2023.03.27  2023.03.31|店舗運営ノウハウ

店舗をブランディングするポイント!メリット・方法・事例も紹介

店舗をブランディングするポイント!メリット・方法・事例も紹介

本記事で、店舗をブランディングするポイントを解説します。店舗をブランディングするメリットや方法、事例もご紹介します。店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。

店舗のブランディングとは?メリットを紹介!

店舗のブランディングとは?メリットを紹介!

店舗のブランディングとは、提供する商品・サービスのブランド価値(付加価値や魅力)を高めるマーケティング戦略です。ブランド価値を高めることで競合との差別化を図り、集客や売上を伸ばしやすくなるため、店舗をブランディングするメリットを押さえましょう。

消費者からの認知度や信頼感を高める

店舗をブランディングするメリットとして、まず消費者からの認知度や信頼感を高める点が挙げられます。店舗の認知度が高まることで、店舗の名前を聞いたり看板を見たりしただけで、消費者が商品やサービスの特徴や価格、魅力などを想像できるようになります。

また認知度が高まることで、消費者からの信頼感を得られる効果も期待できます。店舗に対して信頼を感じてもらえれば、競合店舗ではなく自店舗を選んでもらえる確率が高くなります。

集客と売上を安定させる

次に集客と売上を安定させられる点も、店舗をブランディングするメリットです。集客と売上を安定させるためには、新規顧客とリピーターの獲得が不可欠です。店舗をブランディングできないと、競合店に顧客が流れてしまう恐れがあります。

しかし明確なコンセプトに基づいて店舗をブランディングし認知度や信頼感を高めることで、新規顧客に選ばれやすくなったり、リピーターを獲得できたりします。なおリピーター獲得の理由について詳しく解説していますので、次の記事も併せてご覧ください。

集客コストを削減できる

また集客コストを削減できる点も、店舗をブランディングするメリットです。店舗のブランディングにより認知度や信頼感が高まり、SNSや口コミサイトなどで好意的な評判が共有されると、集客コストをかけずに新規顧客を呼び込めます。

またリピーター獲得も、集客コストの削減に効果的です。多くのリピーターに定期的に来店してもらえれば、大々的に宣伝広告を展開する必要がなくなるからです。

なお集客方法は幅広く、無料の方法も有料の方法もあります。集客方法について紹介していますので、次の記事も併せてご覧ください。

人材採用への応募者が増える

そして人材採用への応募者が増える点も、店舗をブランディングするメリットです。ブランディングにより店舗に対する認知度や信頼感が高まることで、自店舗の仕事に興味を抱く求職者の増加を期待できます。人材採用への応募者が増えれば、優秀な人材を採用できる可能性が高まります。

また店舗のブランディングに成功すれば、雇用している従業員のモチベーション向上にも繋がり、離職率を下げられます。従業員がやりがいを感じて働き、接客などのサービスが向上すれば、顧客満足度や客単価の向上も期待できます。

取引先や金融機関などからの信頼を得やすい

なお店舗をブランディングするメリットとして、取引先からの信頼を得やすい点も挙げられます。店舗のブランディングにより集客と売上を安定させられると、卸問屋や下請け業者などから好条件の取引を提案してもらえる機会を増やせます。

また金融機関や公的機関などから信頼されれば、融資や補助金などの資金調達をしやすくなります。資金調達がしやすくなれば、さらなるブランディング施策が可能です。開業資金の調達方法を解説していますので、次の記事も併せてご覧ください。

店舗をブランディングする流れと方法

店舗をブランディングする流れと方法

店舗をブランディングするメリットを引き出せるように、店舗をブランディングする流れと方法を確認しましょう。市場調査からコンセプト設計、ブランディング施策(計画・実行・評価・改善)までの流れに沿って、それぞれの方法をご紹介します。

市場調査

店舗をブランディングする流れは、市場調査から始まります。競合店舗の数や集客活動などを調査してください。また店舗周辺エリアの人通りや時間帯による変化、交通量、消費者のニーズなども分析します。

市場調査の分析結果を踏まえて、自店舗のターゲットとする顧客層や市場での立ち位置(ポジション)を決めてください。マーケティングにおけるターゲティングとポジショニングです。競合店舗と差別化を図れるポジションを見つけることで、自店舗に合ったブランディング方法を決められるからです。

