2020.11.30 2020.12.10|店舗デザイン
店舗の内装工事をする前に準備したいこと~4ステップで解説~
「お店の内装工事を始める前にするべきことってある?」という疑問にお答えする記事です。
結論、以下のステップの通りにすればOK↓
[内装工事をするまでの4ステップ]
①計画を立てる
②物件をいくつか選ぶ
③候補物件の下見に行く
④内装業者を選んで契約する
事前に知っているか知らないかでは進捗具合は雲泥の差。
当記事では、お店の内装工事を始めるまでの流れを4ステップに沿ってお伝えします。
せっかくのお店作りです。
やるからにはスムーズにスマートに進めましょう。
目次
- 内装工事まで~ステップ①予算や物件などの計画を立てる
- 計画1:予算を立てる
- 計画2:必要な物件をイメージする
- 計画3:お店のオープン時期を決める
- 内装工事まで~ステップ②店舗の命運を握る物件はよく考えて選ぼう
- 物件を探す上でのポイント1:予算の範囲内か
- 物件を探す上でのポイント2:業種制限がないかを確認する
- 物件を探す上でのポイント3:立地がコンセプトとターゲットに合っているか
- 内装工事まで~ステップ③条件に合う物件があったら下見にいこう
- 下見のコツ1:記録のためのアイテムを持参する
- 下見のコツ3:オペレーションがしやすいかイメージする
- 内装工事まで~ステップ④内装施工業者を選んで契約しよう
- 内装施工業者の種類を知る
- 内装施工業者を見つける
- お店の内装工事を始める前までが一番大変
内装工事まで~ステップ①予算や物件などの計画を立てる
ステップ①は『計画を立てる』です。
”計画を立てる”とは”書き出す”ということ。
「なんとなくこんな感じかなー」と安易にイメージするだけでは足りません。
具体的には以下の通り計画していきましょう。
1、予算を立てる
2、必要な物件をイメージする
3、お店のオープン時期を決める
順に詳しくお伝えします。
計画1:予算を立てる
予算を立てましょう。
いくらなら出せるのか、出せなかったとしたら融資を使うのか。
お店を開業する際の必要なお金の種類はおおまかに以下の通りです。
[お店をオープンするまでに必要な費用]
・物件取得費用
・店舗投資費用(←内装工事はここ)
極端な例ですが、例えば300万の予算がある場合です。
内装工事費が250万とした時、残りの50万でしか物件取得費用に当てられなくなります。
これではとても開業資金としては足りません。
したがってシュミレーションは必ずしましょう。
出せるお金を明確に書き出す
↓
内装工事費にどのくらい当てられるのか
必要なお金を全て書き出し、開業における資金が全て揃っていると判断できれば次のステップに進められます。
これが予算を立てるということです。
計画2:必要な物件をイメージする
次にすることは「こんな物件だったいいかな」とイメージすること。
・ビルにするなら何階?
・居抜きならどんな設備があった方が良い?
