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2024.08.12 2024.08.20|内装工事
店舗に施工できる映像設備の種類とは?耐用年数・注意点・工事費用も紹介
本記事で、店舗に施工できる映像設備の種類と本体価格を解説します。耐用年数・注意点・工事費用もご紹介します。店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。
目次
店舗の映像設備に関する基本情報
店舗に映像設備を工事する前に、基本情報を確認しましょう。基本情報を確認することで、工事を進めやすいからです。それでは店舗の映像設備の用途やメリット・デメリット、減価償却・耐用年数、工事の流れをご紹介します。
用途
まず店舗の映像設備には、商品・サービスの紹介や店内放送、イベント・キャンペーン情報の発信などの用途があります。スクリーンに飲食店やサロンのメニューを表示したり、デジタルサイネージで小売店の商品を紹介したりできます。
イベント・キャンペーンの際には、大型モニターでイベント・キャンペーン情報を発信できます。用途に適した映像設備の種類を選びましょう。店舗に施工できる映像設備の種類については、後ほどご紹介します。
メリット・デメリット
次に店舗に映像設備を施工するメリットは、集客・売上の増加や接客コストの削減などです。店舗内外においてスクリーンやデジタルサイネージで情報を発信することで、集客・売上の増加につながり、個別に接客するコストを削減できます。
ただし初期費用やメンテナンスのコストなどは、店舗に映像設備を施工するデメリットです。スクリーンやデジタルサイネージなどの映像設備を導入するためには初期費用がかかり、導入後にも定期的にメンテナンスのコストがかかります。
減価償却・耐用年数
それから店舗に映像設備を施工する際(原則として10万円以上の場合)には、減価償却(長期間使用する建物・設備・備品などの経費を一定期間内に分配する税務処理)が必要です。
そこで耐用年数(所得税法や法人税法に定められた減価償却の配分期間)に従って、映像設備の減価償却を行いましょう。店舗の内装や設備・機器・什器などの耐用年数についてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
工事の流れ
そして店舗の映像設備工事の流れも確認しましょう。
- 用途を決める
- 予算を確保する
- 業者に依頼する
- 工事が行われる
- 完了検査に立ち会う
- 引き渡しが行われる
以上の流れには、数日~数週間程度がかかります。施工する映像設備の種類や台数によって、工事期間は異なるからです。店舗の開業やイベント・キャンペーンの開始日に間に合うように、計画的に工事を計画してください。
店舗に施工できる映像設備の種類と本体価格
基本情報だけではなく、店舗に施工できる映像設備の種類と本体価格も確認しましょう。5点(プロジェクター・ビデオカメラとスクリーン・モニター・デジタルサイネージ、パソコン・タブレット端末、スイッチャー)を取り上げます。
プロジェクター・ビデオカメラ
まずプロジェクター・ビデオカメラが、店舗に施工できる映像設備の種類として挙げられます。プロジェクターは、壁やスクリーンに映像を投写できる設備です。本体価格は1台数万~数百万円程度で、画質や機能などによって異なります。
ビデオカメラは、映像と音声を記録・再生できる設備です。プロジェクター機能やモニター・デジタルサイネージとの接続により、記録した映像・音声を再生できます。ビデオカメラの本体価格は1台数万~数百万円程度で、画質や機能などによって異なります。
スクリーン・モニター・デジタルサイネージ
またスクリーン・モニター・デジタルサイネージも、店舗に施工できる映像設備の種類です。スクリーンにはプロジェクターから映像が投写され、モニター・デジタルサイネージにはビデオカメラやパソコンからの映像が再生されます。
スクリーン・モニター・デジタルサイネージの本体価格は、1台数十万~数百万円程度で、サイズや画質、機能などによって異なります。デジタルサイネージの種類をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
パソコン・タブレット端末
それからパソコン・タブレット端末も、店舗に施工できる映像設備の種類です。パソコンに保存した動画やタブレット端末で撮影した映像などを再生できます。撮影した映像を素材にして、動画の編集も可能です。
パソコン・タブレット端末の本体価格は、1台数万~数十万円程度で、サイズや性能などによって異なります。映像の再生だけではなく、店舗経営のDXにもパソコン・タブレット端末を活用できますので、次の記事も併せてご覧ください。
スイッチャー
そしてスイッチャーも、店舗に施工できる映像設備の種類です。スイッチャーで、スクリーン・モニターに表示する映像を切り替えられます。例えばイベント・キャンペーンを複数のビデオカメラで撮影している際に、スイッチャーが必要です。
スイッチャーの本体価格は1台数万~数百万円程度で、接続台数や性能によって異なります。
店舗の映像設備を施工する際の注意点
店舗に施工できる映像設備の種類と併せて、注意点をご紹介します。8点(用途に適した種類と台数、動線設計、音響設備、照明器具、電気設備、防音性、防犯性、メンテナンス性)をご確認ください。
用途に適した種類と台数
まず用途に適した種類と台数が、店舗の映像設備を施工する際の注意点として挙げられます。映像設備の用途(商品・サービスの紹介や店内放送、イベント・キャンペーン情報の発信など)によって、適した種類と台数は異なります。
例えば来店した顧客に商品・サービスを紹介する場合には、店内にスクリーンやデジタルサイネージなどを設置します。店外に向けてイベント・キャンペーン情報を発信する際には、エントランスや外壁などにデジタルサイネージやモニターなどを施工しましょう。
動線設計
次に動線設計も、店舗の映像設備を施工する際の注意点です。店舗の動線設計は、顧客の満足度や従業員の業務効率を左右するため、集客と売上に影響します。動線設計に基づいて、映像設備の配置や高さなどを検討しましょう。
