2020.10.20 2022.04.01|店舗デザイン
エステサロン内装デザインのポイント！内装費用や施工事例も紹介
「癒しを与えるエステサロンを開業したい！」「どのように内装をデザインしたらいい？」とお悩みですか？エステサロンに通うことで顧客は美と癒しを手に入れたいはずです。集客を増やすためには、顧客のニーズに応えられる内装空間をデザインしなくてはなりません。
そこで本記事でエステサロンの内装デザインのポイントや費用相場を解説します。サロン内装デザインの施工事例もご紹介しますので、サロンの開業を検討している方はぜひ参考にしてください。
目次
顧客がエステサロンに求めるニーズ
顧客のニーズを満たす内装空間がデザインされていなければ、エステサロンのよい評判が広がらず、常連客を獲得することもできません。エステサロンの内装をデザインする前に、まずはエステサロンを訪れる顧客のニーズを理解しましょう。
顕在的ニーズである美しい身体
第一に、顧客は身体を美しくするためにエステサロンに通います。つまり美しい身体が、エステサロンに通う顕在的ニーズです。顧客は、自宅で自分では実現できない施術や美容法に関する指導を求めています。
エステの種類は、美顔術や美容脱毛、スキンケア、ボディケア、ハンドケア、フットケア、ヘッドセラピーなどたくさんあります。したがってエステサロンの内装には、顧客に提供する施術や指導を実現できる設備や備品が整っていなくてはなりません。
潜在的ニーズであるリラクゼーション
美しい身体に加えて、顧客は心をリラックスさせることを欲しています。エステサロンに通う潜在的ニーズは、心のリラクゼーションです。美しい身体を手に入れるプロセス(施術や指導)を通して、心もケアされていくのです。
スキンケアやボディメイクなどの施術を通して、心身のバランスを保ち美意識を向上させることができます。施術を行う設備や備品が、顧客にとってより居心地の良いものである必要があります。施術を受けても「リラックスできないな」と感じてしまうと、顧客は同じエステサロンを訪れてくれないからです。
エステサロン内装デザインのポイント
顧客のニーズを満たすために、エステサロンの内装をデザインしましょう。あいまいな方針でデザインしてしまうと、内装工事に失敗してしまいます。エステサロン内装デザインのポイントを確認しておきましょう。
エステサロンのコンセプトを明確にする
大前提として、エステサロンのコンセプトに基づいて内装デザインを設計しましょう。一貫性と統一感を感じられるデザインにすることができるからです。
店内の雰囲気に合わせて、装飾や雑貨類、家具、BGMなどを統一感あるデザインにしましょう。統一感と一貫性あるデザインは顧客に違和感を抱かせず、居心地の良い空間を提供していることに繋がります。
お洒落なデザインにする
次にエステサロン内装にお洒落なデザインを取り入れましょう。お洒落な空間にいることで、エステサロンの施術を受ける顧客が心をリラックスさせられるからです。
顧客がエントランスに入り、待合室から相談室や施術室へと移動することを想定しながら、照明の強さや壁の色などを工夫して、高級感や非日常感のある空間を演出しましょう。また素材や香りにもこだわり、木材の家具やアロマディフューザーなどを設置して、顧客の五感を刺激することも効果的です。
ただし賑やかで明るすぎるデザインは、心を落ち着かせる空間には適していません。美意識やリラクゼーションからかけ離れた内装デザインにすると、顧客がエステサロンに距離感や抵抗感を感じてしまいます。
清潔感のあるデザインにする
エステサロンの内装デザインには、清潔感も取り入れましょう。どんなに施術が素晴らしくても、古臭く汚らしい内装のエステサロンに対して顧客は悪印象を抱くからです。
汚らしい内装とは、廃れた壁・天井や使い古された家具類、破損した水道設備などです。また使用したタオルや施術道具の保管場所がむき出しになっていると、見た目がよくありません。
そこで顧客の目線はもちろん、施術スタッフの業務も考えながら設備や備品の設置場所を考えましょう。スタッフがスムーズに施術できる環境も、顧客のリラクゼーションを加速します。加えて耐久性の高く汚れの付きにくい素材を選ぶことで、設備や備品の清掃をしやすくなり清潔感を保つことができます。
色彩効果を利用する
色が人間に与える効果を色彩効果といいます。またカラーセラピーといって、色の効果により心を癒す療法も存在します。エステサロンの内装デザインに色彩効果を内装に取り入れることで、顧客に癒しや落ち着きを与えることを期待できます。
エステサロンの内装デザインに有効な色彩効果として、次の例が挙げられます。色彩効果を踏まえて、顧客の潜在ニーズに応えられる内装空間をデザインしてください。
- 白＝ 純粋、清潔、神聖、正義、
- グレー＝ 落ち着き、大人、真面目さ
- 黒＝ 高級感、重厚感、威厳
- 赤＝ 情熱、活力、興奮、高揚
- 橙＝ 喜び、活発、陽気、明るさ、暖かさ
- 黄色＝愉快、元気、軽快、希望、無邪気、注意、注目
- 緑＝安らぎ、癒し、調和、安定、若々しさ、健康、やさしさ
- 青＝ 知的、落ち着き、信頼感、誠実、爽快感
- 紫＝ 上品、優雅、妖艶、神秘、高貴
- ピンク＝ 可愛い、幸福、愛情
参考:TSUTATSUKULABO「色で感情が動く！？色が持つ心理効果と活用方法」
特にエステサロンの内装には、「清潔感」や「落ち着き」「幸福感」などを感じる色彩が適しています。清潔感を感じる色は、黒や白です。また青や茶色、グレーは、落ち着きを与えます。幸福感を感じて欲しいときはピンクや黄色、緑、白を取り入れてみましょう。
