2022.09.02  2023.01.18|内装工事

店舗のトイレ内装をデザインするポイント!施工事例や工事費用も紹介

店舗のトイレ内装をデザインするポイント!施工事例や工事費用も紹介

本記事で、トイレの内装について解説していきます。トイレの内装をデザインするポイントや施工できるトイレの種類、施工事例、工事費用配置したい備品についてご紹介していきます。

「トイレの内装デザインをどうしたらいい?」「トイレの工事費用が知りたい!」とお悩みではありませんか。店舗内装デザインについてお悩みの方は、ぜひご覧ください。

店舗トイレの内装をデザインするポイント

店舗トイレの内装をデザインするポイント

店舗のトイレは、さまざまな人に使用されます。店舗全体の印象を良くするために、清潔で使いやすいトイレの内装をデザインしましょう。店舗トイレ内装デザインの主なポイントをご紹介します。

明るさと清潔感を演出する

顧客にトイレで居心地の良さを感じてもらうため、明るさと清潔感を演出することがポイントです。ただし顧客が違和感を抱かないように、店内の内装と統一感をもたせてください。

明るさの演出例として、照明の色に暖色系を選ぶと優しく落ち着いた雰囲気を出せます。また天井に照明を配置して全体を明るくする方法や間接照明を用いて部分的に明るくする方法があります。

清潔感を演出するためには、手を触れずに済む自動化された蛇口や除菌ディスペンサーなどを取り入れたいです。また身だしなみを整えられるように、明るいライトの付いた大きな鏡を施工しましょう。トイレの面積や予算に合わせて、導入を検討してください。

掃除しやすい内装材を選ぶ

トイレの清潔さを保つには行き届いた掃除が欠かせませんので、掃除しやすい内装材を選ぶこともポイントです。例えばトイレの壁に塩化ビニールのクロスを使用すると、水はねに強いため汚れてもさっと拭き取ることが可能です。

他にも消臭機能や汚れ防止機能がついた壁材や耐水性・耐久性に優れたパネルなどは、お手入れがしやすい壁材です。ただしクロス素材に比べると費用がかかりやすいため、予算に合わせて選びましょう。

トイレ掃除がしやすい床材としては、塩化ビニールのクッションフロアやフロアタイルがあります。水に強いため、汚れを簡単に拭き取ることができます。壁材と合わせて雰囲気にマッチした床材をお選びください。

設備・什器の機能性を追求する

店舗のトイレはさまざまな人に使用されるため、設備の機能性も重視したいです。例えばウォシュレットは、使い慣れている人にとってなくてはならない機能です。コストと照らし合わせて、暖房便座や温水洗浄便座などをおすすめします。

また化粧直し台は、女性客にとって嬉しい什器です。面積に余裕があるなら、洗面台と別に作ることで気配りをアピールできます。

他にも家族連れをターゲットにした店舗なら、小さな子どもがいても使用しやすいように、ベビーチェアやオムツ交換台を設置しましょう。顧客がストレスなく使用できる店舗トイレのデザインが重要です。

店舗に施工できるトイレの種類

店舗に施工できるトイレの種類

店舗トイレ内装デザインのポイントを押さえたうえで、施工できるトイレの種類を確認しましょう。相場もご紹介しますので、メリット・デメリットと共に店舗に合うトイレを選んでください。

組み合わせトイレ

組み合わせトイレは、便座とタンクを含む便器部分を自由に組み合わせることができるトイレです。タンクに手洗いを付けるかどうかを選択することが可能です。

素材や機能によって値段は変わりますが、本体の相場価格は5万〜10万円程度です。比較的コストがかからない点がメリットです。また故障しても、便座のみの交換や便器の修理だけで済む場合があります。

一方で構造が複雑で溝が多いため、掃除をしにくい点がデメリットです。またタンクに一定量の水が溜まるまで流すことができないため、時間を空けずに連続して使用できません。

一体型トイレ

一体型トイレは、便座とタンクを含む便器部分が一体になっているトイレです。タンクに手洗いの有無を選べます。シンプルな形で凹凸が少ないため、掃除しやすい点がメリットです。

ただし本体の相場価格は10万円〜25万円程度で、組み合わせトイレに比べて高くなる傾向です。故障したときは、トイレ全体を交換または修理しなければなりません。またタンクに水を溜めるタイプのため、連続での使用時に水が流れにくくなる場合があります。