コンセプトを設計する

市場調査に基づいて、店舗のコンセプトを設計してください。店舗の事業方針や内装デザインなどを統一しながらブランディング施策を展開するために、明確なコンセプトが欠かせません。コンセプトが定まらないと店舗のブランディングを進めにくくなるため、慎重に検討する必要があります。

そこで自店舗のターゲットとポジションを踏まえて、競合店舗と差別化できるコンセプトを設計します。「5W2H」のフレームワークに当てはめて言語化する方法がおすすめです。「5W2H」のフレームワークに当てはめたコンセプト設計の具体例を解説していますので、次の記事も併せてご覧ください。

ブランディング施策を計画する

設計したコンセプトに基づいて、店舗のブランディング施策を計画してください。店舗ブランドのコンセプトを実現させるために、ブランディング施策の内容を具体的に検討していきます。

例えばコンセプトを分かりやすく表現したロゴマークやキャッチフレーズをデザインして、店舗デザインや商品・サービスのパッケージなどに使用することで、一貫したコンセプトに基づいて店舗経営を実現できます。

またコンセプトに基づいて店舗のファサードをデザインすることで、ターゲットとしている顧客層の目に留まりやすくなり、自店舗の認知度向上に繋がります。ファサードをデザインするポイントを次の記事で解説していますので、併せてご覧ください。

ブランディング施策を実行する

計画に従って、ブランディング施策を実行しましょう。施策を実行してからブランドを確立するまでには時間がかかるため、施策の継続が大切です。また店舗のブランディング施策には、商品・サービスの宣伝広告や店舗のデザインだけでなく、従業員の接客や商品・サービスの提供方法なども含まれます。

したがって店舗全体で、ブランディング施策の目的や方法を共有することが求められます。同じ目標(ブランド価値の確立)へ向かってブランディング施策を展開できれば、ブランディング効果を得やすくなります。

ブランディング施策を評価・改善する

単に施策を実行するだけではなく、ブランディング施策を評価・改善しましょう。目指しているブランド価値の確立へ向けて、達成度を評価しなくてはなりません。ブランディング施策の評価方法として、商品・サービスの購入者に対するアンケート調査や店舗の認知度調査などを実施します。

ブランディング施策を評価したら、具体的な課題を挙げて改善策を検討してください。改善策に取り組むことで、店舗ブランディング施策の効果を得やすくなります。ブランディング施策のPDCAサイクル(Plan(計画)からDo(実行)、Check(測定・評価)Action(対策・改善)まで)を回しましょう。

店舗をブランディングするポイント

店舗をブランディングするポイント

店舗をブランディングする流れと方法を踏まえて、店舗をブランディングするポイントをご紹介します。商品・サービスの独自性・付加価値や店舗の物件・デザイン、ブランディング施策の継続性を取り上げます。

商品・サービスの独自性を出す

店舗をブランディングするポイントとして、まず商品・サービスの独自性を出す点が挙げられます。競合店舗と類似した商品・サービスを提供しても、自店舗のブランド価値を確立できないため、集客と売上を伸ばせないからです。

そこで競合店舗との差別化を図った独自性のある商品・サービスを開発するために、市場調査で競合店舗の商品・サービスを綿密に調査してください。商品やサービスの品質に加えて、接客やオプションサービスなどを工夫して独自性を出すこともできます。

商品・サービスに付加価値も加える

次に商品・サービスに付加価値を加える点も、店舗をブランディングするポイントです。商品・サービスに付加価値が加わることで、店舗をブランディングする際のセールスポイントになります。

そこで商品・サービスに関する専門知識や資格を取得することで、商品・サービスに「信頼感」や「安心感」、「上質感」などの付加価値を加えることが可能です。また顧客の期待を超える丁寧な接客も、商品やサービスの付加価値になります。

例えばカフェ経営においては、カフェオーナー経営士やティースペシャリストなどの資格を取得することで、カフェのメニューに付加価値を加えることができます。他にもカフェ経営に役立つ資格を紹介していますので、次の記事も併せてご覧ください。

ブランディングしやすい店舗物件を選ぶ

またブランディングしやすい店舗の物件を選ぶ点も、店舗をブランディングするポイントです。店舗のコンセプトを明確にすることで、ブランディングしやすい店舗物件の条件(立地や物件の種類など)が決まります。

一方でコンセプトが定まらない状態で物件を決めると、立地や店舗のデザインなどが顧客に対して違和感を与えます。ターゲットを集客しやすい立地やコンセプトを表現しやすい物件を選ばなければ、ブランディングしづらいです。

