2021.08.09 2021.08.04|店舗デザイン
白い内装にはどんな効果があるか?【良いことばかりではない】
「お店の内装をすべて白で統一するのはアリでしょうか?」
「白すぎる内装は良くないと聞きます。理由を教えて下さい」
というお客様への記事です。
この記事で伝えていること↓
・白い内装が人に与える3つの効果
・白い内装が似合う業種
・内装を白で統一するときの注意点
これまで数多くのお店作りに携わった、IDEAL(の中の人)が、どこよりも分かりやすくお伝えしていきますね。
先に冒頭の質問にお答えしましょう。
白い内装にすること自体は、お店のコンセプトに合っているのであれば良いと言えます。
ただし、差し色や組み合わせる色がない、本当にただの真っ白な内装にするなら注意が必要です。
白色には、ネガティブな心理的効果もあるからです。
ここから先は『白い内装が人に与える効果と、内装に取り入れる際の注意点』について解説していきます。
お客様には「白い内装の良し悪しを把握し、店舗デザインへ活かせる人」と、なっていただきますね。
目次
白い内装が持つ効果の秘密
白は、明るい雰囲気を感じさせ、かつ、空間をスッキリ見せる効果があります。
そう見える理由は、白が最も多くの光を反射させるからです。
また白には、商品やアピールしたいものを目立たせる効果があります。
狭い空間や、少ない光しか灯されていない空間だったとしても、壁や天井が白いというだけで、印象がガラリと変わります。
白さで、広ささえも感じさせる効果がある、といっても過言ではありません。
白い内装が持つ3つの効果
白い内装が持つ効果を理解してきましょう。
効果は3つです↓
・清潔感
・シンプルさ
・誠実さ、純粋さ
それぞれ解説していきます。
白い内装の効果①:清潔感
白い内装には清潔感があります。
店内全体を白でまとめると、美しく清らかに見えるでしょう。
あるいは
・軽やかで明るい印象
・スタイリッシュな印象
さえも人々に与えられます。
ホコリやゴミが目立たないのも特徴の1つ。
衛生的かつ清潔感が漂う空間を提供できるでしょう。
もちろん、定期的に掃除はしないといけませんよ。
白い内装の効果②:シンプルさ
シンプルな印象を人に抱かせるのも効果の1つです。
その場にある商品を、目立たせ、魅力的に映えさせてくれます。
また、天井や壁全体を白にすることで、開放的な空間を演出してくれます。
白以外の色がないことで、空間に”余白”が生まれるからです。
白い内装の効果③:誠実さ、純粋さ
白が持つ、人への心理的効果に、”誠実さ”や”純粋さ”という効果があります。
要するに白そのもにはポジティブなイメージが人々に根付いているのです。
そのため、内装を白くすることは、比較的多くの顧客に受け入れられやすいとも言えます。
ですが、冒頭にもお伝えしたように”白すぎる”のは良くありません。
白い内装の注意点として、後の項目にてお伝えしますね。
白い内装の効果を引き出そう!相性が良い業種とは
白い内装と相性が良い業種をお伝えしていきましょう。
結論、以下の3つです↓
・アパレル
・医療、美容系
・スイーツ店
詳しく見ていきましょう。
白い内装に合う業種①:アパレル
1つ目は、アパレルショップです。
アパレルショップと白い内装は、非常に相性が良いとされています。
内装を白くすることで、服や帽子などのファッションアイテムが映えやすくなるからです。
店内全体が白で統一されていることで、やさしい雰囲気と誠実さを、顧客に抱かせることができるでしょう。
白い内装に合う業種②:医療、美容
2つ目は、医療、美容系です。
クリニックやエステサロンは、できるだけ白い内装にすると良いでしょう。
クリニックや美容サロンとしての誠実さを演出しやすくするためです。
また、衛生的に良い空間、清潔感が漂う空間であることは、クリニックや美容サロンには欠かせません。
白が持つ安心感と誠実さが、クリニックやサロンのポジティブな雰囲気を作りだすのだと理解しましょう。
白い内装が合う業種③:スイーツ店
3つ目はスイーツ店です。
スイーツ店と白い内装は、相性が良いとされています。
