トイレは、店舗の奥まった所にあり、目立たないだけに、注意が必要になります。掃除の行き届いた清潔でほっとできるトイレは、顧客に良い印象を与え、また来たいと言う気持ちにさせさせます。

衛生面、デザイン面、そして機能面などよく考慮し、あなたの飲食店にぴったりのトイレ造りをしてください。

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監修者

IDEAL編集部

日本全国の美容室・カフェ・スポーツジム等の実績多数!
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