2018.07.06 2020.08.12|新規開業ノウハウ
開業前に知っておきたい!店舗内装工事の流れ
飲食店を開業する場合、店舗の外装や内装の工事を検討する人は多いでしょう。
特に飲食店の場合、保健所の立会い検査が必要なので、その基準に合った内装にする必要があります。
実際に工事が始まってからは慌ただしく時間が過ぎていくので、事前に内装工事の流れについて把握しておくと安心です。
あとで後悔しないためにも余裕を持ったスケジュールで臨みましょう。
ここでは、業者への相談から現場調査、契約、施工といった流れを順を追ってご紹介します。
内装工事の流れ1.業者へ相談
内装工事の第一歩としては、専門業者へ工事の相談を行います。
その際には、店舗のオープン日やどんな内装イメージにしたいかなどの希望を伝え、双方で認識の差がないようにすることが大切です。
また、内装工事にかけられる費用についても話し合っておくことが必要でしょう。
お店のターゲット層を伝えることで、相手にイメージしてもらいやすくなります。また、不明な点はそのままにせず、なんでも質問することが大切です。
業者が丁寧に質問に答えてくれる、できないことははっきり言ってくれるようであれば、信頼できる業者と考えていいでしょう。
内装工事の流れ2.現場調査とプランニング
次に、実際に業者による内見・現場調査が行われます。現場調査は細部の寸法を測る、設備の状況確認をする、立地や交通状況を確認するなどが目的です。
この時に建築図面や不動産情報資料などを手元に用意しておくと時間の短縮になります。この現場調査をもとに基本設計(プランニング)やパース作成が行われます。(※1)
パースとは、一定の図法によって描かれた立体図のことで、図面ではわかりにくい完成予想図をイメージするために作成されます。(※2)
この間業者と打ち合わせを重ねることになりますので、不明な点や気になる点、要望などがあればその都度伝えるようにしましょう。
内装工事の流れ3.契約と施工
何度も話し合いを行い、納得のいく設計デザインができたら、図面と予算を考慮して見積もりを作成してもらいます。
見積もりは細かい項目まで算出してあるかしっかりと確認しましょう。見積もり内容に合意したら、実際に契約書を交わします。
契約書には内装工事にかかる費用や支払方法、工事にかかる期間などが明記されており、内装工事の範囲や保証期間、事故が起きた場合の責任の所在などの項目は約款として作成されることが多いようです。(※1)
また、飲食店開業となると近隣住民や店舗との関係はとても大切です。
内装工事が始まると近所に迷惑がかかることもあるので、工事前に業者が挨拶回りをしてくれるかどうかを確認しておきましょう。
内装工事の流れ4.引き渡し
内装工事が完成したら、業者による引き渡しです。引き渡し時には一緒に仕上がり状況を確認します。特に、キッチン設備や空調、照明、音響設備などをしっかりと確認しましょう。(※1)
引き渡し前に業者にチェックリストを作成してもらえるようであれば、ぜひともお願いしたいものです。
この時、設備の使い方も確認しておくことが必要です。内装工事の仕上がり状況で気になる部分があれば、遠慮せずに伝えましょう。
何か不備があった場合、後でまた工事が必要になる可能性もあり、余計な出費がかかってしまいます。
そうならないためにも、日頃から業者とは何でも相談できる関係を作っておくことが大切です。
内装工事の流れを把握して開業スケジュールを立てよう
店舗を希望の日までにオープンしたい場合は、事前に内装工事の流れを把握しておくことが重要です。
内装工事について、実際の施工期間だけを考えている人は多いようですが、実際にはその前にやらなければならないことがたくさんあります。
専門業者の視点で見れば、自分の思い描いていた理想の店舗が実現不可能なんてこともあり得るのです。
何度も業者との打ち合わせを重ねることで当初の予定とは変更になるケースもあるので、余裕を持ったスケジュールで臨みましょう。
監修者
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IDEAL編集部
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