2020.07.17  2020.09.09|店舗デザイン

店舗デザインが与える印象やブランディング効果について

店舗デザインが与える印象やブランディング効果について

店舗を新たに開設したり大幅にリニューアルする際、デザインに迷う経営者は多いことでしょう。しかし、その一方で「デザインにはこだわらない、業務内容で勝負」と考えている経営者もいます。

しかし、店舗のデザインが顧客に与える影響は大変大きなものです。第一印象やイメージだけでなく、店のブランディングもデザインが決定してしまうかもしれません。

今回は、店舗デザインの重要性や顧客に与える効果を詳しく解説します。

店舗のデザインは看板と同じ効果がある

店舗のデザインは看板と同じ効果がある

店舗のデザインは、顧客にとってとても重要です。内装だけでなく外観も店のイメージやブランディングを決めてしまいます。一例をあげてみましょう。

日本最大の観光都市である京都には、入り口が狭く奥行きが広い造りの店舗がたくさんあります。間口が狭く奥行きが広い造りは、京都ではありふれた建築様式です。

「京都らしい」「和風」というイメージがあり、あえてこの造りを大きく変えずに雑貨店やエスニック料理店を経営している店舗も珍しくありません。

しかし、観光客は京都らしいというイメージを持つ一方で、「高級そう」とか「敷居が高そう」などの印象を持つ人が多く、集客力に結びつかないというデメリットもあるのです。

店舗のデザインは景観を損ねないよう配慮も必要

店舗のデザインは景観を損ねないよう配慮も必要

現在は、景観を守るという観点から、派手な看板を出せない地域も増えています。だからこそ、店舗のデザインは看板と同じ位大切なものと考えましょう。

店舗のデザインで印象だけでなく店の客層まである程度決まってしまうことも珍しくありません。

たとえば、居酒屋ならばシックで落ち着いた内装にすればある程度年齢の高い大人向けの落ち着いた店になります。

反対に、昭和レトロのような内装で雑ぱくな雰囲気の内装になれば、学生や気の置けない友人同士で騒ぐのに適した店になるでしょう。

このように、同じ「居酒屋」であっても、内装を変えれば、顧客層も変わってくるのです。ですから、店舗のデザインを決める際、まずはターゲットの顧客層を明確にしましょう。

たとえば、ファミリーを主な顧客層にしたい場合は、間口や窓を広く取り、明るく開放的なデザインにした方が入りやすいでしょう。

内装はカントリー調、ポップ調などでまとめ、小さな子供でも危なくないようなデザインがおすすめです。

逆に、ある程度の収入や社会的な地位のある人をメインの顧客層にしたい場合は、落ち着いた雰囲気の高級感あふれる内装にします。

「どんな風なデザインにしようか」と迷っている場合は、一度メインにしたい顧客層が多く来店する店を偵察してみるといいでしょう。

店舗のデザインとブランディングの関係

店舗のデザインとブランディングの関係

ブランディングとは、店舗のイメージを決定づけるために行う一連の活動のことです。広告宣伝や販促・店や商品のPR・顧客とのコミュニケーションは、すべてブランディングに基づいて行います。

もちろん、店舗デザインもブランディングの一種です。日本で「ブランド」といえば、高級なバッグや服飾、時計などを販売する店舗をイメージする方が多いでしょう。

それらは皆、落ち着いてシックな外観と内装のショップを構え、ブランドロゴを全面に押し出すことで、どんなショップであるか宣伝をしています。これも、ブランディングの一種です。

つまり、製品がもつ世界観を店舗が再現しているといってもいいでしょう。

たとえば、和風の製品を販売するのに、ヨーロピアン調の内装の店舗ではちぐはぐな印象を与えてしまいます。

一時期は、扱っている商品と真逆なデザインの店舗を作り、意外性で宣伝効果を狙う風潮もありましたが、長い目で見れば逆効果です。

店舗デザインだけがブランディングだけではない

店舗デザインだけがブランディングだけではない

ブランディングは店舗だけでなく、製品を入れる紙袋や包装紙、ポイントカードといったものから、PR方法、DMにまで必要です。

中でも、店舗は一番大きく顧客の印象に残るものですから、ブランディングをよく考えてデザインを考えることが大切になります。

店舗で扱っている商品が、カジュアルなのか、高級感あるものなのか、提供したいサービスがどのような客層をターゲットにしているのか、よく考えた上で、デザインを決めましょう。