なお店舗物件の探し方を紹介していますので、次の記事も併せてご覧ください。

設計したコンセプトに基づいて内装をデザインする

ブランディングしやすい店舗物件を選んだら、設計したコンセプトに基づいて内装をデザインしましょう。内装デザインでコンセプトを表現することで、店舗ブランディングの効果を得やすくなります。

店舗デザインには、ナチュラルや和モダンなどのテイストがあります。店舗のコンセプトに合うテイストを選ぶことで、商品・サービスの魅力を引き出しやすくなります。店舗内装デザインのテイストを決めるポイントを紹介していますので、次の記事も併せてご覧ください。

ブランディング施策を地道に継続する

なお店舗をブランディングするポイントとして、ブランディング施策を地道に継続してください。ブランディング施策を中長期的に展開することで、徐々に顧客に認知され、集客や売上に好影響をもたらすからです。

したがって中長期的なブランディング施策を計画したうえで、PDCAサイクルを回しましょう。特にブランディング施策を評価・改善させる点が重要です。消費者へのアンケートなどを実施して、客観的なデータに基づいて、各施策を評価してください。

店舗のブランディング事例

店舗のブランディングを成功させるために、店舗のブランディング事例を調査しましょう。本記事ではIDEALの施工した店舗の事例を取り上げて、先ほどご紹介した店舗をブランディングするポイントが活かされている点を紹介します。

幅広いニーズに応えるレンタルスタジオ

幅広いニーズに応えるレンタルスタジオ

「HARUKAZE STUDIO」様は、動画の配信・録画をできるレンタルスタジオです。幅広いニーズに応えられるように、撮影フロアに可動式のパーテーションが施工されました。

またワンランク上のスタジオ環境を提供できるように、本革使用のソファーが配置。さらに独自性としてリラックスできる自然の雰囲気を出すために、植物の装飾や石目タイルなどの自然素材が施工されています。

サステナビリティをコンセプトにするブランド品買取店

サステナビリティをコンセプトにするブランド品買取店

「ブランディア恵比寿店」様は、「サステナビリティ」をコンセプトにするブランド品買取店です。環境問題の解決に向けて「廃棄0」のメッセージを伝えられるように、内装がデザインされました。

コンセプトに基づいた内装をデザインするために、廃材を再利用した素材(古民家の古材や卵の殻を使ったリサイクル塗料など)が使用されています。また顧客が安心して過ごせるように、個室スペースはゆとりのあるレイアウトです。

QOLが表現された針灸整骨院

QOLが表現された針灸整骨院

「QOL 針灸整骨院」様は、QOL(Quality of Life」)をコンセプトにした針灸整骨院です。ロゴマークは、従業員が顧客とLife(生命・人生・生活)の質(Quality)を支え合う様子をモチーフにデザインされました。

針灸整骨院の内装には、ロゴマークと同じメインカラーのピンクが、アクセントカラーとして配色。ブランディング効果を引き出せるように、内装とロゴマークが同じコンセプトに基づいてデザインされています。

癒しと温もりを提供するマッサージサロン

癒しと温もりを提供するマッサージサロン

「le cura -ルクラ-」様は、アロマを取り入れたマッサージサロンです。付加価値として顧客に癒しと温もりを感じてもらえるように、ベージュを基調として内装がデザイン。アースカラーのブラウンやグリーンも配色されています。ほのかに明るいオレンジ系の照明に照らされています。

加えて内装デザインとの統一感を出してブランディングできるように、店名やロゴも「癒し」をコンセプトにデザインされました。顧客のニーズに基づいて、サービスや内装が検討された店舗です。

本物の和空間を目指した茶道具・花器販売店

本物の和空間を目指した茶道具・花器販売店

「柿沼」様は、浅草にある茶道具・花器販売店です。本物の和空間を身近に感じてもらえるように、茶室の床や壁に厳選された素材(桜の木や赤松)が施工されました。

また顧客に気軽に入店してもらえるように、店舗の出入口にガラスドアがデザインされています。ありきたりな和風の競合店との差別化を図り、店主が厳選した茶道具や花器が陳列されています。

店舗をブランディングして売上を伸ばそう!

IDEALは、店舗全般のコンセプト設計から資金調達、物件探し、内外装のデザイン・工事、集客までのワンストップソリューションをご提供しております。

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監修者

IDEAL編集部

日本全国の美容室・カフェ・スポーツジム等の実績多数!
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