タンクレストイレ

タンクレストイレは、タンク部分のないトイレです。シンプルで小さなデザインのため、掃除をしやすく、狭い面積でも設置できる点がメリットです。さらに電気を使って水を流すため、連続で使用できたり、節水効果を期待できたりします。

ただし本体の相場価格は、20万円〜35万円程度です。デメリットは、故障した時にトイレ全体を交換しなければならない点や手洗い場を別に設置する必要がある点になります。また水圧を利用するため、高層階への設置に向いていません。

キャビネット付トイレ

キャビネット付トイレは、タンクや給排水部分がキャビネットで隠れているトイレです。おしゃれですっきりとしたデザインがメリットになります。また掃除用具などの収納場所を確保できます。

ただし本体の相場価格は、25万円〜35万円程度です。タンク式のため、水を一定量溜めなければ流すことができないデメリットがあります。またキャビネットを配置する広さが必要なため、スペースが限られている場合に向いていません。

店舗トイレ内装デザインの施工事例

店舗トイレの種類を選んだら、施工事例をお調べください。施工事例を参照することで、理想的なトイレのデザインをイメージしやすくなるからです。IDEAが施工した店舗のトイレを取り上げながら、デザインの特徴をご紹介します。

鮮やかな色彩のトイレ

鮮やかな色彩のトイレ

「La Brianza」様のトイレは、壁紙の鮮やかな色彩(ダイニングフロアに調和するブルーと対比するピンク)が特徴です。単調になりがちなトイレの内装に華やかさを取り入れるために、床にタイルで花模様が描かれています。

また手洗い場は清潔感のある白色に統一されており、化粧直しに使える台と鏡が施工されています。ダイニングフロアの明るさと調和するように、照明の色や明るさが選択されています。

爽やかで清潔なトイレ

爽やかで清潔なトイレ

「ねっこcafe」様のトイレ内装は、店内の落ち着いた雰囲気とマッチさせるようにデザインされ、壁の一面に、ストライプ柄(爽やかさを演出する水色とブラウン)がデザインされています。

ただし壁の全面に柄を施すと派手な印象になるため、他の面は清潔さを感じさせるホワイトにまとめられています。また顧客のニーズに応えられるように、トイレの便座にウォシュレット機能が付いています。

ナチュラルホワイトな洗面台

ナチュラルホワイトな洗面台

「Oneness House」様は、自然をテーマにした落ち着いた内装の民泊施設です。各フロアの洗面台は、フロアのホワイトカラーに馴染むように、木目が取り入れられながらナチュラルにデザインされています。

また壁材には水はけのよいタイルが施工されています。鏡に木目の縁が取り付けられることで、小物が置けるスペースが確保されています。洗面台には、深さがあり水撥ねしにくい構造が選ばれています。

園児の利用するトイレ

園児の利用するトイレ

「ほほえみ保育園」様のトイレは、小さな子どもに配慮してデザインされています。便器の高さが子どもが座った時に足が床に着くように設定され、洋式にも和式にも対応する楕円型の便座が選択されました。

また手洗い場には、子どもが喜ぶようにクマの形をした洗面台が施工されており、壁の白と対比する黄色が選ばれています。背の低い子どもでも容易に手が届くように、ホース上の蛇口が施工されています。

オリジナル什器のトイレ

オリジナル什器のトイレ

「personal gym NONVARBAL byMF」様のトイレの内装は、シックで落ち着いた大人の雰囲気を演出できるようにデザインされました。

オリジナルで造作された洗面台は、モルタル調の壁材と調和させるようにデザインされました。またトイレに必要な備品を収納できるように、洗面台の下には棚も造作されています。

またトイレのスペースを考慮して、シンプルなタンクレスの便器が施工されています。化粧直しをする顧客に配慮して、鏡の周りに照明が取り付けられています。

ラグジュアリーなトイレ

ラグジュアリーなトイレ

「OLIVE SPA 銀座店」様のトイレは、高級感あふれる店舗コンセプトに合わせたラグジュアリーな空間としてデザインされています。壁と床に艶のある濃い色の木目が施工されています。

また洗面台のデザインも特徴的で、高級感のある棚やタイルで囲われた鏡が施工されています。通常のトイレよりも広くレイアウトされており、アジアンテイストを感じさせるように観葉植物が配置されています。

華やかなパウダールーム

華やかなパウダールーム

「ファインボディ」様のパウダールームは、トレーニング中の顧客の気持ちが明るくなるように、華やかなポイントカラーが配色されています。気分を落ち着かせながら利用できるように、白を基調にデザインされています。