店舗のデザインなど二の次、三の次にしてブランディングを作ることも可能です。しかし、店舗のデザインが個性的であるほど、それがかもし出す雰囲気がブランディングの基礎になってしまいます。

そのことをよく考えて、デザインを決めましょう。奇抜なデザインは一瞬話題を集めますが、長くは続きません。

また、今現在のブランディングを根本から見直したいという場合、店舗の改装は有効な方法です。

たとえば、メインターゲットの顧客層をファミリーから子育てが終わった50代の男女に移したいと考えた場合、ファミリー向けの賑やかで明るい内装を、落ち着いてシックな内装にするだけで、ブランディングを大きく変えることができるでしょう。

居抜きの店舗を改装する場合は、前の店のイメージを払拭することが重要

居抜きの店舗を改装する場合は、前の店のイメージを払拭することが重要

飲食店などの場合は、居抜きの店舗を借りたり買ったりして新しく店を始めることも多いものです。

たとえば、イタリアンレストランから和食の店にというような場合は、内装を大幅に変えることになります。しかし、居酒屋の居抜き店舗を買ったり借りたりして新しく居酒屋を開きたいという場合は、「内装はそれほどいじらなくていいか」と思ってしまうこともあるでしょう。

でも、以前の店舗のイメージが強く残っていると、顧客の印象がよくないこともあります。一例をあげてみましょう。

以前の店舗が独身者をメインターゲットとした安価な居酒屋であり、新しくオープンする店舗が、同じく独身者をターゲットとしているものの、少し客単価を高く想定したカジュアルダイニングだったとします。

内装に元の店舗の様子が強く残っていると、どうしても顧客は前の店舗のイメージを強く引きずってしまいます。

よいイメージならまだいいのですが、「そういえば料理がイマイチだったな」「店員の態度が悪かったな」といったマイナスの印象だった場合、客足にも影響してくるでしょう。

「しかし、改装にかける十分な費用がない」という場合は、店舗デザインをしてくれる業者に相談してみることが大切です。店舗のデザインは、お金をかければよいものができるというわけではありません。

店舗デザイン業者のセンスは事例や実績をよく確認

店舗デザイン業者のセンスは事例や実績をよく確認

デザインをする業者のセンスによってお手頃価格でもよいものができることもあります。だからこそ、店舗デザインを依頼する業者は、よく選びましょう。

【Ideal Shopの実績はコチラ

実績を確認し、自分がイメージするデザインを実現してくれそうな業者を探します。複数の候補がある場合は見積もりを作ってもらい、比較してもらいましょう。

飲食店の場合、「内装などは節約できるだけ節約して、その分厨房機器や食器などのカトラリーに回したい」という人もいます。しかし、どのような雰囲気のなかで食事をするかは、とても重要です。

いくら美味しい料理、高級な食器でも内装がわびしければ、顧客の印象は悪くなります。

店舗デザインを豊富に手がけている業者ならば、どこにお金を集中的にかければ店の提供するサービスや商品に合ったデザインの内装や外装になるかわかっているはずです。

ですから、デザインを依頼する際、自分が抱いているコンセプトやイメージをできるだけ具体的に説明し、以前の店舗のイメージを払拭してくれるように依頼してください。そうすれば、費用を抑えながら希望に沿ったデザインができるはずです。

店舗デザインは全ての基本

店舗デザインは、ブランディングや顧客層を定める基本です。

店舗デザインが想定するブランディングや、来てほしいと望む顧客層とかけ離れていれば、売り上げが思ったように上がらないこともあります。

ですから、店舗デザインはいろいろな実例を比較して、よく考えて決定しましょう。業者と気が済むまで打ち合わせし、デザインを練っていくことが重要です。

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監修者

IDEAL編集部

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