2018.06.11 2020.08.12|新規開業ノウハウ
【ネイルサロン開業 費用】ネイルサロンの開業費用と注意点
ネイルサロンの開業は、その手軽さから、手に職をつけた女性に人気の独立方法といえます。
しかし、スムーズに開業を進めるためには「何にどれだけお金が必要か」を把握しておかなければいけません。
また、「どこを節約して」「どこにお金をかけるべきか」といった知識を備えておくことも非常に重要です。
見切り発車で行動せずに、先々まで見すえて計画的に開業準備を進めることが、開業後に順調なサロン運営をしていくためにも不可欠だといえるでしょう。
ここでは、ネイルサロンを開業するために必要な費用についてご紹介いたします。
店舗準備費用
ネイルサロンの開業にかかる店舗準備費用は、開業資金のうちの大きな割合を占める部分です。そのため、この費用を低く抑えることができれば、大きな開業資金節約となるでしょう。
まず、大きな差を生むのが、その物件が「スケルトン」なのか「居ぬき」なのかというポイントです。
「居ぬき」の物件であれば、前のサロンが使っていた内装や設備をそのまま引き継げる場合もあります。そのため、1から準備しなければならない「スケルトン」よりは費用が安くすむ傾向です。
また、その物件がマンションなのか店舗用テナントなのかによっても費用は変わってきます。
マンションサロンであれば、敷金礼金を含めても、居宅を借りるのと変わらない50万円程度の店舗準備費用ですむことがあるのです。
テナントは、居宅用の物件と比較して敷金が高めに設定されているため、数十万単位で高額になるケースも多いでしょう。(※1)
※1.【ネイル資格ナビ】ネイルサロンの開業資金はいくらかかる?自宅型、店舗型タイプ別に解説
もっとも高価となるのは、スケルトンのテナント物件です。
前家賃や保証金、そして敷金礼金などを合わせれば最低でも200万円以上は必要と考えられます。
内外装費用
店舗準備費用と同様に、開業資金の大きな割合を占めるのが「内外装費用」です。
空調設備や水回りなどの基本的なものから、店内の装飾までさまざまな部分がここで整えられます。「居ぬき」物件の場合はこの段階でかかる費用も比較的安くすむでしょう。
しかし、前の借り主が残していった設備が故障している場合などには、修理費や新しい設備の準備費も用意しなければいけません。
スケルトン物件の場合は、内外装費用だけで最低でも100万円以上は見積もっておくことをおすすめします。
ネイルサロンの内装工事は、水回りの工事を必要としないケースが多いため、飲食店などの内装工事と比べるとそれほど高くないと感じるかもしれません。
しかし、こだわればこだわるほど高くなるのが内装工事です。(※2)
※2.【大阪のネイルスクールランキング】ネイルサロンの開業資金はどれくらい?
以上のことを踏まえると、安くネイルサロンを開業するならマンションか居ぬき物件がベターといえます。
備品や設備投資費用
ネイルサロン開業のためには、もちろん施術に必要な備品をそろえなければいけません。
最低限必要なものとしては、「施術テーブルと椅子」「ネイルカラーケア用品」「ジェル用品」「アート用品」「タオル類」といったところでしょう。
また、備品としては次のようなものが必要と考えられます。まずは「ウェイティングスペースのソファやテーブル」です。お客様に快適に待ってもらえるよう、こだわるべきアイテムの1つです。
また、「陳列棚・キャビネット(物販用、保存用)」も用意しておきましょう。
「施術ライト、UVライト」も必要ですし、「電話、パソコンなどの電子機器」も、ネット時代の経営を乗り切るためには調達しておかなければいけません。
これらの備品や設備投資費用としては、合わせて最低でも50万円は準備しておくことをおすすめします。
運転資金や広告宣伝費も忘れずに
店舗準備費用、内外装工事費用、備品、設備投資費用などネイルサロン開業に必要となる準備資金についてご説明してきました。
これだけでも、途方もない道のりに思う人もいるかもしれません。
しかし、ここまでの金額はあくまでネイルサロン開業のスタート地点につくための最低準備です。
実際にサロンの経営を始めてから、軌道に乗った運営を続けていくための「運転資金」と「宣伝費用」も、やはり初期費用に含めておかなければいけません。
どれだけ技術が確かでも、サロンだけの強みがあっても、ネット広告などによって周知させなければお客様も集まりにくいのです。
黒字に転換するまでの期間は余裕をもって考え、6カ月以上分の「運転資金」などを用意しておけば安心でしょう。(※2)
※2.【大阪のネイルスクールランキング】ネイルサロンの開業資金はどれくらい?
ネイルサロンの場合、初めは備品にお金をかけよう
ネイルサロンの開業にかかる費用は、工夫次第で低く抑えることができます。
「居ぬき」物件や自宅マンションを利用することが、安く手軽にサロンを開業する近道だといえるでしょう。
また、ネイルサロン開業時には、内外装費や店舗準備費用にお金を費やすよりも「備品」に投資することをおすすめします。
ネイルサロンとして、ライバルと差別化をはかるためには、やはり店舗の見た目だけでなく「技術やサービスの質」で勝負しなければいけません。
備品がそろっていなくては、せっかく培ってきた技術も生かされませんし、非常にもったいないです。
お客様のニーズに幅広く答えていくために、あなただけが提供できる価値をもったネイルサロンを作り上げましょう。
監修者
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IDEAL編集部
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