2019.04.01 2020.09.09|店舗デザイン
店舗デザイン会社の種類と特徴について
理想の店舗を建てて開店するためには、まず、外観や内装をはじめ店舗のコンセプトを固めなければなりません。どんな雰囲気の店舗になるかで、想定していた通りの顧客を呼び込めるかどうかに影響が出ます。
そして、思い描くコンセプトを実現してくれるデザイン設計会社を選んで依頼することも大切なポイントです。ただ、店舗のデザイン設計を任せられる会社にはいくつかの種類があります。
そこで、どのような会社があるのか、違いはどんなところなのかについて詳しく説明します。
店舗のコンセプトを設計に反映させる重要性
店舗の設計を考える段階では、依頼する側がどのような店舗にしたいかというコンセプトと、実際のデザインをすり合わせる作業を入念に行う必要があります。
コンセプトとデザインの間にくい違いが生まれてしまうと、思っていたよりも客足が伸びないということにもなりかねません。
また、コンセプトに合わないデザインにしてしまうと、本来ターゲットとしていた客層が集まらない可能性もあります。そうなると、売上に大きな影響を与えてしまうこともあるのです。
そのため、実際にデザインを業者に依頼する前には、立地条件や提供するサービスの内容はもちろん、コンセプトや望む客層など、詳細を決めておくとスムーズに打ち合わせをしやすくなります。
デザイン設計会社の基本的な特徴
デザイン設計会社は特に設計に関して特化している会社です。ただし、会社によって得意とする業種が違う場合があります。
また、小規模な店のデザインを得意としているところもあれば、大規模な店舗を数多く手がけているところもあるなど、同じデザイン設計会社といっても詳細はさまざまです。
デザイン設計会社では、デザイン設計自体を請け負っているのはもちろん、設計や施工の進行管理である「設計監理業務」もあわせて行っているところも多くあります。
設計監理業務も行っているところの場合、デザインを設計する側の視点で施工工事を厳しくチェックしてもらえるというのがメリットです。
実際に契約する段階になれば、設計契約をデザイン設計会社と結び、施工に関しては施工会社と別途施工契約を結ぶことになります。
自社で施工も行う設計施工会社
デザイン設計会社のなかには、設計だけではなく自社で施工も行うところがあります。そのようなデザイン設計と施工の両方を自社で一貫して行う会社が設計施工会社です。
設計施工会社に依頼すると、施工会社と別途やりとりをする必要がありません。
打ち合わせの回数が少なく済み、内装工事のデザイン案とともに施工工事の見積書も一緒に受け取ることができるケースが多いです。
そのため、スケジュールをコンパクトにして無駄を省くことができます。
また、設計施工会社ならば設計から工事まで同じ会社が請け負ってくれるため、開業後にアフターメンテナンスを依頼するのも頼みやすいでしょう。
メリットとデメリットを踏まえて会社を選ぼう
デザイン設計会社を利用すれば施工費の相見積もりを取ることができるため、デザイン案や施工費を複数比較して決定することが可能です。
また、内装工事は別の施工会社が行うことになり、第三者の視点でチェックを受けることがメリットになります。
ただし、デザイン設計会社と施工会社の両方とやりとりする必要があるため、見積もりの作成や工事の管理が複雑になりやすいというのがデメリットです。
一方、設計施工会社の場合はひとつの会社に任せることで工期を短縮し、メンテナンスも依頼しやすいメリットがあります。ただし、相見積もりを取ることはできません。
また、内装工事も同じ会社が行うため、客観性が薄くなる点はデメリットです。
以上のように、デザイン設計会社と設計施工会社ではメリットやデメリットが異なります。そのため、それぞれの違いを踏まえたうえで依頼することが大切です。
自分の店舗に合った会社を見つけよう
デザイン設計会社や設計施工会社は、同じように店舗のデザインを手がけていても、それぞれに得意とする分野があったり、デザインに個性があったりなど特徴はさまざまです。
そのため、設計を依頼する会社によって、店舗デザインの最終的な仕上がりにも違いが出てくる可能性があります。
また、デザイン設計会社と設計施工会社でも、メリットとデメリットが違うため、自分の目指す店舗に合った会社を選んで依頼するようにしましょう。
監修者
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IDEAL編集部
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