・どのエリアにお店を作りたい?(駅近?住宅街)
などです。
イメージを固めておくことで、この後の物件選びがスムーズになります。
計画3:お店のオープン時期を決める
続いてはお店のオープン時期を決めましょう。
理由は以下の通り
・法的手続きへの漏れ防止になるから
・オープン日から逆算して進められるから
・関係業者との連携をスムーズにできるから
・目標があった方がモチベーションUPするから
以下、大まかなシミュレーションです↓(飲食店の場合)
10月はじめごろ:「自分のお店を持とう」と決意する
10月上旬~10月中旬:コンセプト、ターゲット、商圏を決める(約2週間)
10月中旬~10月末:予算を立てる、物件をイメージする(約2週~3週間)
11月上旬~11月中旬:物件を見つける(約2週)
11月中旬~11月末:内装工事をお願いする業者を見つける(約2週)
11月末~12月中旬:内装デザイン案、レイアウトの提案をする(約2~3週間)
12月中旬~1月中旬:内装デザインを細かく詰める(約1ヶ月)
1月中旬~2月末:図面から見積もりを出す (約2~3週間)
3月1日~4月1日:内装工事期間(約1ヶ月)
4月5日:お店オープン
お店の開店時期は「オープンするぞ」と決めた頃から約4ヶ月~6ヶ月後だと把握しておきましょう。
同時に、お店の業種によっては、法的な手続きに時間を要するケースがあると把握しましょう。
例えば、
・飲食店の場合→飲食店営業許可、防火対象物使用開始届など
・クリニックの場合→診療所開設届、保険医療機関指定申請書など
お客様が手掛けたいお店が、
・どこからの許可が必要なのか
・どのような手続きが必要か
をきちんと理解した上で、お店のオープン時期を決めていくことが必須です。
内装工事まで~ステップ②店舗の命運を握る物件はよく考えて選ぼう
ステップ②は『物件を選ぶ』です。
物件選びはインターネット検索だけでなく、町中の不動産も利用しましょう。
なぜなら、インターネットを使わず次のテナントを決めてしまうケースがあるからです。
少し面倒に感じるかもしれませんが、インターネットと不動産の両方の視点から物件を探しましょう。
また、物件を選ぶ際に抑えるべきポイントは以下の通りです。
[物件選びのポイント]
・予算の範囲内か
・業種制限が無いかを確認する
・コンセプトやターゲットに合っているか
順に解説しますね。
物件を探す上でのポイント1:予算の範囲内か
1つ目のポイントは、その物件が予算の範囲内かどうか。
「この物件良いな」と感じたら”物件取得費”と”月々にかかる費用”を計算してみて下さい。
[物件取得費用 例:()は目安]
・礼金(家賃約2ヶ月分)
・保証金(家賃約6ヶ月分)
・仲介手数料(家賃約1ヶ月分)
・造作譲渡費(居抜き物件の場合)
・オープンまでの空き家賃(契約日から翌月分)
など。
[月々にかかる費用 例]
・家賃
・共益費
・光熱費
・人件費
月々かかるコストの大半は、家賃と人件費です。
トータル的に見て「オーバーせずに済む!」と判断できる物件を選びましょう。
物件を探す上でのポイント2:業種制限がないかを確認する
2つ目のポイントは、その物件に業種制限が無いか。
『飲食店禁止』『アルコール販売禁止』とされる物件があるので要確認です。
物件の周囲の環境をよく観察して騒音問題にならないか
[例えば、以下のようなケース]
・アルコール販売禁止
・ビルまたはマンションのルール上、夜の営業に制限アリ
・ラーメン、焼き鳥、お好み焼きなどのニオイが強い飲食店禁止(=重飲食禁止のケース)
「いい物件だな」と目についたら、以上のような制限がないかを物件のオーナーや不動産会社に確認しましょう。
物件を探す上でのポイント3:立地がコンセプトとターゲットに合っているか
3つ目のポイントは、物件の立地です。
『立地がコンセプトとターゲットに合っているか』ということを見極めましょう。
コンセプトとターゲットに合わない物件やエリアを選んでしまうと、その後の経営がマイナスになってしまうからです。
例えば『ゆったり過ごせるカフェ』を作りたいのに、ガヤガヤと賑やかな繁華街から物件を探すのは不適切。
物件を選ぶということは、
・コンセプトをよく練る
・コンセプトを求めているようなターゲットを絞る
・ターゲットがいる、集まるような場所、エリアを選ぶ
というプロセスを経ているのだと心得ましょう。
内装工事まで~ステップ③条件に合う物件があったら下見にいこう
ステップ③は『物件の下見に行く』です。
下見をせずに物件を決めるのは避けましょう。
なぜなら、実物を見ることで細かいレイアウトを決められるからです。
物件下見をする際のポイントは以下の通り。
