2021.10.02 2024.05.14|店舗運営ノウハウ
店舗の経費を抑えるには?コスト削減が期待できる方法を解説
「店舗のコストを抑えたい。どうしたら良いのでしょう?」
「店舗経営におけるコスト削減方法を知りたいです」
というお客様への記事です。
この記事で伝えていること↓
・店舗経営における2タイプの経費
・2タイプそれぞれのコストカット方法
これまで数多くのお店作りに携わった、IDEAL(の中の人)が、どこよりも分かりやすくお伝えしていきますね。
先に冒頭の質問にお答えしましょう。
店舗コストを削減する場合、まずは現状把握が重要です。
店舗経営に関わるお金の流れをすべて書き出し、可視化しましょう。
すると、コストが大きく分けて2タイプに分かれると気づくはずです。
2タイプのコストカット方法は異なります。
そのため、まずはお金の流れがどうなっているのかを知る。
そして、コストタイプを知り、正しいやり方で削減してく、という流れを掴みましょう。
ここから先は『店舗経営に関わる2タイプのコストカット方法』について解説していきます。
お客様には「コストカットの正しい方法を理解し、店舗経営へ活かせる人」と、なっていただきますね。
目次
店舗の経費コストが2タイプあることを理解しよう
店舗経営には、2タイプのコストが存在します。
それが以下のとおりです↓
・固定費
・変動費
それぞれについてもう少しお伝えしていきましょう。
店舗経営のコストタイプその①:固定費
まずは、固定費です。
店舗経営における固定費とは、おもに以下が挙げられます↓
・お店の賃料
・固定資産税
・社会保険料
・正社員の人件費
・銀行などの手数料
・水道、光熱、通信費
・厨房などのリース代
など。
『固定費=売上がある、無いに関係なく毎月発生する一定額の費用』を指します。
店舗経営のコストタイプその②:変動費
2つ目は、変動費です。
おもに以下が挙げられます↓
・広告費
・消耗品
・運送にかかる費用
・食材などの原材料費
・提携先や外注にかかる費用
・人件費(パート、アルバイトのみ)
『変動費=売上によって増減する費用』を指します。
2タイプある経費のコスト削減テクニック
経費を効率良く削減するには、正しい方法を知っておかないといけません。
店舗経営にかかわるお金の流れをすべて書き出した上で、
・固定費
・変動費
をコストカットする方法について理解していきましょう。
固定費の削減テクニック:交渉、または切り替え
固定費で挙げた項目ごとに、具体的な削減方法をお伝えしていきます。
お店の経営状態を見て、見直し、切り替えられるものがあれば取り入れていきましょう。
[お店の賃料、固定資産税]
結論、賃料を削減するには、以下のステップを踏むと良いでしょう↓
1:賃料が適正であるか、診断サービスを利用する
2:適正で無いと分かれば、オーナーに交渉する
→ただやみくもに「賃料を下げてほしい」と伝えてもNG
「賃料を下げてくれたら、長期入居します」などの、オーナーへのメリットを示すと◎
3:賃料が下がらなければ、最終手段で店舗縮小移転を考える
店舗移動をするのは、簡単にできることではありません。
そのため、まずは「賃料を下げる他ないのか」を見定めましょう。
その上で、オーナーに賃料値下げ交渉を行っていきます。
[銀行などの手数料]
結論、ネット銀行サービスを活用しましょう。
ネット銀行であれば、手数料が比較的安くなります。
または、電子マネー化し、クレジットカードの手数料を減らす、という方法もあります。
特に複数の取引先を抱えている場合には、無視できない要素です。
毎月にいくつもの取引先に入金、振り込みを行うとしたら、手数料だけでかなりの金額になることもあります。
[人件費、社会保険料]
結論、非対人化サービスやシステムを導入してみましょう。
または、シフトの見直しをし、オペレーションが無理なく回る範囲で、人員調整する他ありません。
正社員でもパート、アルバイトの場合でも、コストカット方法としてはシステムの自動化や、勤務時間の短化による調整で人件費を削減しかありません。
[水道費、光熱費、通信費]
水道費、光熱費、通信費の場合は、以下の方法が挙げられます↓
■水道費の場合
『節水コマ』を活用しましょう。
節水コマとは、水量を減らす効果のある節水方法です。
仕組み:蛇口の内部に、突起部があるコマを取り付ける
突起部によって水流を遮り、水量を減らせるように
節水効果としては約50%と言われています。毎月の水量が50%も減らすのであれば、中々大きなコストカットになるでしょう。
節水コマは、家庭用から業務用まで様々なタイプがあります。
お店の環境に合わせて使用すると良いでしょう。
■光熱費の場合
光熱費を削減するには、都市ガス、または新しく参入したガス会社に切り替えると良いでしょう。
ガス会社に切り替えることで、約4〜5%のコストカットにつながると言われています。
