2017.12.14  2022.03.28|内装工事

スナック内装工事費用を抑えるコツ!デザインのポイントや施工事例も

スナック内装工事費用を抑えるコツ!デザインのポイントや施工事例も

「スナックの内装工事にかかる費用を知りたい」「スナックの内装をデザインする方法が分からない」とお悩みではないでしょうか?開業後の運転資金を残しておくために、予算内に内装工事費用を収めることが必要ですよね。

そこで本記事では、スナック内装工事費用を抑えるコツを解説していきます。内装をデザインにするポイントや施工事例もご紹介していますので、スナック開業を検討している方はぜひご覧ください。

スナックの内装工事費用はいくら?

スナックの内装工事費用はいくら?

スナックを開業する際には物件取得費や内装工事費、備品購入費などの費用がかかります。各経費の無駄を省きながら、予算内に開業準備を進めることが必要です。内装工事費用を抑えるために、まずは相場と内訳を確認していきましょう。

スナック内装工事費用の相場

スナック内装工事費用は、物件の規模や形態(スケルトン物件か居抜き物件か)、施工する設備などによって大きく変動します。

スケルトン物件に内装工事をする費用相場は、坪単価30〜50万円程度です。10坪の物件なら300〜500万円程度かかることになります。1人でスナックを営業する場合には、接客が行き届くように10坪以下の物件に少人数の顧客を集客すれば十分でしょう。

居抜き物件に内装工事をする費用相場は、坪単価10-30万円程度です。造作譲渡料を支払うことで前借主の施工した設備や備品を利用できるため、スケルトン物件よりも内装工事費用を抑えることが可能です。

なかでも厨房設備を譲渡してもらえると開業費用を大幅に抑えることができますので、使用状況をよく確認してから契約しましょう。居抜き物件を契約するときの注意点について、後ほど詳しくご説明します。

スナック内装工事費用の内訳

スナック内装工事費用の内訳を下の表にまとめました。10坪のスケルトン物件の内装工事費用を試算してあります。

内装工事費用の内訳各工事費の相場スケルトン物件
(10坪)
内装設備工事費
(壁・天井・床など)
50-300万円程度100万円程度
厨房設備工事費
(レンジ・冷蔵庫・シンクなど)
50-300万円程度100万円程度
空調設備費30-200万円程度50万円程度
造作家具工事費
(カウンターやソファなど)
30-200万円程度50万円程度
建具工事費(ドアや窓など)20-100万円程度50万円程度
他の工事費
(電気・ガス・水道など)
30-200万円程度50万円程度
合計300-1000万円程度400万円程度
※スナックの規模や設備の数、グレードなどによって費用は変動します。

スケルトン物件にスナックの内装を工事する場合には、内装設備工事費と厨房設備工事費が50%近くを占めます。自由に内装をデザインできる点がスケルトン物件のメリットですが、予算内に費用を抑えなくてはなりません。

スナック内装工事費用を抑えるコツ 

スナック内装工事費用を抑えるコツ 

スナック内装工事費用の相場と内訳を把握したら、各費用を抑えるコツを確認していきましょう。特に内装設備と厨房設備の工事費を抑えるコツについて、4点に整理してご紹介します。

居抜き物件を賃貸する

内装工事費用を抑えるために、まず居抜き物件の賃貸を検討しましょう。特に以前の店舗がスナックなら内装工事費用を大幅に削減することができます。居抜き物件といっても物件の状態はさまざまで、テーブルや椅子のほか厨房機器まで残っている物件もあります。

なかにはグラスやカトラリーなどの備品も残されている物件まであるので、気になる居抜き物件を見つけたら内覧を申し込みましょう。設備や備品の残されている居抜き物件なら開業費用を大幅に抑えられるでしょう。

ただし物件をチェックするときは「電気やガスの配管設備はきちんと機能しているか」「コンセントの位置などは使いやすいか」などの細かい部分まで確認することが大切です。設備が残されていても機能しなかったり、不便であったりすると、改装工事が必要になり逆に高くついてしまう可能性があるからです。