統一感を保てるように、パウダールームと同様のコンセプトに基づいて、トイレもデザインされています。限られたスペースで利用できるように、ウォシュレットの操作ボタンが壁に取り付けられています。

シンプルで無駄のないトイレ

シンプルで無駄のないトイレ

「24H FITNESS&LOUNGE「Polfit」」様の内装は、コンセプトカラーの黄色とコンクリート、自然な色合いの木目で統一されています。同様のコンセプトに基づいて、シンプルで無駄のないトイレがデザインされています。

廊下に設置された洗面台は、無機質な内装に可愛らしさを取り入れられるように、楕円型の大きな鏡が施工されています。内装全体の統一感を保てるように、洗面台とフローリングの色味が合わせられています。

店舗トイレ内装工事の費用

店舗トイレ内装工事の費用

店舗トイレの内装工事には、さまざまな費用がかかります。工事費用の内訳ごとに相場をご紹介します。予算を決定する際の目安としてご活用てください。

床材

床材の工事費用相場は、クッションフロアやモルタルなどであれば1㎡当たり2,500〜5,000円程度です。比較的ゆったりした4㎡のトイレの床工事なら、1万〜2万円程度になります。ただしリフォームでトイレ本体の位置を動かす場合は、さらに費用がかかります。

壁材

壁材の工事費用相場は、一般的なクロスだと1㎡当たり1,000〜1,200円程度です。4㎡のトイレの壁面積が15㎡程度とすると、1万5,000〜1万8,000円程度が必要です。撥水などの機能性がある壁材を選ぶと、材料費が上がります。

トイレ本体

トイレ本体価格については、上記をご覧ください。上記でご紹介したようにトイレ本体のグレードによって価格が変わりますので、面積や予算に合わせて選びましょう。

ハンドドライヤー

ハンドドライヤー

ハンドドライヤーには、壁掛けタイプと据え置きタイプがあります。大きさや機能にもよりますが、4万〜20万円程度が工事費用相場です。タオルやペーパータオルの設置より初期費用がかかりますが、中長期的に考えるとランニングコストを抑えることが可能です。

ただしコロナ対策の観点から設置や利用を見合わせる傾向がありますので、感染症対策の専門家からのアドバイスを踏まえて、施工を検討しましょう。

工賃

トイレ本体や内装材の施工にかかる工賃の相場は、数万〜20万円程度です。トイレ本体のみの交換であれば、3万円以内に収まることがあります。しかしトイレの面積が広かったり、電気工事や排水工事が必要な場合には費用がかさみます。

古いトイレの処分

トイレをリフォームする場合には古いトイレ本体の処分が必要になり、1台につき3,000〜1万円程度かかります。和式から洋式に変更するときには床から廃材が出ると、処分費用が高くなる場合があります。

店舗のトイレに配置したい備品

店舗のトイレに配置したい備品

顧客に使いやすいトイレを提供するために、配置する備品にも配慮しましょう。店舗のトイレに配置したい備品を数点ご紹介します。

ハンドソープと除菌スプレー

トイレの備品に欠かせないハンドソープですが、顧客の満足度を高めるために香りの良いタイプを選んだり、おしゃれなボトルを選んだりしてください。また顧客が安心して来店できるための感染症対策として、除菌スプレーも配置したいです。

綿棒とマウスウォッシュ

綿棒やマウスウォッシュは、男女を問わずに重宝するアイテムです。綿棒は耳掃除や化粧直しに使用され、マウスウォッシュは店内で会話を楽したい顧客から必要とされます衛生面を考慮して、いずれも個包装の使い切りタイプがおすすめです。

ナプキン・コットンや汚物入れ

多様なニーズに応えるために、女性用トイレにはナプキン・コットンや汚物入れを、男性用トイレにも汚物入れを配置してください。実際に使用されなくても、顧客への配慮を示すことになるからです。トイレの内装とマッチする容器に陳列しておくと、オシャレさを引き立てます。

居心地の良いトイレの内装をデザインしよう!

居心地の良いトイレの内装をデザインしよう!

顧客から店舗に良い印象を抱いてもらうために、おしゃれで清潔な内装のトイレは不可欠です。顧客のニーズに応える設備や機能を取り入れながら、居心地の良いトイレの内装をデザインしましょう。下のキーワードをクリックして、店舗デザインなどに関する関連記事もご覧ください。

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監修者

IDEAL編集部

日本全国の美容室・カフェ・スポーツジム等の実績多数!
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