ガス会社によっては、初期費用や契約期間に縛りがないなど、メリットを感じられるサービスもあります。
ガスと電気を同時契約することで、割引価格が適用されることもあるでしょう。
お店の環境に合ったガス会社を選びましょう。
光熱費の中でも、特に電気代を削減したい場合は、以下を意識すると良いですよ↓
・新電力サービスを利用する
・照明をすべてLEDに切り替える
・空調機を定期的にメンテナンスする
新電力サービスを活用するべき理由は、各地位域の電力会社よりも比較的安く電力を使えるからです。
契約内容によっては『〇〇ヶ月電気代無料』『1年間割引価格で提供』などのサービスを受けられることも、
LED照明に切り替えるべき理由は、約50%~70%の消費電力と電気料金の削減が期待できるからです。
寿命も長いので、電球を頻繁に交換する必要がなります。
空調機を定期的にメンテナンスするべき理由は、塵やホコリが空調機に溜まったまま使用することで電気代が高くなるからです。
空調機に塵やホコリが溜まったまま使うと、本体に負荷がかかってしまいます。
負荷がかかると消費電力が多くなるため、電気代が高くなります。
そのため、定期的なメンテナンスを行うことは、光熱費を抑えるために必要なことだと理解しておきましょう。
■通信費の場合
通信費を削減する場合には、以下を意識しましょう↓
・固定電話ではなく、スマートフォンかタブレットにする
・インターネットとプロバイダを一本化する
・Wi-Fi機器をレンタルする
近ごろでは、インターネットとプロバイダを一本化したサービスが増えてきました。
お店の状況から、最適なプランを選択することによって、通信費を効率よく削減できるでしょう。
[厨房などのリース代]
厨房機器などのリース代を見直すのであれば、以下を意識しましょう↓
・契約期間が終了するタイミングで、他社と比較する
・契約期間が終わりしだい、すぐに返却する
厨房などのリースサービスを提供している会社によっては、定期的にリース代の見直しを行っていることがあります。
比較した結果、コストを抑えられるほどにリース契約できることもあるので、ぜひ検討してみましょう。
変動費の削減テクニック:情報収集がカギ
続いて、変動費の削減テクニックについてお伝えしていきます。
変動費を抑えるときの注意点としては、いかに品質を下げずに、コストカットにつなげるか、を意識することです。
[食材などの原材料費]
結論、原材料費を下げるには、在庫や仕入れの割合が適正であるかを見極めましょう。
その上で、仕入れ業者を再検討する必要があります。
そのためには、仕入れの状況がひと目で分かるようにデータ化しておきましょう。
在庫と仕入れの割合が適正であるか見極めやすくなります。
また、仕入先の再検討が必要な理由は、材料の品質をできるだけ下げずにコストカットするためです。
商品のクオリティを保ちつつ、材料費を下げるには、鮮度や品質にこだわりつつも低価格で提供してくれる業者を見つける他ありません。
そうした業者を見つけるには、難しいと感じるかもしれません。
ですが、中には、全国各地の高品質な食材を低価格で提供している食品サービスも存在しています。
変動費のコストカットは、情報収集が欠かせないと言っても過言ではありませんよ。
[消耗品]
消耗品、中でもインテリアや食器代などを抑えるのであれば、中古品やオークションを利用しましょう。
すべてを新品で揃えるよりも、一部分のみを中古品などにすることで、コストカットにつながります。
[広告費]
広告費を抑えるのれあれば、費用対効果を意識しましょう。
たとえば、折込チラシよりも、ポスティングの方が集客効果が高い場合もあります。
または、チラシよりも、ネット広告やSNSなどで情報発信することで大きなコストカットにつながることも。
いずれにしても、広告費を抑えるには、日々の分析が欠かせません。
チラシやネット広告による集客効果から分析し、費用対効果を見直すようにしましょう。
まとめ:正しくコスト削減するためには、現状把握が大前提
「店舗経営のコストカットって、どうすれば良いの?」というお客様へ、固定費と変動費それぞれのコストカット方法についてお伝えしてきました。
店舗経営におけるコストカットを実現するためには、それ相応の時間と労力が必要です。
電力会社の切り替え、業者や提携会社の見直しなど、やることが多く感じるでしょう。
そのため、なかなか手が出にくいと感じる人も少なくありません。
ですが、毎月、どんなお金がどうやって流れているのかは、細かいくらいに把握していかなければなりません。
まずは現状把握。その上で、利益UPにつながるコストカットを実現していきましょう。
監修者
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IDEAL編集部
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