内装の配色を決めるときは、サロンのコンセプトに基づいて検討しましょう。取り入れる色彩は1色だけではなく、ベースカラーにいくつかの色合いを組み合わせると効果的です。例えば、薄いピンクをベースカラーにして薄い緑と濃い緑を取り入れると癒しの効果を期待できます。高級感を表現するには、白のベースカラーと薄い紫か濃い紫、黒を取り入れてみましょう。
エステサロンの内装工事費用
理想的なエステサロン内装をデザインできても、工事費用を蓄えていなければ施工できません。エステサロンを開業する店舗の種類（スケルトンか居抜きか）や広さ、内装設備などによって、工事費用は大きく変わります。予算内に収まるように、費用の相場や内訳、節約方法を把握しておきましょう。
内装工事費用の相場
エステサロン内装工事費用は工事内容によって変わりますが、1坪10〜20万円が相場です。ハイグレードな内装を工事するなら、1坪30〜50万円になることもあります。
また坪数が少ない店舗を工事する場合には、狭いエリアに設備を詰め込むために坪単価が高くなるケースもあります。内装業者に見積もりを出してもらいましょう。
内装工事費用の内訳
エステサロン内装工事費用の内訳を下の表にまとめました。20坪のスケルトン物件に比較的費用を抑えてライトグレードの内装を工事する費用を試算してあります。
| 内装工事費用の内訳 | 試算（20坪のスケルトン物件） |
| 解体工事 | 20万円程度 |
| ボード工事 | 80万円程度 |
| 建具工事 | 60万円程度 |
| 水道工事 | 10万円程度 |
| 電気工事 | 10万円程度 |
| 内装工事 | 80万円程度 |
| 塗装工事 | 20万円程度 |
| 諸経費 | 50万円程度 |
| 合計 | 330万円程度 |
エステサロンは一般的に顧客を個室で接客するため、ボード工事や建具工事、内装工事の費用が高くなります。なおボード工事とはパーテーションを設置するための下地工事です。建具工事は、扉や窓を取り付ける工事となります。
内装工事費用の節約方法
エステサロン内装工事費用を節約するには、細部までこだわりすぎないことがポイントです。内装デザインをこだわりすぎるとグレードが上がり、工事費用も割高になります。
また居抜き物件を賃貸契約すると旧借主の施工した造作を譲渡してもらえるため、工事費用を抑えることが可能です。スケルトン物件に比べると、内装デザインの自由度が狭くなる点に注意しましょう。
なお内装の一部をDIYで施工することも、節約方法のひとつです。家具や収納用品などを手作りにすることで工事費用を抑えるだけではなく、コンセプトに沿った自由度の高い内装を実現できます。
ただし仕切り壁の施工などの専門的なスキルが必要となる箇所については、内装専門業者に依頼しましょう。DIYにより不十分な施工をしてしまうと、怪我や事故につながる恐れがあるからです。
サロン内装デザインの施工事例
エステサロンの内装をデザインするために、実際に施工された事例を確認しておきましょう。IDEALの施工事例の中から、エステサロンを含むサロンの内装デザインをご紹介します。
エステサロン
エステサロン「SLENDA GINZA」様は、理想の体に導くボディメイクサービスを提供されています。白を基調として内装をデザインすることで清潔感を出し、顧客が柔らかさと安らぎを感じられるように植木や植物を設置しました。
リラクゼーションサロン
リラクゼーションサロン「OLIVE SPA銀座店」様は、アロマオイルトリートメントや溶岩浴を提供されています。Luxury & Asian Tasteというコンセプトに基づいて内装をデザインして、顧客が居心地の良さを感じられるために設備を充実させました。
リフレクソロジーサロン
リフレクソロジーサロン「フットリラクセーションスペース REFLE 横浜そごう店」様は、手足を優しく刺激することで全身のバランスを整えるリフレクソロジーを提供されています。内装へ目に優しい色を取り入れて、調光できるライティング設備を施工しました。
マッサージサロン
マッサージサロン「le cura(ル・クラ)」様は、アロマセラピーとボディケアのサービスを提供されています。店名の由来である「癒し」をコンセプトに内装をデザインして、茶色や緑色といった自然をイメージさせる色を取り入れました。
ネイルサロン
ネイルサロン「ヴォートル中野店」様は、ネイルとまつげエクステのサービスを提供されています。内装に大きな窓を施工することで解放感を演出して、白を基調とした設備・備品を設置することで清潔感や上品さを演出しました。
脱毛クリニック
脱毛クリニック「GLOWクリニック渋谷院」様は、心身の負担を軽減させた医療レーザー脱毛サービスを提供されています。内装に鏡張りのエントランスを設置して空間を広く見せ、真っ白な空間を間接照明で照らすことで洗練された印象を表現しています。
内装デザインで顧客満足度を高めよう
顧客に美しさと癒しを提供するエステサロン。心身の満足感を感じてもらうために、コンセプトに基づいて内装をデザインすることが重要です。費用を節約しながら、理想的な内装をデザインしましょう。
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監修者
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IDEAL編集部
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