[下見のコツ]
・記録アイテムを持参する
・オペレーションがしやすいかイメージする
順に詳しくお伝えしますね。
下見のコツ1:記録のためのアイテムを持参する
下見で分かったことをメモできるように以下のアイテムを持参しましょう。
・メジャー
・懐中電灯
・大きめのノート、ペン
・カメラ(スマートフォンでもOK)
[メジャー]
居抜き物件などは特に必須
[懐中電灯]
照明がない物件もあるため。スマートフォンのライトよりも広範囲を照らせるため
[大きめのノート、ペン]
室内の見取り図を書き込んだ上で諸々記録ができる
[カメラ(スマートフォンでもOK)]
設備、配管、建具などのコンディションを記録できる
記録をしておくことで、
・後の内装施工業者へスムーズに情報共有できる
・後から見返しても『どこの何がOOだった』と理解できるようなる
・「~はどうだったかな、もう一度下見に行かないと・・」とならずに済む
と、逆に記録を取らないでおくと損でしかありません。
下見のコツ3:オペレーションがしやすいかイメージする
オペレーション(店舗運営)がしやすいかどうかをイメージしてみましょう。
まだ何も無い状態では難しく感じるかもしれませんが、
・顧客とスタッフの動きがどのようになるか
・受付、厨房、客席の位置がどの辺りになるか
・顧客の立場になってみてお店の場所が分かりにくくないか
とイメージしてみましょう。
違和感を感じなければその物件を候補にいれてOKです。
ダクト、エアコン、水回りなどの設備がある居抜き物件であればより鮮明にイメージしやすくなります。
内装工事まで~ステップ④内装施工業者を選んで契約しよう
ステップ④は『内装施工業者を選ぶ』です。
お客様に合った内装施工業者を見つけるコツは以下の通り。
・内装施工業者の種類を知る
・複数の内装施工業者をリサーチする
と2点だけです。詳しくお伝えします。
内装施工業者の種類を知る
内装施工業者は主に3タイプに分けられます。
・施工がメインの会社
・デザイン設計が専門の会社
・設計と施工を一通り行う会社
それぞれの特徴をお伝えしますね。
[施工がメインの会社]
価格…◎
デザイン性…△
・工事したい箇所が決まっている
・予算をできるだけ抑えたい方向け
[デザイン設計が専門の会社]
価格…△
デザイン性…◎
・予算に余裕がある方向け
・工事会社を別に選ぶ必要がある
・デザイン性を高めたい、こだわりたい方向け
[設計と施工を一通り行う会社]
価格…○
デザイン性…○
・比較的予算に余裕がある方向け
・デザインのイメージが細かく決められていない方向け
内装施工業者を見つける
内装施工業者の見つけ方は以下の2通りです。
・比較サイト…オススメ◎
・専門家、知り合いからの紹介…オススメ△
専門家や知り合いからの紹介は信頼性が高いので安心感はあります。
ですが、相性やフィーリングが合わないなと感じた場合、断りにくくなります。
一方で比較サイトは、気軽さ&相見積もりのしやすい点が大きいのでオススメです。
お店の内装工事を始める前までが一番大変
お店を開きたいお客様へ、内装工事を始めるまでに準備することを4ステップに沿ってお伝えしてきました。
内装工事までにやらなければならないタスクは多数あります。
お伝えした4ステップの中身をさらに細分化し、細かくスケジュールを決めなければスムーズに進められません。
計画はあくまで計画。
想定外のことが起こることも視野にいれることは大前提です。
心身ともに余裕を持ってお店作りに取り組んで行きましょう。
「内装工事を始める前にするべきことは理解した。でも自分に合った業者が見つかるか不安」
そのような疑問がさらに浮かぶのであれば、ぜひIdealにご相談ください。
Idealは「じゃあ、どうしたら良い?」というお客様の助けになります。
同時に「これからやることが沢山あるのか…」と感じるお客様のタスクを最小限に抑えることが可能かもしれません。
『必要な手続き、内装デザイン設計、施工』までを代行することが可能だからです。
Idealでは、お客様の希望や願いを根本から理解するのを前提に進めます。
コンセプトを汲み取ることはもちろん、急な提案や変更にもできるだけ臨機応変に対応することがIdealの強みです。
お客様の理想とするお店が出来上がるよう、悩みや疑問点を一つ一つ丁寧に対応、解決させていただきます。
まずは一度、ご相談してみて下さい。
監修者
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IDEAL編集部
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