2019.04.18 2020.09.09|店舗デザイン
カフェ・喫茶店の店舗デザインの決め方と工事完了までの注意点
カフェと一口に言っても、店舗のコンセプトや業態、店内の雰囲気はさまざまです。どんな店舗デザインを選ぶかによって、カフェのイメージは変わります。
店舗デザインは、集客や売上を左右する重要なポイントです。また、オーナーが考えるコンセプトと店舗デザインは、マッチしていなければなりません。
この記事では、店舗デザインを決めるときに重視すべきことや、工事が完了するまでに注意しなければならないことについて解説します。
デザインの方向性をきちんと決めておく
カフェを開業するにあたって、どんな業態にしたいのか、どんなコンセプトの店舗にしたいのかは、オーナーの意向によって異なります。
カフェを訪れる客は、飲み物や料理の質だけでなく雰囲気も重視することが少なくありません。店舗デザインとコンセプトが合っていない場合、結果として思うように集客を行うことができず、売上が伸び悩んでしまうこともありえます。
そのため、オーナー自身がどんなコンセプトのカフェにしたいのかを明確にし、コンセプトに合った店舗デザインを決めていくことがポイントです。
オーナーが考えるコンセプトを業者やデザイナーに伝えて、話し合いを重ねながら、どんな店舗デザインにするのかを決めていくとよいでしょう。
カフェの店舗デザインの種類
カフェの店舗デザインには、自然派系・スケルトン系・ポップ系・高級系・隠れ家系など、さまざまな系統があります。自然派系は、フローリングの床材を使用し、壁は木や石などが使われることが多いです。
植栽を置いてナチュラルな雰囲気を出したり、家具や食器などにも木製のものを積極的に使ったりします。
スケルトン系は、壁や床のコンクリートがむき出しのデザインです。内装工事の費用が安く済むメリットがある一方、天井の配管や設備が丸見えになるため、見た目の美しさに欠けるデメリットがあります。
ポップ系は、原色や丸みを帯びた万人受けするデザインです。カップルから家族連れまで幅広い客層に対応できるため、チェーン店や商業施設内のカフェに向いています。
高級系は、濃い目の色調をベースにしてシックで落ち着いた雰囲気にまとめ、家具も重厚感、高級感のあるもので統一するのが特徴です。
隠れ家系は、改装した古民家や新しく建てた小屋を利用することが多く、眺望の良さなど建物のある環境にも独自性が期待されます。木目を生かしたデザインになっていることが多いです。
どのようなデザインを選択するかによって工期や必要な材料も異なるため、業者との入念な打ち合わせが必要となります。
デザインの計画を立てるうえでの注意点
カフェの店舗デザインを計画するにあたっては、最初に予算を明確に決めておくことがポイントです。
予算があいまいだと、打ち合わせをするなかで提案にずれが出てきたり、大幅な予算オーバーになったりする可能性があります。
また、工事が始まってから予算の都合で工事内容を変更すると、デザインとコンセプトに不釣り合いが生じることも少なくありません。
店舗のコンセプトが決まったら、雑誌やWebサイトを参考にしたり、実際にカフェ巡りをしたりして、コンセプトに近いカフェを見つけましょう。そして、そのカフェの写真を見せて、オーナー側の意向を内装業者に伝えるとよいです。
工事完了までに意識すべきポイント
工事を始める前の図面の段階で、必要な客席数が確保できていること・厨房計画は従業員が働きやすいものであること・お客の動線が分かりやすいものであることなどを確認することがポイントです。
また、工事が始まってからも現場に足を運び、イメージと異なる場所があった場合はすぐに指摘をすることも必要となります。
塗装の塗りムラ・クロスの浮き・フローリングの不具合などを見つけたときも、すぐに指摘をしましょう。引き渡し前なら不具合の修正への対応は可能ですが、引き渡し後の場合は追加料金が発生する可能性があります
集客をアップさせるデザインを心がけよう
カフェの店舗デザインは、集客アップにつながるものであることが重要なポイントです。
オーナーのコンセプトに合ったカフェにするために、内装工事会社と綿密に打ち合わせを行い、納得して工事が行えるようにしましょう。
監修者
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IDEAL編集部
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