2017.10.10  2020.08.04|店舗運営ノウハウ

【立地が悪い店舗の集客術】”アプローチ”手法を使って顧客を誘導しよう!

【立地が悪い店舗の集客術】”アプローチ”手法を使って顧客を誘導しよう!

店舗が立地の良い所にあれば、集客はそれほど難しくないかもしれません。しかし、予算の制約や好立地がないなどの理由で店舗の場所が顧客に分かりにくい場合には、"アプローチ"手法を利用します。

"アプローチ"とは

アプローチとは、通常、敷地に入ってから建物の玄関までの通路のことを言います。例えば、一つの敷地内にビルとその隣の奥まった所に飲食店があったとします。

ビルは道路に沿ったところに建てられていますからアクセスが簡単ですが、奥にある飲食店に行くには、道路脇から飲食店まで通路を通って行かなければなりません。この通路をアプローチと呼びます。

ただここでは、"アプローチ"を単なる物理的な通り道ではなく、「顧客が店舗の存在に気が付いてから実際の店舗の建物に誘導されるまでの手法」として取り扱い、もう少し広い意味でのアプローチについて、考えてみたいと思います。

道順看板

車で旅行すると、「おいしい地元のリンゴ、この先500m」というような案内が簡単な板に書かれ道路の脇に置かれていたりすることがありますね。

思わず、「行ってみたくなった」という経験は誰にでもあると思います。この道順看板は優れたアプローチのひとつです。この手法をうまく使ったもう一つの例がマクドナルドの道順看板です。

マクドナルドの道順看板はロゴと方向を示す矢印と到着までの距離を明示した看板を取り付け、顧客を店舗まで誘導します。

道順看板のアプローチで気を付けなくてはいけないのが、店舗に到着するまでの大体の方向を示すことができても、右折や左折が多いと、途中で進む方向が分からなくなってしまう可能性があることです。

店舗まで顧客を確実に誘導するには、顧客の身になって、こまめに、ただししつこくない程度で道順看板を出すことが大切です。

奥まった所にある店舗

店舗が一つの敷地内の奥にある場合も、効果的なアプローチが必要です。例えば、庭園の並木の向こう側に和食レストランがあったとします。

庭園を訪れている人がそのレストランの近くまで来た時に、たまたまお昼時だったので、並木の所に掛けてあった看板に目を引かれたとします。このような時に、そこから並木に沿ってレストランに着くまでの歩道がアプローチになります。

では、この場合はどのようなアプローチだったら顧客を並木の向こうの目的地まで誘導できるでしょうか。

もちろん周りに他の飲食店がなければ、お腹も空いたことだし、自然に並木の向こうのレストランを選ぶかもしれませんが、もし他にも食べるところがあったら、顧客はどちらが良いか比べることになります。

ですから、顧客を誘導するためには、並木の入口に目を引く看板を立てる必要があります。

特に効果があるのが、店の写真を表示し、そこでどんなものが食べられるのかメニューを張り出したものです。ここで、顧客の気を引くことができたら、あとは道順看板を並木に沿っていくつか掛けると良いでしょう。

更に、レストランに着くまでの歩道に門を作ってドアを開けてもらうとか、石畳にするとか意外性を造り出すとワクワク感を高める効果があります。

立地の悪さを逆手に取って「宝探し」をさせる

立地の悪さへの対処法のもう一つのアプローチは、立地が悪いと言うことを逆手に取って、顧客がその場所をみつけたくなるような演出をすることです。

つまり、「宝探し」をするような心境になるようアレンジすることです。この手法を上手に使うには、まず、前もって店舗の魅力を十分にアピールする必要があります。

例えば、観光用のパンフレットで派手に宣伝するとか、駅の改札口の近くに看板を張りだすとかします。ここで、この店舗に行ってみたいと思わせたらしめたものです。

顧客は、どうしてもその店舗に行きたいと思うようになるので、行き方を必死で探します。そこで、宝探しの手法を使います。宣伝に使った情報の片隅に小さなマップを付け、行き方を説明します。

少し謎めいた説明をするともっと効果が出るかもしれません。

例えば、「この地点に来たら、焼き鳥の匂いがしてきます。その匂いのする方に向かって5mほど歩いてください。そこに○○○があります。」どうでしょう、行ってみたいという気持ちになりませんか。

アプローチの邪魔になる物

せっかく工夫してアプローチ手法を使って顧客を誘導できても、入り口付近に障害物があるとアプローチ手法も台無しです。

ここで障害物になるのが、柱、ゴミの集積所、自転車などです。こうした障害物に気が付かないで店舗物件を選んでしまった場合は、柱はさておき、ゴミの集積所や自転車については市役所に相談するしかありません。

しかも解決できない場合もあります。ですから、物件を選ぶ前に、このような障害物が周りにないかどうか確認することが大切です。

曜日や時間帯によっては、ゴミも自転車も置いてない場合もありますから、物件を見に行った時だけでなく、一週間を通して、店舗の周り、特に入り口付近がどのような状況になっているのか調べる必要があるでしょう。

まとめ

店舗にとって立地は最も大切だと言われています。しかしながら、必ずしも良い立地が手に入るとは限りません。そのため、たとえ選んだ店舗の立地が良くなくても、アプローチを工夫すれば集客につなげることが可能です。

ぜひあきらめることなく効果のあるアプローチ手法を考えてみてください。

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監修者

IDEAL編集部

日本全国の美容室・カフェ・スポーツジム等の実績多数!
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