地下にある物件に開業する

一般的に、スナックは顧客にカラオケを提供します。カラオケを使用するとなると、気をつけなければいけないのがお店の外にもれる音です。

周辺に他の店舗や住宅がある場合やマンションの1階に開業する場合には、迷惑をかけないように防音工事をする必要があります。もともと防音設備の施工された物件ならよいですが、防音工事には数百万円かかることがありますので大きな出費になります。

地下物件なら近隣への影響が少ないため、防音工事の費用を削減できることが多いです。他に店舗がない場所やすぐ上に人が住んでいる部屋がない場合なら、大幅に削減できる可能性があります。

仕上げ材のグレードを考慮する

スナックの内装は明るさを抑えている傾向にあり、明るい内装と比べると壁材や床材のグレードが分かりにくくなります。例えば高級感のあるスナックをデザインしたいからといって、床材に本物の大理石を使用する必要はありません。

また壁材に木や石を使用しておしゃれな雰囲気に仕上げたいと考えているなら、木や石の模様の壁紙を使用する方法があります。壁材や床材のグレードが低くても照明を工夫すれば十分良い素材に見えるのです。

ただしトイレの仕上げ材だけはこだわりましょう。トイレは飲食店の印象を決める大きな要素です。清潔感のあるおしゃれなトイレをデザインしてあれば、スナック全体によい印象を与えることができるのです。

材料や設備を自ら調達する

経営者自らが内装に使用する材料や設備などを調達することで、内装工事費用を節約することも可能です。内装業者に全てを頼むとなると定価で計算されますが、自分で価格の低い材料や設備を調達した分だけ、費用を抑えることができます。

そこで材料や設備の施工だけを依頼できる内装業者を探することができれば、インターネットやリサイクルショップで素材や設備を購入するという方法がおすすめです。自分で探せば納得のいく素材や設備を見つけることができますので、開業するスナックへの愛着が増すでしょう。

事前にどのような素材や設備を使用するかについて業者と相談しておくと、スムーズに施工してもらえます。

スナック内装デザインのポイント 

スナック内装デザインのポイント 

スナックの内装工事費用を抑えるコツを踏まえて、内装のこだわる設備と安く抑える設備を分けながらデザインしましょう。しかし初めて開業するときには、どのような手順でデザインしていけばよいのか迷ってしまいますよね。そこでスナック内装デザインのポイントを5点に整理してご紹介します。

競合店を調査して魅力を分析する

まずは開業したいスナックのイメージに近い競合店を回って、内装の真似したい点や改善したい点を探してみましょう。レイアウトや什器、壁紙、照明などの具体的な観点を設定しておきましょう。

また集客に成功している競合店は経営者のこだわりと顧客ニーズのバランスを上手く保っています。顧客として実際にサービスを体験しながら、魅力を分析しましょう。

明確なコンセプトに基づいてデザインする

競合店の調査分析をまとめたら、スナック内装デザインの明確なコンセプトを設計しましょう。例えばカラオケで盛り上がるスナックかゆったりと会話を楽しむスナックかによって、内装の明るさや素材は異なります。

またターゲットが若年層男性か中年層男性かによっても、効果的なデザインは変化します。ターゲットの生活行動や趣味嗜好を分析して好まれるデザインを施工すれば、集客アップを見込めます。

スナックの種類と特徴を把握する

スナックは売りとなる特徴によって、さまざまな種類に分けられます。料理にこだわっている「料理系スナック」、カラオケがメインサービスである「カラオケスナック」、ママや他の客との会話を楽しめる「会話系スナック」などです。ゆったりとお酒を楽しめるパブに近いスナックもあります。

開業するスナックの特徴を踏まえて、内装をデザインしましょう。例えば料理にこだわるなら、火力の強い厨房設備と広いカウンターを施工しましょう。また会話を楽しんでもらいたいなら、座り心地の良い上質なソファ席を配置することが必要です。