例えばサロンやクリニックのエントランスに映像設備を施工すれば、順番を待つ顧客や患者に向けて、サービスの魅力やイベント・キャンペーン情報などを発信できます。店舗の業種・業態別の動線設計ポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
音響設備
また音響設備も、店舗の映像設備を施工する際の注意点です。店舗で利用される音響設備には、オーディオプレイヤーやマイク、ミキサー、アンプ、スピーカーなどがあります。映像に音声や音楽を合わせることで、幅広い情報の発信が可能です。
映像設備の用途に応じて、音響設備の施工も検討しましょう。店舗の音響設備工事に関する注意点をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
照明器具
それから照明器具も、店舗の映像設備を施工する際の注意点です。店舗の照明器具には、外観や内装の雰囲気を演出したり、商品・サービスの魅力を引き立てたりする効果があります。集客と売上の向上につながるように、照明器具を活用しましょう。
店舗に施工できる照明器具には、ペンダントライトやスポットライト、シャンデリアなどの種類があります。店舗におしゃれな照明をデザインするポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
電気設備
続いて電気設備も、店舗の映像設備を施工する際の注意点です。店舗に施工される電気設備には、業務用電源(分電盤や電気配線など)やコンセント・スイッチ、通信回線(電話やインターネットなど)などがあります。
映像設備や音響設備、通信機器、照明器具などの種類や台数によっては、店舗の電気工事が必要です。店舗における電気工事の注意点をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
防音性
さらに防音性も、店舗の映像設備を施工する際の注意点です。映像・音響設備を活用する際には、店内から店外へ騒音が漏れないように配慮しなければなりません。映像・音響設備の用途に応じて、防音対策を検討しましょう。
店舗の立地や騒音の種類などによって、適した防音対策の方法(遮音・吸音・防振・制振)が異なります。店舗を防音対策する流れと方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
防犯性
そして防犯性も、店舗の映像設備を施工する際の注意点です。映像設備を施工する際には、損壊や窃盗などの犯罪リスクが伴います。店舗の業種・業態や立地などに応じて、防犯対策を検討しましょう。
店舗を防犯対策する方法には、防犯カメラや防犯訓練、防犯ガラス、セキュリティシステムなどがあります。店舗を防犯対策するポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
メンテナンス性
なおメンテナンス性も、店舗の映像設備を施工する際の注意点です。映像設備の劣化や破損を修繕して、従業員の業務効率や顧客の安全性などを維持できるように、定期的なメンテナンスを行いましょう。
映像設備以外にも、店舗の内装や外装、設備・機器・什器などのメンテナンスも必要です。店舗メンテナンスの重点箇所と方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
店舗の映像設備工事費用
注意点に気をつけて店舗の映像設備工事を進めるためには、予算が必要です。そこで店舗の映像設備工事費用の相場と内訳をご紹介します。無駄な経費を削減できるように、工事費用の節約法も確認しましょう。
相場
まず店舗の映像設備工事費用の相場は、坪単価5万〜25万円程度です。20坪の飲食店にメニュー紹介用の映像設備を施工するなら、100万~500万円程度がかかります。ただし物件の規模や映像設備の用途などによって、工事費用は変動します。
内訳
次に店舗の映像設備工事費用の内訳について、下表にまとめました。参考となる情報として、20坪の飲食店にメニュー紹介用の映像設備を工事する費用を試算してあります。
費用の内訳 | 費用の相場 | 費用の試算 |
諸経費 (デザイン・施工管理 出張費など) | 合計の10%程度 | 10万~50万円程度 (20坪の飲食店 メニュー紹介用の映像響設備) |
プロジェクター ビデオカメラ | 1台数万~数百万円程度 (本体価格と工賃) | 1台5万~100万円程度 |
スクリーン モニター デジタルサイネージ | 1台数十万~数百万円程度 (本体価格と工賃) | 1台20万~100万円程度 1台20万~100万円程度 1台20万~100万円程度 |
パソコン タブレット端末 | 1台数万~数十万円程度 (本体価格と工賃) | 1台5万~20万円程度 1台5万~20万円程度 |
スイッチャー | 1台数万~数百万円程度 (本体価格と工賃) | 1台5万~100万円程度 |
合計 | 100% (坪単価5万~25万円程度) | 100万~500万円程度 |
上表のとおり、音響設備の台数が増えたり、性能の高い音響設備を導入したりするほど、工事費用は増額します。
節約法
そして店舗の映像設備工事費用の節約法は、相見積もりや中古品・リース品・レンタル品、居抜き物件などがあります。相見積もりを取ることで、各業者の見積もり(工事の費用や期間、アフターフォローなど)を比較できます。
また中古品・リース品・レンタル品の音響設備を選ぶことで、初期費用の節約が可能です。ただし映像設備の状態や性能が良くないと、メンテナンス費用がかかってしまいます。契約前に映像設備の状態や性能を確認しましょう。
そして映像設備の施工された居抜き物件を選べば、初期費用の節約が可能です。ただし居抜き物件にはデメリットもありますので、次の記事も併せてご覧ください。
店舗の映像設備工事を計画しよう!
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監修者
-
IDEAL編集部
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