先ほどもお伝えしたように、白には、アピールさせたいものを目立たせる効果があるからです。
ケーキやタルトなど、見た目が可愛らしいスイーツ。
スイーツをより魅力的に見せるには、内装を白で統一することで実現できます。
白い内装にする上で注意すること
改めますが、真っ白な内装にするのは注意が必要です。
なぜなら、店内のすべてのものを白で統一すると、人にネガティブな効果を与えてしまうからです。
ネガティブな効果とは以下を指します↓
・精神的、心理的ダメージを与えてしまう
・汚れが目立ち、気疲れしてしまう
それぞれ解説していきますね。
精神的、心理的にダメージを与えてしまう
内装が白すぎると、精神的、心理的にダメージを与えてしまうこともあります。
時には体調が悪くなることもあるのです。
内装が白すぎると、たとえば
・緊張感が高まる
・圧迫感を感じさせる
・チカチカしすぎて目が疲れてしまう
・目の疲れと緊張から頭痛を感じてしまう
などのマイナスな効果を与えることもあるのです。
汚れが目立って、気疲れしてしまう
白すぎると却って汚れが目立つ、という点も挙げられます。
そのため「こまめに掃除をしなきゃ」と、気疲れを起こしてしまうことも。
汚れが気になりだすと止まらなくなり「ずっとキレイにしておきたい、汚したくない」という心理が働きます。
そうなると、疲れてしまうだけでなく、神経質にもなってしまうのです。
白い内装のマイナス効果を抑える方法
内装を白くするのに、マイナス効果をできるだけ感じさせないための方法は、2つあります↓
・白にしすぎない
・アクセントカラーを取り入れる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
マイナス効果を抑える方法①:白にしすぎない
できるだけ、真っ白な空間にならないよう工夫しましょう。
淡い色味を取り入れ、目への負担が和らぐようにするといいですよ。
具体的には、
・ベージュ
・アイボリー
・オフホワイト
を取り入れましょう。
真っ白ではない、温かみを感じさせる白にすることで、落ち着き感を演出できます。
マイナス効果を抑える方法②:アクセントカラーを取り入れる
アクセントカラーを取り入れましょう。
アクセントカラーを取り入れることで、空間にメリハリが付き、緊張感を和らげる効果が期待できます。
たとえば、以下を意識すると良いですよ↓
・黒や赤:メリハリがつく
・緑、茶:居心地の良さを演出
・青、ベージュ:スッキリした空間を演出
色の選別が難しければ、観葉植物を添えるのもオススメです。
植物の見せる自然な緑と茶色が、空間のアクセントとなります。
まとめ:白い効果の良し悪しを理解し、内装に上手に取り入れよう
「白い内装のお店にしたいけど、どんなことに気をつけたら良い?」というお客様へ、白い内装が人に与える効果と、注意点についてお伝えしました。
白い内装にするかどうか、まずはよくコンセプトを練られることをオススメいたします。
コンセプトと白い内装がうまくマッチしているかどうかを見極めなければ、顧客にとって魅力的なお店にはなりません。
コンセプトを考えた上で「どうしてもお店のデザインが決められない!」ということであれば、お店作りに強いデザイン施工会社に相談する、というのも一つの手です。
中でもIDEALであれば、お客様の「こんなお店にしたい」という考えを、ひとつひとつ汲み取ってデザインに落とし込むことができます。
お客様の考えを汲み取れる理由は、これまで多くの店舗開業に携わってきたからです。
これから初めてお店を作り上げるのに、しっかりとデザインを考えるのは簡単なことではありません。
ですが「こんな風にしたい」というお考えがあるのは理解できます。
IDEALは、その「こんな風にしたい」を、再現できるのです。
ぜひ一度、相談されてはいかがでしょう。
監修者
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IDEAL編集部
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