内装設備のこだわりを決める

スナックの内装をデザインする際には、特に3か所(カウンター・トイレ・照明)にこだわりましょう。カウンターは顧客と従業員が会話を楽しむ大切な場所であり、スナックの内装で一番目立つ場所でもあります。

またトイレは先ほど解説した通りにスナックの清潔さやおしゃれさを左右しますので、こだわりたい設備です。さらに照明が少し違うだけでもスナックの印象が変わりますので、コンセプトに合う色味や明るさを選びましょう。

内装工事業者にイメージや要望を具体的に伝える

スナックのコンセプトや内装のこだわりが決まってきたら、内装工事業者にイメージや要望を具体的に伝えてデザインを完成させましょう。「親しまれるスナックにしたい」といった表現は抽象的ですので、調査した競合の写真やこだわりをまとめたメモなどを渡すことが必要です。

また内装のこだわりがたくさんある場合に優先順位を付けておくと、予算内に工事費用が収まるようにデザインを調整してもらうことができます。開業して利益が出てから改修することができますので、欲張り過ぎないようにしましょう。

なおスナックを含む飲食店のコンセプト設計や内装デザインについて下の記事にまとめてありますので、併せてご覧ください。

スナックやバーの内装施工事例 

内装工事費用とデザインのポイントを理解できたら、いよいよ開業するスナックをデザインし始めましょう。本記事の最後にIDEALが施工したスナックやバーの内装施工事例を4件ご紹介しますので、ぜひデザインする際の参考にしてください。

間接照明で高級感を演出した会員制バー

間接照明で高級感を演出した会員制バー

「THE LONER」様の内装は会員の方にリラックスしていただけるように、落ち着いた雰囲気に仕上げられています。黒を基調にした内装においてボトル棚が間接照明によりゴールドに輝くことで、高級感が演出されています。内装の素材や色、照明にこだわることで、バーのコンセプトを表現できた施工事例です。

アクセントカラーが可愛らしいバー

アクセントカラーが可愛らしいバー

「BAR miio」様の内装は、誰でも気軽に立ち寄れるバーというコンセプトに基づいて施工されました。モノクロの内装の中にピンクや赤のアクセントカラーを取り入れることで、可愛らしさが演出されています。上の「THE LONER」様の内装と比べると対照的な印象ですね。

なお「可愛らしさ」というイメージとアクセントカラーを決めたことで、一貫したコンセプトに基づいて内装をデザインできた事例です。

楽しいショーを演出できるパブ

楽しいショーを演出できるパブ

「VOICE BAR J ジェイ」様の内装は一般的なパブより大規模で、パフォーマンスを楽しめる工夫が施されています。LEDのランウェイやプログラム制御された映像配信設備 、照明機器などにより、テレビ番組のようなショーを演出することができます。内装デザインによってパブの特徴を最大限に引き出すことに成功した事例です。

スポーツ観戦で盛り上がれるバー

スポーツ観戦で盛り上がれるバー

「RACH HAMBURG FACTORY」様の内装にはスクリーンが設置されており、スポーツ観戦で盛り上がることができます。ソファ席とカウンター席、テーブル席がありますが、イベントに合わせてレイアウトを変更できるように、ゆったりした空間が確保されています。スポーツ観戦を楽しんでもらいたいという経営者のこだわりを内装デザインによって実現させた事例です。

費用を抑えつつ理想のスナック内装をデザイン

費用を抑えつつ理想のスナック内装をデザイン

スナックの内装工事は、理想のコンセプトを実現するために不可欠な開業準備です。デザインにこだわりながらも、予算内に開業準備を進めるために物件や工事の費用を抑えましょう。

IDEALはスナックを始めとする店舗のコンセプト設計から内装のデザイン・工事、資金調達、物件探し、Web集客までをワンストップソリューションでお手伝いしております。

店舗の開業や移転、改装をご検討中の際には、ぜひご相談ください。

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監修者

IDEAL編集部

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