2017.03.22 2020.08.05|新規開業ノウハウ
【新規開業の準備はどうしたらいい?】店舗立ち上げでオープンまでにやらなければいけないものとは

新規開業店舗を立ち上げる際に、多くのことを準備しなくてはなりません。
プランもしっかりと練って、あらゆる業者と打ち合わせを行い、人材を育成していきます。店舗立ち上げに必要な、立地診断から各種届け出や事業計画書など、順を追ってご説明していきます。
目次
3つのコンセプトを明確に
店舗を立ち上げる前にすることは、なんといっても「何をやりたいか」というコンセプトの決定です。
どんな業態で、誰をターゲットにし、どんなお店にしたいか、という3つの柱は決定しておかなくてはなりません。
コンセプトはオープン後、経営が上手くいかないときに、オープン前の原点に戻れるようにするために必要です。
この原点がないと、経営に行き詰まったときに、解決方法を見出せなくなります。
資金の確保
資金を確保する。
お金がないと事業は失敗する可能性が高くなります。もちろん、裸一つで成功している経営者もいますが、ほんの一握りのとても幸運な方しか有り得ません。
それまでの資金繰りで苦労しているようでは、これからの開業でやっていくのは難しいと言わざるを得ません。貯金、知人や親戚、日本政策金融公庫などを当たり、予算を明確にしておいてください。
立地診断と店舗の確保
良い場所というのは当然ながら賃料が高いもの。
しかも、人通りも多くて見通しが良い場所というのは、基本的に空いていません。コンセプトのターゲットに対して集客が見込めそうな土地なら問題ありません。商圏調査を行い、人通りや世帯層、交通量を把握しておきましょう。
出店先が決まったら次に店舗を確保します。
諸経費が安い居抜き物件がいいのですが、建物の状態をきちんと調べましょう。建物の権利や書記事項を確認して、地主と交渉に入ってください。
家賃はもちろん、保証金や権利金、仲介手数料など、毎月の経費や契約時の経費を細かく算出し、予算や売上計画に対して無理がないかを判断します。
出店する場所を決定します。
設計・施工業者と打ち合わせ
次に設計・施工業者との打ち合わせです。
業者の選定は恐らく知人の紹介やかつて担当したことのあるなじみの業者を選ぶことになるでしょうが、自身の開業に関わりますので、慎重に選定しましょう。
調査会社を使って信用調査を行うのもいいですし、選定候補の業者が手掛けた物件を直に見学に行くのは大切です。
設計の図面は確認を怠ってはいけません。相手は設計のプロであって、サービス業のプロではありません。
自身が従業員やお客様の立場になって図面を基にシミュレーションし、従業員が動きやすいか、フロア全体が目に行き届くか、お客様が商品を選びやすいかなど、これも慎重に最終確認をしてください。
飲食店だと厨房設備に大きな経費がかかります。居抜き物件だと新設よりも設備投資を抑えることができます。
事業計画書を作成
事業計画を立てます。
開業する場合、基本的には先に事業計画を立てていることでしょう。アイデアが先に出てきて、売り上げの予測を立てていき、いくら儲かるかといったことを誰しもが考えているはずです。
開業資金を借りる場合にも事業計画は必要になってきますので、事業計画書を先に考えておくことも頭に入れておいてください。
飲食店ですと、座席数から満席率と客単価を計算し、いくら売り上げがあるかを予測します。例えばカウンターとテーブルで満席30名の店舗の場合、ランチやディナー、モーニングにアイドルタイムまで別で満席率を計算し、客単価をかけて算出します。
また、月間にかかる固定費と変動費を算出して、損益分岐点を算出し、月間の売り上げ目標を決定します。
勝負するメニューや商品を選定
店舗に並べる商品やメニューを決定します。
品数を決めて、飲食店ならメニューの名称も考えます。また、価格帯を決めていきます。一番しんどい作業といえますが、お店のキーとなりますので、やりがいも十分あることでしょう。
お客様の喜ぶ顔を想像しながら作業することになるはずですので、慎重に行いながら楽しみましょう。
納入業者の選定
扱う商品やメニューが確定したら、商品の仕入れ先を選定します。
ただ単に安いというだけではいけません。目先の値段も大切ですが、商品の質、配送の時間や曜日に関する物流機能も重要です。土日はもちろん、大型連休に注文や配送が出来ないケースも想定されますので、事前に確認をしておきましょう。
業者の選定に関しては一社のみに絞らず、価格を比較することも検討してください。複数の候補と交渉し、長期に渡って付き合っていけるような業者を選びましょう。
また、備品の選定もこのときに行っておきます。お皿や食器などは中古品を活用しておくと安く済みます。
各種届け出と人員募集
時間が空くのを見計らって、各種届出も忘れずに行います。
それぞれの業種で届け出がありますので、都道府県や市町村の自治体、警察署、消防署、税務署など確認しておくと良いでしょう。事前に商工会議所に相談しておくと便利です。
オープン日が決まったらその1か月前には従業員の募集を始めてください。自身が経営に専念する場合、店長候補を雇わなくてはなりません。
店長候補は3か月前には選出し、一緒にコンセプトを確認していき、お店作りをしていきます。店舗のオープンはしていませんが、どこかに研修に行ってもらう場合、給与は発生しますので注意してください。
募集が始まったら面接も随時入れておきます。引き渡し前ですので、面接は別の貸会議室を借りるなどして一日使って面接を入れるといいでしょう。採用者が決まったら、顔合わせを行います。
引き渡し後はオープンへ向けてトレーニング
引き渡しが終わったら、備品などを一気に配置していきます。この日に合わせて納品してもらうようにしましょう。
先に雇ったアルバイトもオープン日までは連日参加してもらい、一緒にお店作りをしていきモチベーションを向上していきます。オープン日まではとにかくオペレーションを確立していき、修正を重ねて実践練習していきます。
監修者
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IDEAL編集部
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